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「Europa Universalis IV」開発日記2020年9月22日

EU4 開発日記

「Europa Universalis IV」開発日記2020年9月22日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はFederationsと新世界の設定について。1.30「オーストリア」+「Emperor」リリース後の開発日記です。

前回:開発日記2020年9月15日


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開発日記

開発日記2020年9月22日分は、Federationsと新世界の設定について。

Federations

  • ネイティブアメリカンについての開発日記は今回で最後だ。マップの画像を見ていただければわかるが、多くの国家タグはFederationを適切に表現するために分割されている。その代表的な例がIroquoisで、ゲーム開始時に複数の国家タグがあり、Federationの状態で始まる。

  • どのようにして連邦を形成するかから始めよう。最初にFederationを結成する構成国はFederationの名前を付けることができる。国家タグと文化に基づいたデフォルトの名称がいくつか用意されているが、もちろん好きな名前を入れられる。

  • Federationの主導国の決め方も見直し、Federationのcohesionを使うようにした。この値はFederationの構成と一部の外部要因によって毎月変動する。数値は開発中のものだ。
  • cohesionが0%になると主導国交代の引き金となる。cohesionを高く保つにはFederationの内部を似たような文化にまとめる必要があるが、異なる文化グループの構成国が1,2か国あっても問題にはならない。また、主導国よりも強力な構成国がいる場合もcohesion低下の原因となる。入植してきた国家と国境を接することでもcohesionを高めることができる。

  • 主導国交代が発生するともっとも強力な構成国を主導国にしようとするが、それまでの主導国がもっとも強力である場合はFederationは解散する。この過程はこのようなスクリプトですべて行われ、今のところは構成国のmanpowerの最大値から強さを計算している。
  • 今のところ、cohesionへの影響は以下のとおりだ。
    • 主導国の文化でない構成国1か国につき-1
    • 主導国の文化である構成国1か国につき+1
    • 主導国よりも強力な構成国1か国につき-1
    • 敵対的なヨーロッパ国家と隣接していることで+1
  • ここでの目的はFederationsをより頼りにできるものにすることであり、主導国の地位を維持するためにすべきことを計画できるようにすることだ。

新世界の設定

  • 北アメリカの設定は6年前の「Art of War」以来、プレイ可能国家の数は「Conquest of Paradise」以来、それぞれほとんど変わっていない。今回のパッチは長い間手付かずのままだった地域を見直す絶好の機会となった。プロヴィンスの数は「Art of War」に及ばない(それでも53プロヴィンスを追加した)が、新たな国家タグは56もある。
  • こうした国家タグは大陸全体に均等に広がっているわけではなく、アメリカ南東部、五大湖、セントローレンス川流域がほとんどを占めている。西海岸は20世紀以前の土着住民についてほとんどわかっていないため、今回のオーバーホールの対象外となった。これはプロヴィンスでも同様で、国家タグを追加した地域全体で空白プロヴィンス(あるいは部族の土地)を大体同じくらいになるようにプロヴィンスを追加している。
  • 今回の新しいオーバーホールでもっとも多くの作業が行われたアメリカ南東部では23の国家タグが追加されている。理由は簡単で、これまでのゲーム内の1444年の設定は1600-1650年頃の歴史的状況を表していたためだ。新たな設定では結果的に初期のヨーロッパの探検家や考古学者の見解が強調されている。

  • 新しい設定ではゲーム開始時にCreek Confederacyは使えず、Cherokeeは山の中の1プロヴィンスの小国となった一方で、Coosa Paramount Chiefdomがこの地域の大国となっている。1プロヴィンスの国家だが、従属国のネットワークがアパラチア山脈に沿ってケンタッキー州境からアラバマ州まで広がっており、その周囲にデ・ソト探検隊が訪れた土地(Altamaha、Cofitachequi、Joara、Ichisi、Chisca、Atahachi)を含む小さな独立したchiefdomsが数多く存在しており、また後にCreek ConfederacyとなるCowetaとKasihtaもいる。さらに西のミシシッピ川の渓谷にはデ・ソトが記録したchiefdoms(Quizquiz、Anilco、Pacaha、Casqui)以外にMississippian文化を最後に受容したNatchez族もいる。

  • 五大湖ではHuronsとIroquoisのFederationを構成する国家をそれぞれ独立して表現されており、南東部と同様に大部分がIroquoian文化の定住部族だが、移住部族となっている国家もある。
  • 以前はIroquoisの国家タグひとつだった場所に新たに5つの国家、Mohawk、Oneida、Onondaga、Cayuga、Senecaが(さらにゲーム開始時にはもっと南だがTuscaroraも)追加された。Huron ConfederacyはTahontaenrat、Arendaronon、Attignawantan、Attigneenongnahacからなり、さらにこの2つのConfederaciesの間にIroquoianの小国がある。これには中立国家と呼ばれたAttiwandaron、タバコインディアンと呼ばれたTionontate、ニューヨーク西部のWenro、ペンシルベニア州北西部のErieが含まれる。また、ヨーロッパ人が最初に遭遇した2つのIroquoian国家StadaconaとOsheaga(Hochelaga)も移住部族として表現されている。イリノイ州はKaskaskia、Cahokia、Peoriaがあり、ShawneeはChalahgawtha、Kispoko、Hathawekelaとなり、Puebloanの人々はKeres、PuebloからAcoma、Zia、Ohkay Owingeh、Sandiatへと広がった。
  • 同様にこれまでひとつの国家タグで表現されていた特に大きなグループにもタグが追加されている。CreeにはNehiyaw(Plains Cree)が追加され、Ojibweは最東端のグループがMississageとなり、西のグループはNakawe(Saulteaux)となった。SiouxはWichiyena(Western Dakota)とLakotaを含むようになった。
  • 構成国が不足していたり強化が必要な史実のconfederationsも国家タグが増えている。Iron Confederacyには上で述べたNehiyawとNakaweが追加され、Three FiresにはMississageが、北東部のWabanaki ConfederacyにはMaliseetとPenobscotが加わった。
  • 最後に、植民地時代の歴史的重要性を考慮して3つの国家タグが追加された。2つはニューフランスの同盟相手、1つはニューイングランドの同盟国から敵に転じた同盟相手で、オタワ渓谷のAlgonquin、セントローレンス湾のInnu、マサチューセッツ湾のWampanoagだ。

  • こうした変更に合わせて、ロッキー山脈ではなくアパラチア山脈についてWastelandの山脈を追加した。植民地時代には東海岸から西に向かって大人数で行ける道は5つしかないと言われていた。
  • また、プロヴィンスの名前の付け方にはある程度一貫性のある基準を採用し、それに応じて修正した。新しい基準ではその地域に住んでいた先住民のグループの自称名を使用し、見つからない場合は近隣の部族が地元の人々に付けた名前(蔑称ではないことを条件に)や、地元の先住民の言語での地理的な名前などとした。いずれの場合も、見つけられるところでは先住民のスペルを優先したが、標準的なラテン文字では特にめずらしい記号はプレイヤーのために外したり、置き換えたりした。

来週はJohanによる開発日記であるとのこと(今回はゲームデザイナーのGroogy氏(Federations)とベータテスターと思われるEvie HJ氏(新世界の設定)によるもの)。

次回:開発日記2020年9月29日

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