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「Victoria 3」開発日記#20――外交行動

Vic3 開発日記

「Victoria 3」開発日記#20が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は外交行動について。本体発売前の開発日記です。

前回:開発日記#19――関係と悪名


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開発日記

開発日記#20は、外交行動について。

2つの独立国家間で利用可能な外交行動と協定の一部。

  • 今回は外交、特に外交行動(Diplomatic Actions)について述べる。外交行動はVictoria 3の国家が外交を行い、関係を構築(または破壊)し、さまざまな協定を結ぶための手段だ。外交行動とその仕組みは、パラド社の他のグランドストラテジーゲームをプレイしたことがある人なら親しみがあるはずだ。手短に言えば、外交行動とはある国家が別の国家に対して行う意思の疎通であり、相手国の同意が必要な場合もある(常にではない)。
  • 外交行動の正確な要件や効果は行動の種類によって固有のものであるため、今回は現在ゲームに存在する行動についてのみご紹介するが、その前にすべての行動を分類する3つのカテゴリーとその差異について述べる。
    • 即時的行動(Instant Actions):使用したり(受諾が必要な場合は)それが受諾されたりすると直ちに実行される行動。維持する必要がないため、影響力(Influence)キャパシティを使用しない。
    • 継続的行動(Ongoing Actions):一方が他方に対して継続的に行う一方的な行動であり、実行者によってのみキャンセルされ得るもの。影響力の維持コストがあり、実行者のみが支払う。
    • 協定(Pacts):二者間の合意として継続的に実行される双務的な行動。維持コストがある場合、(従属関係(Subject relationships)のような)明確な上位・下位参加国がいる合意でなければ、両者がともに維持コストを支払う。両者のどちらからも協定を破棄できるが、相手の合意が必要な場合もある。

オスマン帝国との関係強化を図るロシアの予想外の試みは、オスマン帝国政府には歓迎されていない。

  • この3つの違いがよくわからなくても心配する必要はない。例を挙げればよりわかりやすくなるはずだ。では、現在のゲームに存在する行動についてご紹介しよう。いつもどおり、ゲームは開発中であり、ここでご紹介するものはリリース時点のものと異なる可能性がある。
  • 即時的行動(必ずしも網羅的なリストではない)
    • 外交官の追放(Expel Diplomats):対象国との関係(Relations)を直ちに低下させ、対象国から自国に対する関係の改善(Improve Relations)を停止し、さらに5年間は関係改善の試みを阻止する。また、外交官の追放を行うと実施国は悪名(Infamy)が上昇し、5 年間は同じ対象国に外交官の追放を行えなくなる。
    • 債務の引受(Take on Debt):これは他国に責務(Obligation。詳細は今後の開発日記で)を負わせることと引き換えにその国家の債務を引き受けることができる。
    • 責務の清算(Redeem Obligation):関係を大きくブーストすることと引き換えに実施国に対する責務を免除する。
    • 主権の侵害(Violate Sovereignty):実施国がその国家の軍事通行権を欲している相手国の中立性を侵害することで外交上の事件(Diplomatic Incident)を発生させ、潜在的に新たな国家を紛争に巻き込む。使用できる条件や具体的な仕組み後ほど説明する。

カンボジアの支配権をめぐるシャムとダイナム(Dai Nam)の争いは19世紀初頭に複数の戦争を引き起こした長年の地域的対立につながった。

  • 継続的行動(必ずしも網羅的なリストではない)
    • 関係の改善(Improve Relations):関係を最大50までゆっくりと上昇させる継続的行動。維持するために影響力が必要で、相手国の国家ランクが高くなるほど維持コストも増加する。
    • 関係の毀損(Damage Relations):関係を最大-50までゆっくりと低下させる継続的行動。維持するために影響力が必要で、相手国の国家ランクが高くなるほど維持コストも増加する。
    • 資金援助(Bankroll):相手国の国庫への直接補助金として毎週資金収入の一部を支払う継続的行動。

ロシアとプロイセンの貿易協定により、プロイセンはロシアの輸出木材をさらに利用できるようになり、ロシアはドイツ製工具を入手しやすくなる。

  • 従属関係のない協定(必ずしも網羅的なリストではない)
    • 同盟(Alliance):外交上の駆け引き(Diplomatic Play)で攻撃を受けた場合、関連する地域に関心(Interest)を持っていなくても(詳細は来週の開発日記で)両国が助け合えるようにする外交協定。維持するために影響力が必要で、相手国の国家ランクが高い場合は維持コストが増加する。
    • 関税同盟(Customs Union):上位・下位参加国がある外交協定で、下位参加国は自身の市場を持つかわりに上位参加国の国内市場の一部となる。影響力の維持コストは上位参加国のみが負担し、相手国の国家ランクが高い場合は維持コストが増加する。
    • 貿易協定(Trade Agreement):相手国の市場に貿易路を確立し、両国に競争上の優位性をもたらす外交協定。維持するために影響力が必要で、相手国の国家ランクが高い場合は維持コストが増加する。

アフガニスタンは平和的にペルシャの進貢国になるつもりはなく、ペルシャがこの問題をさらに強制しようとするなら武力に頼らなければならないだろう。

  • 従属関係に関する協定(必ずしも網羅的なリストではない)
    • 保護国(Protectorate):植民地化しない従属関係の一種で、この従属国は非常に自律的であり、唯一の制約は完全に独立した外交政策を行えない点だ。宗主国は外交上の駆け引きを通じて傀儡国にできる。
    • 傀儡国(Puppet):植民地化しない従属関係の一種で、この従属国は外交上の自治権を持たず、収入の一部を宗主国に支払い、宗主国の国内市場の一部となる。宗主国は外交上の駆け引きを通じて併合できる。
    • 自治領(Dominion):植民地化する従属関係の一種で、この従属国は広範な外交上の自治権を持ち、自身の従属国を持つこともできるが、依然として宗主国の国内市場の一部となる必要がある。宗主国は外交上の駆け引きを通じて併合できる。
    • 属領(Territory):植民地化する従属関係の一種で、この従属国は限定的な外交上の自治権を持ち、収入の一部を宗主国に支払い、宗主国の国内市場の一部となる。宗主国は外交上の駆け引きを通じて併合できる。
    • 進貢国(Tributary):非承認国(Unrecognized Powers)のみが利用できる特別な従属関係で、この従属国は広範な外交上の自治権を持ち、自身の従属国を持つこともできるが、収入の一部を宗主国に支払う必要がある。宗主国は外交上の駆け引きを通じて属国にできる。
    • 属国(Vassal):非承認国のみが利用できる特別な従属関係で、この従属国は外交上の自治権を持たず、収入の一部を宗主国に支払い、宗主国の国内市場の一部となる。宗主国は外交上の駆け引きを通じて併合できる。
  • 最後に、外交行動システムは他の多くのシステムと同様に改造可能になっているという点に触れておきたい。新たな従属関係や、まったく新たな補正がついたまったく新たな外交協定も追加できる。ゲームが発売された後、みなさんがこの改造可能性をどのように活用するのかとても楽しみだ。
  • 今回はこれで以上だ。これは簡単な概要であり、今後ご紹介する相互の関わりの詳細については触れていないが、もう少し大胆なことをしたいという場合を除いて、Victoria 3の外交の制約についてはおわかりいただけたと思う。大胆なことをしたい場合については、その制約を打ち破る方法として来週「外交上の駆け引き」をご紹介する。

質疑応答

Q:ドイツ関税同盟(Zollverein)はどうなるの? プロイセンが25か国と関税同盟を結ぶ維持コストを支払うのは無理があると思う。

A:コストは最終的なものではない。プロイセンが全ザクセン諸国に対する関税同盟を維持するために自国の影響力のすべてを使わなければならないということにはしないつもりでいる。

Q:進貢国や属国は未承認国家の宗主国に限られているけど、承認されるとどうなるの?

A:自動的に適切な種類の従属国になる(例えば属国は属領になる)。

Q:保護国がなんで植民地化しない従属関係なの?

A:さまざまな種類の従属国の名称を標準化したものは存在しないので、史実のすべての従属関係と対応させることはできない。一般的な従属関係の名称として保護国を使ったのは、この時代に広く使われていたためだ。

Q:画像の中に「favor」とあるけどこれはなに?

A:「favor」と責務は同じものだ。前者から後者に名称が変更された。

Q:独立保証はないの?

A:前述したように、ここに挙げたリストは網羅的なものではない。独立保証(Guarantee Independence)はなんらかの形で実装すべくTodoリストに入っている。しかし、独立保証を行う国家が自由に撤回できるもの以上のものにしたいと思っている。

Q:属領から自治領になる手段はないの?

A:従属国はより大きな自治権を得たり独立したりするための外交上の駆け引きを始めることができ、より大きな自治権を持つ従属国は同じ宗主国を持つ他の従属国を犠牲に(注:おそらく領土の意味で)拡大することもできる(宗主国はどちらかに味方することもできるし、関わらないでいることもできる)。

Q:琉球のように2か国に進貢していた国家はどうなるの?

A:今のところ複数の宗主国を持つ仕組みはない。

Q:Vic3では傀儡国はどういう外交ができるの?

A:傀儡国を含めた従属国は自身の影響力を持ち、独自の協定を結んだり関係を変化させたりできる。従属関係の正確な本質は従属国の他国との関わりの一部を阻害することだが、一般的に私たちがとったアプローチはプレイヤーが宗主国となったときに従属国があまり煩わしくないようにできるだけ自律的に行動できるようにするというものだ。大まかなルールとしては、私たちは高い国家ランクの国家と従属関係を結ぶ(あるいは強制される)ことを、死の宣告ではなく中期的な戦略的選択となるようにしたいと考えている。

Q:宣戦布告はどうするの?

A:ここで外交上の駆け引きが登場するが、これは外交行動とは異なる。


次回:開発日記#21――外交上の駆け引き

コメント

  1. 質疑応答を見ると従属形態の一つにノルウェーのような同君連合もあるみたいですね。ただしシナリオ開始時のセットアップで登場するだけで、新たに作ることはできないみたいで。

  2. 帝国主義(&現代中国)プレイがはかどる
    実際帝国主義でも純粋に武力で占領するって話は思ってるほど多くないのよね
    外交と経済で実質的に支配するのいいゾ

  3. ”平和的”に自国市場を拡大できるシステムがあるのは素晴らしい。
    次週の『外交的な駆け引き』の内容にもよるけど、戦争はあくまで外交の最終手段であってほしいな。

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