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「Stellaris」開発日記#247――新たな統治方法

Stellaris 開発日記

「Stellaris」の開発日記#247が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は従属契約とHoldingsについて。3.4リリース前の開発日記です。

前回:開発日記#246――「Overlord」のアナウンス


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開発日記

開発日記#247は、従属契約とHoldingsについて。

  • これまでのStellarisでは単純な征服よりも従属のほうが魅力的な選択肢であることは少なく、従属させられることは本質的には自帝国の恒久的な衰退を意味し、近い将来「ゲームオーバー」画面になることが多くあった。従属は充分な利益がなく、プレイを楽しむために必要な自由もなかった。
  • 「Federations」の起源「後継者(Scion)」はその例外で、従属国と宗主国双方の制約のほとんどがなくなっていたが、このシステムはもっとよくできると感じた。また、「後継者」が「特殊なケース」ではなく、ルールの範囲内で機能するのもいいことだ。
  • Libraアップデートでの統合力(unity)の変更に合わせてセクターを従属国に分離することについて議論する人もいたが、現在の数ではセクターの星系を直接管理するほうが一般的により有益だろう。
  • 今回の開発日記は協定に含まれる新たな権利と責任についてと、これによって従属国を保持することがより有益になる手段について、深く掘り下げる。すべてのプレビュー・数値・テキストなどは最終的なものではなく、変更される可能性がある。

条件交渉

  • 他の「通常帝国」との契約の場合、宗主国と従属国双方は従属契約の条件変更を提案できるようになる。ハーン(The Khan)や覚醒帝国(Awakened Empires)などは従属国と条件について交渉しないが、彼らの条件はずっと明確だ。
  • 従属契約は「プリセット」から始まる。これはプレイヤーが以前から知っている基本的な従属種別に加えてもうひとつ新たなものがある。すなわち属国(Vassal)・子会社(Subsidiary)・進貢国(Tributary)・保護国(Protectorate)・防壁(Bulwark)などだ。プリセットにはデフォルトの条件リストがあり、保護国には宗主国に追いつくまで研究に大きなボーナスが与えられるなど、固有の効果が用意されていることがある。
  • 契約プリセットのデフォルト条件は新システムに適合するように少し変更されている場合があるが、現在の従属国と行えることはすべて行えるように最善を尽くしている。交渉システムの中核は無料のCepheusアップデートに含まれるが、新たな条件の多くは拡張「Overlord」に含まれる。
  • 交渉可能な条件は以下のようなものだ。
    • 従属国は統合可能か?:現在のゲームからの大きな変更点として、デフォルトで統合が可能な従属国の契約プリセットはない。契約交渉の際に明示的に有効にしなければならない。
    • 従属国は独立した外交を行うか?:従属国は完全な外交の自由を与えられるか、まったく自由がないか、銀河コミュニティや連邦において宗主国と投票を共にすることを除いて自由を与えられるかのいずれかだ。
    • 従属国は自由に勢力を拡張できるか?
      • プレイヤーは従属国に自由な拡張させることができるが、拡張を禁止したり、影響力(Influence)を上納させて無主の星系に拡張する権利のために余分な影響力(これは宗主国に入る)を使わせることもできる。
      • ほとんどのプリセットではデフォルトの条件として影響力を上納させることで拡張を制御する状態で始まる。
    • 宗主国からさまざまな補助を行うか、従属国から進貢するか。
      • これは基礎(Basic)・上級(Advanced)・戦略(Strategic)資源グループと研究に分けられる。

      • 値は従属国の産出量に対する割合だ。上の例では属国は基礎資源生産量の15%を上納し、宗主国から従属国の研究点の15%に当たる研究点を補助として受け取っている。
    • 宗主国と従属国は互いの戦争に巻き込まれるか?
      • 巻き込まれない(None)・侵略戦争(Offensive)・防衛戦争(Defensive)・すべての戦争(Both)のいずれかをどちらからも選択できる。
      • これは従属国に対して宣戦布告できるということを意味する。
    • 宗主国は従属国の領域にholdingsを建設できるか? できるならその数は?
      • 属国のプリセットはholdingの上限が1となっており、(注:拡張の)「Overlord」なしでもある程度holdingsをを利用できる(しかし忠誠度を少しでも高めたい場合は0にもできる)。
      • 値は帝国全体の制約だ。すなわち制限を3にすると特定の従属国の領域に3つholdingsを建設できるが、従属国の惑星ごとにということではない。
    • 宗主国は従属国とセンサー情報を共有するか?

  • 一部の従属国種別には固定・最小・最大の条件がある。例えば進貢国・子会社・Prospectoria(?)では基礎資源(エネルギー・鉱物・食糧)の30%以上を常に宗主国に上納しなければならない。

  • 国是(civics)その他の理由で制限されるものもある。例えば国是「封建社会(Feudal Society)」を持つ宗主国は拡張禁止(Expansion Prohibited)を選択できず、従属国の戦争にある程度参加しなければならず、従属国にある程度外交の自由を認めなければならない。
  • さまざまな条件が従属国の忠誠度(Loyalty)に影響し、直ちに影響するものや時間をかけて影響するものがある。例えば独立外交(Independent Diplomacy)の条件は忠誠度を5高め、さらに+0.5/月される。これは後々重要になるかもしれない。

平和主義者は侵略戦争を強制されることを好まない。

  • プレイヤーが従属国にイデオロギー的に対立することを要求する場合、その条件には余計な忠誠度コストがかかるが、その逆の場合もある。

  • 帝国は影響力と引き換えに5年間のクールダウンで条件変更を提案できる。コストは調整中だ。
  • どうすれば提案を受け入れてもらえるか? いい取引を持ち掛けるのは確かに有用だし、これまでどおり帝国の関係や相対的な力も大きな役割を果たす。

忠誠の恩恵

  • 忠誠度は宗主国と従属国の間で使われる「通貨」であり、Specialistの帝国は通常の従属国よりも忠誠度を多く使うが、より多くの選択肢をもたらすため、従属国の忠誠を維持するのは有益だ。忠誠度は宗主国と従属国の間の契約で大半が決まるが、志向の適合性も関係する。
  • 忠実な従属国はより過酷な条件に同意し、幅広く宗主国を支援する。プレイヤーは忠誠度を「消費」して通常よりも条件のいい貿易協定を強制することもできる。

  • プレイヤーは忠実な従属国に公的な忠誠の誓約(Pledge Loyalty)を要求でき、時間経過でさらに忠誠度を高めることができる。忠誠の誓約はその従属国が実際にプレイヤー帝国を好んでいる場合に大きな影響がある。
  • 不忠な従属国はプレイヤーの圧政から逃れる術を探し、プレイヤー帝国が低迷したときに反乱を起こす可能性を得る。

  • また、プレイヤーの宿敵に密かに忠誠を誓い、忠誠に関する戦争(Allegiance War)でそちらに従うことを期待することもある。
  • 忠誠に関する戦争では密かに忠誠を誓った従属国の支配権を奪おうとし、その従属国はかつての宗主国に対する攻撃に参加する。

彼らすべてを征服する

  • 多くの従属国を持つことは大変なことだ。「庇護の分割(Divided Patronage)」はすべての従属国の忠誠度を低下させる補正で、従属国の数に応じて増加する。プレイヤーはよりよい条件を提示するか、従属化に関する国是を取るか、アセンションパーク「運命の共有(Shared Destiny)」を取ることでこれを軽減できる。
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宗主国のHoldings

  • Cepheusでは「MegaCorp」の支社システムをより柔軟に拡張している。惑星の企業タブはより汎用性のある「Holdings」タブとなる。今のところ企業と宗主国のholdingsがここを利用できるが、この画面にはさらなる将来的な計画がある。
  • 支社建造物と同様に、holdingsは他帝国の入植地に建設され、双方の帝国に利益をもたらす。犯罪シンジケートの支社建造物のように、holdingsの中には一方に非常に有益なものもある。特定のholdingはそれぞれ惑星固有だ。

  • 企業の宗主国は従属国の入植地にholdingsと支社の両方を建設できる。真理省(The Ministry of Truth)は惑星に宗主国の宣伝者(Overlord Propagandist)の職を2つ供給し、従属国の統合力を宗主国の影響力に変換する。

  • 物質省(Material Ministry)のようなholdingsは従属国から嫌われている。というのは、その惑星の生産物の一部を宗主国が要求するためだ。

  • 一方で、援助機関(Aid Agency)のように惑星で歓迎されるものもある。

  • 集合意識の宗主国はもっとも広く嫌われるholdingを建設できる。これは従属国の惑星の一部をspawning complexに充てるものだ。
  • また、国是や起源に関連するものもある。

  • 貴族エリート(Aristocratic Elite)の貴族の館(Noble Chateaus)はトラブルメーカーを他国の惑星に送り込み、その受入国を困らせる。

  • 負担の共有(Shared Burdens)を持つ帝国は共同住宅プロジェクト(Communal Housing projects)を通じてメッセージを広めることができる。これがどのように受け取られるかはその従属国の志向による。

  • 開発日記#243で書いたように、Cepheusではガイア播種装置(Gaia Seeders)がより大きなテラフォーミングの柔軟性を得るが、これは従属国の惑星をよくすることもできる。従属国はHydrocentricでなければ、これを好む傾向にある。
  • 20種類以上のholdingsがあるため、来週の開発日記ではさらにもう少し(機械帝国固有のものも含めて)紹介する予定だ。これは汎用性の高いシステムで、今後さらに探求していきたい。

未来は私たちのもの

  • 来週は「Overlord」で追加される従属化の先進的な形態であるSpecialistの帝国について。

  • また、今回の開発日記から聴くほうがお好みの方向けにStellaris Official YouTube Channelに動画版を作成し始めた。チャンネルをサブスクライブしてお見逃しなく!

質疑応答

Q:従属国の領域に軌道上居住地やゲートウェイを建設できる機能を追加してほしい。

A:ゲートウェイと[編集済み]についてはイエスだ。

Q:従属国は宗主国の建造物でもたらされる職に就くことを強制されるの? プレイヤーは宣伝者の職を無効化できる?

A:holdingと職による。宣伝者の職は無効化できない。

Q:従属国は他の従属国に忠誠を誓えるの?

A:忠誠の誓約を受ける側は独立している必要がある。

Q:国家の統合はどう変わるの?

A:統合はデフォルトで有効でない以外に大きな変更はない。


次回:開発日記#248――特別な調査

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コメント

  1. 属国の企業/犯罪組織が支社を建設する対象を、「自国や同盟国のみ」や「それ以外」とかに
    設定できるようになるかな?

  2. 記事では紹介されていない質疑応答のうち、プレイヤーに従う属国にも難易度ボーナスが一部適応されるようになる、企業が解放戦争に勝ったときにできる属国が寡頭制を使うようになる、という話は興味深かった

  3. これは面白そう、従属国になったら投げそうになるけどこれなら続けられると思う

  4. 真理省があるなら平和省や愛情省もあるんだろ?

    • 今こそ博愛省の復活を!

  5. >貴族エリート(Aristocratic Elite)の貴族の館(Noble Chateaus)はトラブルメーカーを他国の惑星に送り込み、その受入国を困らせる。

    よーし放蕩貴族を全銀河にばら撒くぞ
    クローンカストロプ公プロジェクトだ

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