「Europa Universalis IV」開発日記2022年5月31日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はデンマークについて。1.34リリース前の開発日記です。
開発日記
開発日記2022年5月31日分は、デンマークについて。
- デンマークのミッションツリーの目標はカルマル同盟崩壊の運命を回避することだ。デンマークのミッションツリーは2つのブロックに分かれており、前半はカルマル同盟の維持と北欧の征服、後半はデンマークの植民地主義、宗教への疑問、絶対主義の受容、傭兵の使用などに関するものとなっている。
- まずカルマル同盟ブロックについて。DLCを有効にしてスタートすると、デンマークは上の画像の政府改革に直面する。カルマル同盟は外交関係や潜在的な顧問の面では望ましいが、同君連合のようなものを手動で統合できない(継承は可能)。また、デンマーク独自のシステムである「カルマル選挙(Kalmar Election)」にも対処しなければならない。
- スウェーデンとノルウェーは世襲制ではなく選挙制の王政であるため、この政府が有効な間にデンマーク王が死去すると上のようなイベントが発生する。
- これにより上のスカンディナヴィアの同君連合イベントが発生する。AIは特に自国のLiberty Desireを最大の要因として選択肢を選ぶ。デンマークとしては同君連合の相手のLiberty Desireを低く保ちたいところだ。真ん中の選択肢はAIがデンマークの統治者の能力が充分でないと考えているが、カルマル同盟を離脱することはまだ望んでいない場合のものだ。
- この場合、同君連合下位国は同じ下位国からデンマーク王としてカルマル同盟を引き継ぐ人物を提案する。
- デンマークでは提案された摂政を受け入れるか選択する。
- 拒否すると下位国は少し気分を害する。受け入れる場合は、下位国が自国の王を選ぶために再選挙を行う。新たな王を最初に提案した下位国は常に彼を王に選ぶため、この方法でLiberty Desireを低下させることができる。
- 史実でデンマーク貴族はカルマル同盟を支持しなかったが、これは4年に1回程度発動するイベントという形で表現されている。
- 全部で11の要求があり、そのうちひとつが選ばれるが、それぞれに君主点や資金の喪失、狩猟事故のリスクなどなんらかのペナルティがある。
- ミッションツリーの中心は下位国との対立を回避することにある。ノルウェーとスウェーデンの評価を改善することでミッション「The Crown of Norway」「The Crown of Sweden」を完了し、それぞれ上のイベントが発生する。
数値と補正は最終的なものではない。
- 下の選択肢は同君連合に関してリスクのある選択肢で、上のような効果がある。
- ミッション「The Nobles of Sweden」は中長期の連鎖イベントで、スウェーデンの貴族にどう対処するかを選ぶ。
デンマークがより敵対的な選択をしたときのスウェーデンのイベント。
- 簡単化のため連鎖イベントの結果の2つだけを強調しておく。
補正や値は変更される可能性がある。
- スウェーデン貴族に対処した後は上のイベントが発生するミッション「Ratify the Kalmar Union」に取り組める。このイベントは政府改革「カルマル同盟」がある状態で「Ratify the Kalmar Union」を完了したときのみ発生する。
- ロールプレイヤーなら誰でも歓迎するようなディシジョンもアンロックされる。
- 最初のブロックの一番右のミッションはイギリス海軍に挑戦し、イギリスを征服し、イギリス諸島を支配するというものだ。
- もっとも左のミッションルートはthe Hansaに関心を向けたものだ。ミッション「Humiliate Lübeck」では次のミッションで必要となるディシジョンがアンロックされる。ミッション「The Cities of the Hansa」ではリューベックの貿易ノードにおける重要な貿易中心地、すなわち神聖ローマ帝国全土の支配が必要となる。the Hansaとの防衛戦が勃発するため、このディシジョンのありがたみを知る可能性が高い。残りのミッションはエストニアとノヴゴロドを征服し、Sound Tollを拡大することだ。
- 2つ目のミッションブロックに移ろう。「Colonial Ambitions」につながるミッションはこのミッションツリー最大のルートであり、デンマークの植民の目標に関するものだ。
- フレーバーイベントの2番目に大きなミッションルートは一番右のものだ。自国宗教の方向性に注目したもので、カトリック教会への忠誠を保つか、宗教改革を受け入れるか、寛容の国家となるかを選ぶ。ミッション「The Age of Reformation」を完了すると上のイベントが発生し、宗教ミッションがアンロックされる。
- 宗教ミッションで重要なのは「Spread the Reformation」「The Religious League」で、それぞれ宗教改革とカトリックのミッションによってアンロックされる。こうしたミッションはReligious League Warと関係しており、勝利してミッションを完了すると君主の軍事力強化や同じ宗教の神聖ローマ帝国加盟国の評価改善が報酬として行われ、次の神聖ローマ皇帝になりやすくなる。
- ミッション「The German Mercenaries」はGermanicの傭兵隊の本拠と関係を改善することで完了でき、上のイベントが発生する。アンロックされる傭兵は本拠がプレイヤーに対して高い評価をしているかどうかによる。
- デンマークのアイディアはノルウェーやスウェーデンと比べると薄っぺらく感じられたため、今回のアップデートで更新することにした。
- もうひとつ、コミュニティで人気があったもののぱっとしないものがあったのを思い出した。
Danishの国家向け
Norwegianの国家向け
Dutch/Flemishの国家向け
- 「Rule Britannia」の所有者はさらに多くの国家でNaval Doctrinesを利用できるようにもなった。上はこれまで私たちが追加した新たなものだ。さらにNaval Doctrinesを追加するかは不透明だが、提案には耳を傾けている。
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