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「Europa Universalis IV」開発日記2019年12月3日

EU4 開発日記

「Europa Universalis IV」開発日記2019年12月3日分が公開されましたので、その内容をご紹介。今回は革命について。長め。

前回:開発日記2019年11月5日


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開発日記

開発日記2019年12月3日分は、革命について。

  • 革命は充分な人口と絶対君主が必要で、それが満たされると開発度30以上のプロヴィンスごとに毎年革命が始まる確率が生じる。プロヴィンスで革命が始まる確率は以下のようなものに影響を受ける。
    • 絶対主義。高いほど確率が高まる。
    • 第三階級の影響力を軽視しているのに、彼らの生産物への課税にプレイヤーが大きく依存していること。
    • 都市化の度合い。開発度が高いほど確率が高まる。
    • 戦争に負けてrevanchismが高いこと。
    • あるいはprestigeが低いこと。
    • より自由放任アプローチを取ろうと穀物を商人に任せていること。
    • 国家債務が莫大であること。
  • また、革命前のフランスから着想を得たイベントも追加し、選んだ選択肢によっては革命の中心地(Center of Revolution)が自国内に出現する可能性が大きく高まる。そうしたイベントは以下のとおり。

    • 小麦粉戦争(The Flour Wars):政府が穀物取引に厳しい規制を課している中、穀物商は自由化を要望する一方で、すぐに起こるかもしれない飢饉で苦しむ人々から非難されるかもしれない。
    • <レベル3の造幣局長>の改革(The Reforms of <a level 3 master of mint>):有能な造幣局長がいれば、野心的な改革を提案してくるだろう。
    • 国家債務(The National Debt):国家債務が多い場合、国民は行動を求める。税率を引き上げて不穏度に対処するか、安定度の低下と引き換えに経済を再編成するかを選ぶ。

    • 第三階級の要求(The Third Estate’s Demands):収入の75%以上を貿易と生産から得ているにもかかわらず、Burghersが不満足であるか影響力を充分持たない場合、彼らは怒り、譲歩を要求する。

  • 最終的にはさまざまな不満が本格的な革命運動に結集し、大陸に混乱をもたらす。
  • 階級システムは内部的に以前から対応を進めている長期のものとしてオーバーホールで統合するべく作業を進めており、帝国の他の部分にも影響を与えるものになる。例えば階級が絶対主義とどのように関連するかなどだ。これに革命と関与させるのもそのひとつだ。

革命の中心地に革命が起こっていないバグ。

  • 革命の中心地は革命の理想を大陸中に広げていき、同時に3つのプロヴィンスが中心地となる。革命が起こるとプロヴィンスのlocal autonomyは帝国の絶対主義の半分まで引き上げられ(つまり絶対主義が100ならlocal autonomyは50)、従属国は国民が革命思想に触れるとLiberty Desireを30%上昇させる。

数値は開発中のもの。

  • プレイヤーには自分の統治に怒っている農民と戦う手段がある。
  • 短期的な解決策は革命軍と戦うことだ。これはいくらか革命の広がりを止めることはできるが、長期的な解決策ではない。臆病だがゆっくりとした手段は降伏して革命を受け入れることだが、長い間待って国家が分裂しないようにしなければならない。

  • 素早く興味深い手段は新たな革命の国難を引き起こすことだ。この国難は新たな拡張のために完全に作り直された。国難の前提条件は国内の革命の広がりによって少し変わった。私たちがやりたいもっとも重要なことは、これが革命のためにシステムを使って自国を破壊するように感じないようにしたかったということだ。そのため、この国難が始まるとプレイヤーは選択肢を得る。すなわち革命か、反動かだ。
  • 反動側を選んで敗れると自国は革命共和国になるが、革命の標的になる可能性を失うかもしれないなど大きなペナルティがつく。

オスマン帝国ははもう怖くない。

  • 革命側に移ると、民衆を解放した方法についての固有のテキストが表示されるはずだ。世界の大国の一部には固有のテキストが用意されている。そう、「世界の」だ。もっとも可能性が高いのはヨーロッパだが、この機能はヨーロッパには限られない。

私たちが考えている機能は公安委員会のスウェーデン版だ。

  • 革命側になると、派閥や革命の標的(Revolutionary Target)のようなこれまでの機能を利用できるほかに、私たちはちょっとしたものを追加した。1つ目は革命の熱情(Revolutionary Zeal)で、これは新たな政府に適合させるために絶対主義を置き換えるものだ。熱情の最大値(Max Zeal)は様々な要素に影響される。政府、列強であるか、黄金時代、革命が国内にどれほど広がっているかなどだ。
  • 熱情値それ自体は政府の強化(Strengthen Government)、反動主義国家における革命軍の支援(Supporting Revolutionary Rebels in a Reactionary Country)、Spreading the Revolution at the end of a Musketで上昇するが、戦争に負けたり反動主義の隣国と和平すると低下する。
  • 現時点では、革命の熱情がもたらす補正はほとんどがプレースホルダーであり、以前に変更された古いデザインに基づいている。したがって、「よりセクシーな」ものに変えるつもりだ。今のところ、熱情が100%になると以下の効果がある。
    • 統治効率(Administrative Efficiency)+40%
    • 政府改革の進捗度上昇(Government Reform Progress Gain)+100%
    • 補充速度(Reinforcement Rate)+50%
  • これ以外に、革命の熱情はどれほど革命的な国家であるかの尺度としても機能する。プレイヤーが人類の連帯のために戦っていないなら、他国がこれをもってプレイヤーこそが裏切り者であると主張する。ある国が国難を経験して革命を受容したが、最初の国家でもなく革命の標的になることもできない場合、その国家は革命のJunior stateとなり、革命中心地で生まれた平等の理想を受け入れた共和国となる。こうした共和国のひとつが標的より高い熱情を持っている場合、その国家が革命の主導国となる。

  • これが国難において革命側として勝利をしようという理由だ。反動側として負けた場合、プレイヤーは革命の標的であることを維持できないよう熱情がゼロからスタートする。
  • プレイヤーが革命国家であるのに標的でない場合、帝国や独裁制になることはできない。プレイヤーの共和国の伝統(Republican Tradition)が下がると、革命の原則を守るために委員会に国家の支配を奪われる可能性がある。
  • 反動側はまず国難において反動側に味方することができる。プレイヤーが国土を危険思想から守ることができた場合、自身の権力は絶対であり、不可侵のものであると証明できる。一方で、革命を終わらせるために革命の標的に宣戦布告することで、問題の根本を直接叩くこともできる。勝利すると革命中心地は破壊されるが、別の大都市に革命が広がれば彼らは第二の機会を得るかもしれない。
  • 20年間革命の標的がいない場合、革命は失敗したとみなされる。

数値は変更される可能性がある。

  • 最後に、革命に関連する政府改革は、新たなものの追加や絶対主義的なものの置き換えなどで固有のものが20以上ある。こうしたものの多くは革命の熱情に影響を与えるが、古いものと比較してプレイヤー国家の物語に適していると考えられるものは置き換えられている。以下はその例だ。
    • 軍事選挙制(Military Electorate)は参謀本部から統治者を選び、陸軍の伝統と陸上指揮官のFire値を増加させる。
    • 政府の指導原則(Guiding Principle of your Government)はこれまでの共和主義のものに加えて、革命、平等、帝国の原則の中から選ぶ。それぞれ革命派閥のひとつが重要視しているものだ。
    • フイヤンシステム(The Feuillant System)は固有の補正がついた三部会(States General)機能を利用できる。

(ロベスピエールの荒い息遣い)

  • 革命にはたくさんのコンテンツがあるが、フランスの恐怖政治(The French Reign of Terror)、漁船で逃げるオランダ王(The Dutch King fleeing by fisher boat)、The English Storming the Towerなどもある。

ブルゴーニュの継承(The Burgundian Inheritance)

  • ブルゴーニュの継承は完全に見直され、ブルゴーニュがある程度制御できるものになった。これまでのブルゴーニュ継承イベントは少しばかり不正確で、シャルル・ド・ブルゴーニュには男性後継者はいなかったが、資格のある女性の後継者マリーがいた。
  • ブルゴーニュはマリーとして結婚したい王室を選択できるようになった。フランス、皇帝、強力な同盟国、あるいは宗主国に立ち向かい、ブルゴーニュの独立のために戦える。
  • 皇帝についたブルゴーニュは皇帝の完全な従属国となる。これは帝国の事件(Imperial Incident)のトリガーとなり、皇帝は新たな領土に対してなにをするか、フランスと妥協するかどうかを選ばなければならない。特に攻撃的な皇帝が取り得る唯一の選択肢はブルゴーニュをより神聖ローマ帝国の構成国であるように見せ、神聖ローマ帝国のprincesでブルゴーニュのすべての所領をバラバラにすることだ。
  • フランスにつくとブルゴーニュの領土は大部分が手つかずとなるが、皇帝は低地の領土の返還を求めるだろう。
  • ブルゴーニュと婚姻関係になった他のすべてのキリスト教国はブルゴーニュの継承資格を得る。ブルゴーニュは例えばスペインのように誰も予想しなかった国家の支援を得ようとすることになるだろう。
  • ブルゴーニュが尽くすのがどこの国であれ、ブルゴーニュは長年にわたって同君連合に属する。時間がたってマリーが亡くなれば、彼女の領地は同君連合上位国に継承される。
  • もちろん、マリーはブルゴーニュの統治権のために戦うこともできる。これはブルゴーニュによる自国への請求権をなくしたいフランス、低地地域の帝国領の再復を目指す皇帝双方との対決が避けられない。ヨーロッパの2つの最強国との戦いは困難だが、勝利したブルゴーニュのプレイヤーを興味深い報酬が待っている。

コミュニティの懸念

  • Territoryからの腐敗度、貿易会社、首都の大陸に関する制限について、私たちは改善を行い、新たな機能にアップデートし、完全にオーバーホールすることを検討している。今のところ具体的なことはなにも言えないが、この意図をお伝えすることで、コメントをいただきたいと思う。
  • 貿易会社は古い機能であり、自治度などの「新たな機能」でよりよく機能させることを検討している。この結果に満足できれば、首都の移動条件の緩和も行うことになるだろう。
  • Territoryからの腐敗度についての当初の意図は、領土を急拡大するときになんらかの停滞やペナルティを再導入することだった。これは元はコア化が行っていた仕事だった。EU3ではコア化するのに50年かかっていた。しかしEU4ではそれは好まれなかったためにどんどん短くなった。現在、Territoryからの腐敗度は意図した効果がないため、これを達成できる別のものを探すことになるだろう。

次回の開発日記は1月14日とのこと。

2019/12/20追記:ゲームディレクターとして戻ってきたJohan氏による開発日記がありました。

次回:開発日記2019年12月19日

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コメント

  1. 日本に大政奉還イベントがあるといいな

    • 時代が50年位先なので無理だと思います…

      • 歴史のifを楽しむゲームだし世界中って強調してるからあれば嬉しい

        • なんらかの理由で(それこそゲーム的には日本鎖国しない場合多いし)歴史のながれが早まりましたは全然アリだよな

  2. >勝利したブルゴーニュのプレイヤーを興味深い報酬が待っている。
    選択肢はこんな感じかな。

    1.ロタリンギア王国の再興
    2.ブルグント王国への昇格
    3.ブルゴーニュ・ハプスブルク家創設

  3. 正直革命の時代まで通しでやったことほとんどないんだよなぁ…

  4. ブルゴーニュ公国のイベントが増えるといいな。例えば、公益同盟とか、ヘルレの内紛介入とか、ジギスムント大公からのプフィルト伯領譲受イベントとか...

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