欧米進出を縛った1900年日本スタートで第一次世界大戦後まで生き残るプレイの第7回。今回はフェートンの後継車両開発から。
前回:日本縛りプレイ 第6回
前回の振り返り
前回は3つ目の車両を市場に投入し、工場と支店を修繕したところまででした。今回はフェートンの後継車両開発から行っていきます。
後継車両の開発(1906年2月~)
これまでの流れからすると4つ目の新車両開発となる流れですが、その前に今回はフェートンの後継車両開発を行います。
第1回で述べた基本となる指針には「車両は6年で生産終了とし、4年経過時点で後継車両開発を始める」というものがありましたが、フェートンは1902年の開発完了から既に4年が経過しており、後継車両を開発しなければならないタイミングです。
なお、フェートンの分の生産ラインは既に存在しているため、今回は新たな工場建設は行いません。
コンポーネントの後継開発
「車両は6年で生産終了」という有効期限は既に述べたとおりですが、コンポーネントも永遠に同じものを使い続けられるわけではもちろんありません。ゲームシステム上は15年経過でバイヤー評価が下落するとチュートリアル動画で述べられています。もちろん、性能面でも15年の間に使用に堪えなくなっていくという面もあります。
コンポーネントについては、基本的に車両開発完了時にコンポーネントの開発完了からの経過年数が6年以下になるもののみを車両設計に使用します(車両開発開始時に6年以下ではなく完了時に6年以下という点に注意)。例えば、上の画像のギアボックスは1900年開発で、1906年開発完了のツーリングカーには使用しましたが、1908年開発完了となる見込みのフェートンの後継車両には使用しません。
これはそのコンポーネントを使用した車両が生産終了になる時期までコンポーネントの有効期限に含める必要があり(つまり6+6=12年)、さらにコンポーネントは生産終了まで充分な性能評価を保つ必要があるために、システム上の15年という期限から3年前倒しで生産終了にできるようにしています。また、車両が6年で生産終了なので、それに揃えると考えやすいという理由もあります。
2021年7月31日追記:忘れていましたが、6年で新コンポーネント開発というサイクルにすると研究チームのデザインスキル上昇を途切れさせないようにできるという理由もあります。研究チームのデザインスキルについては今後詳しくご紹介します。
今回はシャーシとエンジンについてはセダン開発のときに開発した1902年完成のものを使用できますが、ギアボックスは新規設計する必要があります。
ギアボックスの開発
新しいギアボックスも前回のギアボックスからスライダー位置を大きく変える予定はありません。こういう場合は古いコンポーネントから再設計を行うのが便利です。
再設計では元のコンポーネントのサブコンポーネントやスライダー位置がそのまま持ち越されます。今回は開発ペースをいつもどおり9か月になるように調整するだけでおしまいです。なお、再設計は車両のフルモデルチェンジ(詳細は後述)とは異なり、システム上は完全に別のコンポーネントとして設計されます。ただサブコンポーネントやスライダー位置が持ち越されるので楽ができるというだけです。
2代目フェートンの設計(1906年12月)
ギアボックスが完成したら、いつものように12月に車両設計を行いますが、今回は完全な新規設計ではなくフルモデルチェンジで設計します。
フルモデルチェンジは車両のコンポーネントを部分的に変更できるもので、これを使って車両を設計すると元になった車両のイメージ(車両の性能のひとつ)を引き継ぐことができます。今回はシャーシからギアボックスまで全部変更するのでコスト低減効果は得られませんが、イメージを引き継ぐためにフルモデルチェンジで2代目フェートンを設計します。イメージはおそらくマーケティング(今後ご紹介します)によって上がっていくものと思いますので、この時点ではまだあまり意味のないことかもしれませんが、コンポーネントの再設計と同じくスライダー位置を引き継ぐ意味もあります。
シャーシも変更したので、せっかくですから車体デザインも別のものを選びました。ただスライダー位置は開発ペースを除いて前回のままです。開発ペースはいつものように14か月となるように設定し、「製造」ボタンを押します。
こちらは初代のフェートン設計時の画像。比較すると推定材料費が336→430ドルと、だいぶ高くついてしまっているのがわかります。
設計とは関係ありませんが、ターンを送る前に、おそらく現在販売中の初代フェートンはペナルティを受けない上限価格ギリギリで販売していると思いますので、ペナルティを受ける価格になっていないか確認しましょう。
新規車両開発の並列化(1907年2月~)
2代目フェートンの開発期間がちょうど半分過ぎた1907年2月、ここからもう1種類同時に車両開発を進めていくことにします。
以前のやり方のまま車両開発を進めていくと、2代目フェートンの次は2代目セダン、その次は2代目ツーリングカー、その次は3代目フェートン……と、3種類しか車両を持つことができません。そこで、これまでの3種と1年ずらして開発プロジェクトを2本並行で進めていくことで、さらに販売する車両の種類を増やすことができるようになります。
セダン・ツーリングカー・フェートンは既にあるので、次は高級セダンを開発します。
高級セダン用エンジンの設計
高級セダン開発にあたって新規開発が必要になっているシャーシとエンジンを設計します。シャーシは既存のものを再設計すれば済みますが、エンジンは注意が必要です。
上の画像は1902年開発の直列2気筒エンジンから再設計しているときに新規開発のシャーシと上で開発したギアボックスを設定してプロトタイプ(そのコンポーネントを使った車両で考えられる性能の確認ができる。コンポーネント設計画面の右下にあります)を見たときのものですが、「この車両は、この車両タイプには遅すぎます。」という警告が出ています。
その上の燃料消費率に関する警告は無視してもバイヤー評価に影響はありませんが、こちらの速度に関する警告はバイヤー評価にペナルティがつくため、対応するほうがよいでしょう。
最高速度は基本的にはエンジンの出力によって変動する(おそらく英馬力(HP)単位で変わっている)ため、出力を上げて警告が出ないようにしますが、車両タイプの最高速度の最低ラインは毎年上がっていくため、少なくとも5km/h以上(できれば10km/h)は余裕を持たせておきたいところです。
今回は出力3kWで最高速度はおおむね36km/hとなり、現在の速度の最低ラインは30km/h以下のようなので、このあたりがいいところでしょう。
また、同時に高級セダンは高級感の評価ウェイトが非常に高いため、滑らかさも高く保つ必要があります。このために今回は直列3気筒エンジンとしました。エンジンの材料費は非常に高いものになりますが、「高級」セダンに使うものなので問題ないでしょう。
今回は新規開発車両なので工場も合わせて建設します。
1907年恐慌(1907年10月)
1907年10月、販売台数が急減。価格は変化させていないので、なにかが起こったようです。
今回の需要急減は1907年恐慌によるものでした。詳しくは知らないのですが、「日本銀行百年史」を読むと日本でも相当影響のあった出来事のようです。
ゲーム上では、今回程度の需要減は値下げで十分対応可能です。
次回は高級セダンの設計から。
次回:日本縛りプレイ 第8回
コメント
めっちゃ参考になる記事ありがとうございます!
どの数値を気を付ければいいのか分かりやすくてとても良いと思います。
大恐慌は政府に軍事車両やエンジンを納入すれば生き残れるんですかね~
はたまた高性能エンジンを日本政府に納入したら戦争の結果が変わるとかあったら面白いですよねw
ご覧いただきありがとうございます。
大恐慌は契約も必要だと思いますが、契約が取れるかどうかは運による部分も大きいので、始まるまでにどれだけキャッシュを積み上げられるかが勝負のように個人的には思っています。