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「Victoria 3」開発日記#8――政府の制度

Vic3 開発日記

「Victoria 3」開発日記#8が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は政府の制度について。本体発売前の開発日記です。

前回:開発日記#7――法律


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開発日記

開発日記#8は、政府の制度について。

官僚機構の収支がプラスにできていると、国民の変化するニーズに応えることができているということだ。その間に余剰となった官僚機構は国内の建設を少しばかり早める。

  • 政府の制度(Government Institutions)は自国政府がPopに提供する「役務」だ。ここで「」をつけているのは、学校や労働安全衛生以外に徴兵機関や武装警察、救貧院なども含むためだ。
  • 法律は利益集団にとって重要なものだが、制度はそうした法律の副産物だ。既存の医療制度を拡大するのは、それを確立したり廃止するほどの政治的困難はない。しかし制度を導入する法律はそれがどのような副作用を持つかも規定しており、利益集団はそうしたものを大いに気にする。
  • 制度は官僚機構(Bureaucracy)で動く。官僚機構は政府機関(Government Administration)の建造物からもたらされ、そこでは事務員(Clerks)や官僚(Bureaucrats)が雇用され、紙(後には電話などの他の商品も)を消費する。政府機関の建造物が増えるほどより多く、より大規模な制度を同時に運営できるようになる。

国民に制度を提供するコストを削減する方法には以下のようなものがある。官僚機構を分権化する法律を制定し、高官を任命制ではなく選挙制にする。国民の管理について洞察をもたらす行動主義(Behaviorism)のような社会的発明。植民地や征服した地域の編入を控える。戦争で多くの国民を死なせる(警告:さまざまな副作用がある)。

  • 制度のコスト、あるいは制度の1レベルのコストは編入したステート(Incorporated states)全体の人口の大きさに依存する。制度の重要な点は適用される効果や恩恵が自国に編入した領土にのみ適用されるということだ。植民地化された辺境、紛争中の領土、最近併合してまだ編入していない領土がある場合、こうした領土はプレイヤーに税を納めず、プレイヤーの官僚機構にも負担をかけないが、彼らはプレイヤーの素晴らしい病院も利用できない。

スイスはレベル3の宗教学校(Religious Schools)、レベル1の地方法執行機関(Local Law Enforcement)、レベル1の民間医療システム(Private Health System)があり、現在レベル2に進んでいる。

  • 現在計画している制度は以下のとおりだ。
    • 学校制度(School System):国民を教育する
    • 医療制度(Health System):国民の健康を増進する
    • 警察制度(Police):騒乱(Turmoil)の影響を減少させる
    • 労働安全衛生制度(Workplace Safety):職場での死亡率を減少させる
    • 社会保障制度(Social Security):国民がどれほど貧困になり得るかに影響する
    • 内務制度(Home Affairs):革命的な感情を抑制する
    • 徴兵制度(Conscription):戦時中に民間人を徴兵できる
    • 開拓制度(Colonial Affairs):植民地の開拓を進める
  • こうした制度の確立には運営に充分な官僚機構を持ち、制度を可能にする法律を制定しなければならない。ある制度を可能にする法律は常に複数存在し、どの法律を選択するかによって制度が「フレーバー付け」される。
  • 例えば、開拓制度は国民がそこに移住し、投資することを奨励することで、編入された領土の人口に応じて、設立されたすべての植民地において植民地の成長をもたらす。「植民地再定住法(Colonial Resettlement Law)」がある場合はそのレベルに応じて植民地への移住を促進し、「植民地搾取法(Colonial Exploitation Law)」がある場合は植民地に住む人々の生活水準(Standard of Living)を下げる一方で植民地の産業の出力を高める。
  • 制度に投じた官僚機構は必要に応じて再分配できるが、これには時間がかかる。
  • 例えば、レベル3の医療制度とレベル2の内務制度があり、1レベルあたりの官僚機構コストが142である場合、プレイヤーは官僚機構を710支払っている。人口が増加して1レベルあたりのコストが173になった場合、現在のレベルを維持するには865のコストがかかるが、官僚機構は-155と赤字になり、プレイヤーは相当強烈な税の無駄(Tax Waste)ペナルティを受け、徴収した税金の一定割合が国庫に入らなくなる。
  • これを受けてプレイヤーは制度のレベルをひとつ下げなければならないかもしれないが、そうすると官僚機構の収支は+18に回復し、プレイヤーは下げたレベルを戻そうと官僚機構の拡大に取り組む。しかしその間にも、医療制度のレベルを下げていたならPopの健康は低下するだろうし、内務制度のレベルを下げていたなら無政府主義者が爆弾を投げないことを祈るしかない。
  • 制度の拡大はゆっくりなので、下げたレベルを戻すには時間がかかる。そのため、可能なら変化を先取りし、強い人口の増加や編入したステートへの移民の波が来たなら積極的に政府機関を拡大することをお勧めする。

なぜ建造物ではなく制度なのか(質疑応答より)

  • 学校や病院などの特定の制度は国家全体の制度より建造物のほうが適しているという意見があるのでお答えしたい。ゲームの中核的なメカニクスにこれを妨げる基本的な要素はないが、そうしなかった理由はいくつかある。
  • その最大のものは、法律を制定することは約束であるということだ。プチブルが路上から暴徒を追い払うための警察や救貧院がないことに腹を立てている場合、こうした制度を可能にする法律を制定すれば彼らは喜ぶだろうし、そうした制度ができればその制度とそのコストを取り除くにはプレイヤーは廃止する法律を制定しなければならない。
  • そうではなく警察署や救貧院の建造物がある場合、そうした建造物をプレイヤーが建設できるようになる法律が制定されればプチブルは喜ぶだろうが、プレイヤーにはそうした建造物を建てて費用を支払う義務はない。これはとても陳腐だし、政治面のゲームプレイと経済面のゲームプレイに断絶を生じさせてしまう。
  • もうひとつ関連するものとして、官僚機構は無秩序な拡大を抑制し、小さく強力な国家建設に報いるように意図している。プレイヤー国家が軍国主義の大国で、大陸をまたいで侵略を行った場合、プレイヤーは新たに併合した領土に法で定められた政府の役務を拡大するのには苦労するだろう。
  • ステートの「編入(Incorporation)」とはあるステートを自国の公式な中核的領土であると宣言する恒久的な選択であり、これによって国民に課税する代わりに自国のすべての制度をそのステートに拡大する。これには官僚機構がコストとしてかかるため、小さく緊密な国家は巨大な帝国よりもはるかに容易に国民に役務を提供できる。誰がどの程度の政府の役務を利用でき、誰がそうでないかをプレイヤーが決めることができてしまう場合には、この力学は働かない。
  • 最後の大きな理由は、学校や病院などを制度ではなく建造物にすると多くの国家で退屈な大量のマイクロマネジメントが必要になるというものだ。プレイヤーが医療制度を持ったら、その機能を自国のほとんどのステートに拡大したいと思う可能性はかなり高い。すべてのステートに病院を建設し、そこに住むすべての国民に適切な量の医療を提供するために病院のレベルを管理するのは、紙の上ではいいことに聞こえるかもしれないが、広大な国家ではひどいゲーム体験になるし、率直に言って面白い選択でもない。この体験をみなさんが建造物のほうがいいと思うすべての制度について考えてもらいたい。
  • とはいえ、このシステムは非常に柔軟性がある。上記の理由はあるが、私たちがテストプレイによってある制度は実際には建造物のほうがうまくいくと気づいた場合、見直すのは容易だ。

質疑応答

Q:制度に関して政府の金銭的な負担はないの?

A:官僚機構をもたらす政府機関がコストであって、これは大きなものだ。

Q:編入してないステートは役立たずなの?

A:そうしたステートはプレイヤーの市場で商品を生産し、消費するが、維持コストはほんのわずかだ。


2021年8月1日追記

開発日記本文には次回予告がありませんでしたが、来週は国内市場(National Markets)についてとのこと。

次回:開発日記#9――国内市場

コメント

  1. ステートの編入ってのはいわゆる中核化にあたるのかな
    vic2の時は時間経過で中核州がつくのを待つしかなかったけど自発的につけられるようになるって事なんだろうか

    • そうだとしたら嬉しいな、Vic2だと官僚を増やすのが手間で手間で……
      新規獲得領土を植民地とするか、それとも正当な国土の一部とするかはプレイヤーに決断させてほしい

  2. かなり良さげ。よりよい制度を作ればそれだけ国民が多くの利益を享受できるけど、それを支えるために他の職につけたはずの教養あるPOPが官僚に取られる。しかも領土を拡大すればそれにもコストがかかると。
    国や情勢によって小さな政府を目指すか、大きな政府を目指すかかなり分かれそう。

  3. これこそVicシリーズだよ、本物の国家シミュレーションゲーム。

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