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「Hearts of Iron IV」開発日記2019年11月6日――諜報員と諜報任務

HoI4 開発日記

「Hearts of Iron IV」開発日記2019年11月6日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は諜報員と諜報任務について。

前回:開発日記2019年10月30日――諜報機関


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概要

開発日記2019年11月6日は、諜報員と諜報任務について。今回はゲームディレクターのpodcat氏によるものです。

  • 諜報員(Operatives)は将軍や提督のような新たなキャラクター種別だ。彼らは外国の諜報員に対する国家の防衛、諜報任務(Missions)、そして作戦(Operations)に使用する。

採用

  • 諜報員は諜報機関から採用する。保持できる最大数は、諜報機関の強化回数や諜報活動主導国であるかどうかによる。諜報活動主導国は、陣営の規模に応じて多くの諜報員を利用できる。諜報活動主導国でなくても諜報員は利用できるが、制約はずっと大きい。
  • 採用時は3名の新米諜報員(recruits)から選ぶ(諜報機関の強化で候補者は増える)。
  • 諜報員は新米諜報員から始まり、経験値を得ることで一人前(full agents)になり、能力を上げていく。初期から持っている特性や手動で取得できる特性にはさまざまなものがある。一部は諜報機関で訓練を受ける「コマンドー(commando)」のように、諜報機関の強化が必要なものもある。
    • 不屈(Tough):拘束されたときに失う機密情報(intel)が少なくなる。
    • 能弁家(Natural Orator):外交任務(diplomatic missions)や協力政府(collaboration regimes)の樹立の際に能力が上昇する。
    • 誘惑者(Seducer):穏やかな扱いが必要になる任務や作戦にボーナスがつく。(?ちょっと自信なし)
    • コマンドー(commando):戦闘や隠密行動が必要な作戦にボーナスがつく。
    • 二重スパイ(Double Agent):寝返った敵の諜報員で、祖国での作戦にボーナスがつく。
    • 熟練尋問官(Master Interrogator):防諜活動時に敵の諜報員を拘束する確率が上昇する。
    • その他多数。
  • 諜報員は(少なくとも1つの)国籍を持ち、祖国での活動にボーナスがつく。諜報機関には現地語訓練所(?Localized Training Centers)のように、外国籍(敵国含む)の地元住民として通用する諜報員を採用できる確率が上昇する強化もある。この機能はドイツ占領地域から諜報員を採用し、簡単に溶け込める場所の任務に送り出せるため、連合国に恩恵がある。

諜報任務(Missions)

  • 諜報員はマップ上でさまざまな諜報任務を実行できる。諜報任務の強度と影響は、おおよそ諜報網の規模と強度による(詳細は以下)。
    • 防諜活動(Counter intelligence):何もしない諜報員のデフォルトの諜報任務は自国で防諜活動を行うことだ。これは自国の防諜活動値をブーストし、敵スパイに対抗するのに役立つ。
    • 諜報網の構築(Build Network):その地域で諜報網を構築する。複数の諜報員がいれば諜報網の拡大か構築の加速のどちらかに役立つ。諜報網(Networks)は以下のパッシブな効果を持つ。
      • 上陸作戦ペナルティの軽減。
      • 敵の塹壕構築や計画ボーナスへの対抗。
      • 諜報網(進路上の最初の敵領土に基づく 注:ちょっと自信なし)に入ったときの陸軍の計画の加速。
      • その地域での戦闘における機密情報アドバンテージの増大(25%。機密情報台帳の機密情報の見直しに基づく)。(注:カッコ内意味不明)
      • 国家レベルの強度に基づいて固定の機密情報を得る。海軍の機密情報は諜報網に海軍基地が含まれる場合にのみ得られる(以下同様)。

  • 諜報網は都市(一定以上のVP)をターゲットとし、地域全体に広がる。複数の諜報員の諜報網をつなげて大きなものにもできる。これはイギリスの諜報員が一人のとき(上段の画像)と複数協力しているとき(下段の画像)のものだ。
  • 選択された諜報員が「Sparrow」となっているのに気づいただろうが、諜報員はコードネームを持つ。

    • 諜報網の休眠(Quiet Network):諜報網をすぐに使用する予定がない場合、休眠モードにすることができる。諜報網は効果を発揮しなくなるが、諜報員が拘束される確率はずっと小さくなる。例えば、将来の上陸作戦に備えて大規模な諜報網を準備しておくのに最適だ。
    • イデオロギーの強化(Boost Ideology):これまでの外交行動と置き換えるもので、諜報員が目標の国家におけるイデオロギーに影響を与えることができる。
    • プロパガンダ(Propaganda):目標の国家の安定度と戦争協力度を低下させる。
    • レジスタンスの根絶(Root Out Resistance):レジスタンスとの戦いを助ける。
    • 貿易管理(Control Trade):自国の貿易評価をブーストし、敵の貿易評価を低下させ、貿易でより多くの資源を買えるようにする。複数の国家が関与する場合は相殺されるが、それでも第三国を制約する。(注:「それでも第三国を制約する」は具体的にどういうことかよくわからず。他の国家はこの任務を行えなくなるということか?2019/11/07追記:コメントにて「第三国が資源を買えなくなるという意味ではないか」と教えていただきました。おそらくこういう意味と思われます。ありがとうございます)
    • 外交的圧力(Diplomatic Pressure):AIを自陣営に引き入れるには、プレイヤーは高い緊張度と評価が必要となる。複数の国家の諜報員が関与する場合は相殺されるが、それでも第三国を制約する(2019/11/07追記:上の意味合いを踏まえると「第三国も自陣営に引き入れることはできなくなる」という意味か?)。これは引き入れたいAI国家を巡って争っているときやマルチプレイで役立つ。

防衛

  • 上で述べた防諜活動を行う諜報員は防諜活動値に基づいて諜報機関とともに国家を防衛する。この値は敵の諜報員がどれほど見つかって止められやすいか、どれほど諜報活動をやりにくいかに影響する(詳細は今後の開発日記で)。基本値は2で、上の画像では諜報員から合計3追加されて5になっている。

  • 諜報員が露見すると以下のいずれかが起こる。
    • 地下に隠れる、あるいは負傷する(Forced Underground or Injured):諜報員は拘束されるのを避けるために任務を放棄する。諜報網を含むすべての任務はこの間保留され、他の諜報員がいない場合、諜報網は衰退し始める。
    • 拘束される(Captured):敵に拘束された諜報員は情報を漏洩させ、(救出されない限り)殺害される。自殺用ピルを与えられた諜報員は機密情報の漏洩を最小限にする。拘束された諜報員は協力者とともに拘束されたと想定されるため、諜報網に直接影響が及ぶ。
    • 殺害される(Killed):諜報員が殺害されるのはまれだが、その場合はスロットが空き、交代要員を採用する必要がある。
  • 私たちはマイクロマネジメントを作り出すのを警戒したため、防諜は防衛側にとってほとんど受動的なものになり、しっかりした防衛体制を作って敵の諜報員を拘束することで、敵の集めた機密情報から少しばかり恩恵を得ることになる。

質疑応答

Q1:イデオロギーに影響を与えるのは政治力を払うものから諜報員が必要になるけど、強くなるの?

A1:まだ完全にバランス取りが終わったわけではないが、ガチガチに防備を固めているのでなければたぶんイエスだ。

Q2:作戦(Operation)は歩兵装備をレジスタンスに届けるようなものになると思う。

A2:そのとおり。諜報任務は諜報員が時間をかけるだけで「無料」だが、作戦にはそうしたコストがかかる。

Q3:諜報員が拘束されたらどんな情報を漏らすの?

A3:さまざまだが、今のところ主に軍と民間の機密情報(military and civilian intel)を考えている。しかしバランス取りで変わるかもしれない。

Q4:諜報員はどうやって救出するの?

A4:作戦で行う。詳細は今後の開発日記で。

Q5:マルチプレイでは例えば複数のプレイヤーがドイツを荒らしたりしてすごく強力になりそう。

A5:スパイをスタックできるゲームはあまり楽しくないので、これを念頭に置いてシステムを構築しようとした。そのようにしようとする場合、諜報活動主導国でない国家が2人のスパイを配置する可能性が高いし、プロパガンダは効果を上げるために大きな諜報網を必要とし、もう一方のスパイもプロパガンダに取り組む必要がある。スパイ2名を得るにはさらに民需工場の投資も必要で、無料ではない。また、複数の国家が行う場合はミッションにスタックペナルティがつく。ただし防諜にはスタックペナルティがなく、攻撃側の数にかかわらず効果的だ。つまりこの場合、ドイツは諜報員を拘束して機密情報を得ることになるだろう。

Q6:ファシストや君主主義者が諜報をうまくやれなかったこととか、共産主義への共感の拡大とかはシミュレートできる?

A6:計画としては、さまざまなことに関する国家方針を取っていくAI戦略計画を使う。

Q7:諜報員に忠誠度を持たせるべきだ。

A7:それはCKの領分であって、私(注:podcat氏)の考えではHoIには適さないと思う。


次回:開発日記2019年11月13日――1.8パッチと国家方針ツリーのナビゲーション

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コメント

  1. 翻訳お疲れ様です。
    やはりかなり大規模な戦略が追加されるようで楽しみ。
    ただ相変わらずAIは上手く使えなさそうだけど。

  2. Seducerのsoft touchは色仕掛けや美人局のことですね

    • あとControl TradeとDiplomatic Pressureにあるbut it still limit 3rd partiesは、同じ第三国に対して対立陣営と同時に諜報活動を行えばその効果はお互い相殺されるけど、それでも相手陣営側に引き入れられることを妨げ、第三国のまま留まらせておくことができる、という意味のような気がします。

      • Control Tradeについてはおそらく下の方が書かれているような意味合いかなと思い、そちらの意味合いで追記しました。
        Diplomatic Pressureについてもこれを踏まえて追記しています。考えていただきありがとうございます。大変助かります。

    • soft touchについては、Seducerですからそういうような意味合いのように感じますが、調べてもsoft touchにそういう意味があるというのは出てこないのですよね。

  3. 粛正とエースパイロットの次に顔グラ持ちが死ぬ要素か。ソビエトにゾルゲとか居るんだろうか

  4. 貿易管理の第三国の制約というのは、諜報を行っている二か国がその国の貿易を独占してしまって第三国に資源が行き渡らなくなってしまうということかと思います。

    • なるほどおそらくそれですね。追記しておきました。ありがとうございます。

      • もしくは、自国の産出国への貿易影響を相殺するために、第三国も貿易影響を与えるための諜報員を割かなくてはいけない、という意味のような気もします

  5. SeducerとCommandoを見ると諜報作戦には2種類あって、敵基地に潜入して情報を盗み出すような戦闘的な諜報活動と現地上流社会に溶け込んで情報を聞き出すような穏健な諜報活動があるような感じですかね?ジェームズ・ボンドかマタ・ハリかみたいな。

    • そういうことみたいですね。詳しくは作戦(Operation)についての開発日記が出てみないとなんとも言えませんが。

  6. Control Tradeは要するにこの諜報作戦をやってる二国同士は互いの作戦の影響を受けなくなるけど、作戦自体の効果が消滅するわけじゃなくて自前のControl Tradeを発動していない第三国にはまだ効果があるよ的な感じかと。

    • いやすいませんlimit 3rd partyの語感と違うような気がするから間違いかも

      • おそらく上の方が書かれているような意味合いかなと思い、そちらの意味合いで追記しました。考えていただきありがとうございます。大変助かります。

  7. 外交的圧力の第三国の陣営への参加の制限は、諜報活動が二カ国から受けることで今でいうところの国粋スペインの「スペインは枢軸陣営に靡いている」補正のようなものが二重に発生し、陣営に事実上誘えない状態になるというようなことかなあと思いました。

  8. 正直今度のは、いらない気がする。だって俺は戦争がしたいんだ諜報とか超めんどくさそう

    • そういう時は防諜だけさせて同盟国に丸投げするんやで

  9. すさまじくめんどくさそう(小並)

  10. ま、結果シュミレーションゲームではなくて「ストラテジーゲーム」である、ということで納得するしかないと思いますが…。

  11. でも、太平洋の嵐よりは楽そうだよ(感覚麻痺)

    • 輸送船にいちいち荷物も積み込み(ワープ敵艦対策にリスク分散が必要)パイロットをいちいち配備するクソゲーと比べるのはNG

  12. 多少頭悪くてもいいからAI委任したいね
    防諜重視とか指定して

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