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「Japan Historical Improvement」の民主主義ルート その1

日本向け総合改変Mod「Japan Historical Improvement」に民主主義ルートを実装しましたのでご紹介。まだ民主主義化するところまで到達していませんが、とりあえず連合国には入れます。

「Japan Historical Improvement」についてはこちら。

国家方針についてはこちら。


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民主主義ルートとその展開

民主主義ルートは外交関連の国家方針のさらに左側に、今回は8つ実装しています。これは民主主義ルートでもっともやりたい部分である連合国への参加のためにとりあえず実装したもので、民主主義ルートではありますが、まだ日本は民主主義化しません。日本の民主主義化や連合国への参加以降の展開は今後さらに実装予定です。

基本的な流れとしては本体バージョン1.6以前のときの本Modの民主主義ルートに沿ったものですが、よりゆっくりとした展開です。

民主主義ルートには、1937年1月の「腹切り問答」イベントで「宇垣の現役復帰と陸相兼任を命じる」を選択し、宇垣一成が首相になることで進めます。

民主主義ルートは基本的に進めるごとにどんどん安定度が低下していく設計になっています。これは(あくまで私が調べて解釈した限りのですが)当時の政治的に影響力があった陸軍の国家総力戦体制構想や外交の(対ソ戦構想→対華戦構想・日独同盟)に反する動きをしているため、これによって引き起こされる反発や体制の動揺を表現しています。また、軍の意向に逆らっているわけですから、国民精神で2年間政治力をほぼ手に入れられなくなり、軍備拡張に動きにくくなるようにもしています。

これに合わせて国民精神の昭和天皇の安定度上昇効果を+50%→+20%に引き下げ、そのぶん基礎値を引き上げました。これは国民精神による安定度上昇分はイベントや国家方針の効果で引き下げることができず、どんなに安定度が低下するイベントなどが起こっても50%以下にならなかったためです。

また、オリンピック開催イベントでは安定度・戦争協力度の上昇幅を大幅に引き上げました。中国からの破壊活動イベントも含めて安定度がボロボロになりますが、オリンピックまで持ちこたえればどうにかなるようにすることを狙っています。

なお、宇垣が首相のときに盧溝橋事件で日中戦争を始めると、イベントで宇垣が暗殺され、近衛内閣が成立します。以降は民主主義ルートを進めることはできなくなり、史実ルートに戻ります。

民主主義ルート#1「皇道派との協力」

一旦は粛清した皇道派と手を組むイベントが発生します。統制派を掣肘するために一旦粛清された皇道派を戻してバランスを取っているというような想定。

ただし一旦は粛清された勢力を戻す人事なので、若干安定度を低下させています。

民主主義ルート#2「時局匡救事業の復活」

北日本にインフラが整備され、民需工場が1つできる国家方針。皇道派青年将校や農民漁民の支持を集めて政権基盤を安定させるというような想定です。

民主主義ルート#3「日英共同対華経済援助」

イギリスと共同で中華民国に借款を供与するというイベントが発生する国家方針です。

この国家方針は当時の日中関係の概要がわかるこちらの論文、『戦史叢書 第86巻』コマ番号76、およびイギリスによる中華民国への借款供与と日本について詳しいこちらの論文が元ネタ。イベントで中華民国にマップ外の民需工場が2つ追加され、中華民国とイギリスにプラスの対日本外交評価補正がつきます。

民主主義ルート#4「日米互恵通商協定」

アメリカの1934年互恵通商協定法に基づいて互恵通商協定を締結し、アメリカとの関係改善と貿易による資源確保を行うことを想定したものです。

こちらの論文の59-65ページにあるように、史実ではアメリカとの互恵通商協定締結は実際に検討され、しかし石油業法や自動車工業法のような外国企業を排除する産業統制政策が枷になって締結はされなかったようです。この国家方針ではそうした産業統制政策を放棄して互恵通商協定を締結したということを、貿易法を自由貿易に変更することで表現しています。

民主主義ルート#5「日英不可侵条約」

イギリスと不可侵条約を締結する国家方針。イギリスと戦争中でないなどの条件のほか、緊張度が20%以上である必要があります。

これはこちらの論文の86ページにある、第二次ロンドン海軍軍縮会議予備交渉のときにイギリスから提案された日英米三国間での不可侵条約締結を元にしたものです。アメリカとの不可侵条約締結はちょっと考えにくいように思われる一方、イギリスは日本と不可侵条約を締結して極東防衛に資源を割かなくてよくなれば対ドイツ軍備に集中できるため、日英間の不可侵条約としました。

単純に国家方針で不可侵条約を締結したままではすぐに破棄されてしまうため、AIも不可侵条約を結ぶと日本に融和的になるように変更しています。

民主主義ルート#6「満州国の市場開放」

満州国の市場を開放することでアメリカとさらに関係改善することを想定した国家方針。今回実装した国家方針の続きで満州国を独立させる国家方針につなげたいところです。

民主主義ルート#7「第二次ロンドン海軍軍縮条約」

ロンドン海軍軍縮条約に参加する国家方針ですが、最速で取ってもこの頃にはエスカレーター条項が発動しているはずなので、エスカレーター条項に従うという内容。同時に海軍が不満を持ち、安定度・戦争協力度が低下すると同時に政治力もマイナスされます。

なお、『戦史叢書 第31巻』コマ番号248を見ると、あくまで軍縮条約成立直後の話ですが、史実でもイギリスに軍縮条約への参加を勧誘されていたようです。

民主主義ルート#8「第四次日英同盟締結」

ここまで来てようやく日英同盟が復活。連合国入りできるようになります。不可侵条約締結でAIを変更したと書きましたが、同じ陣営にいる場合でも同様に友好的になるようにAIを変更しています。

アメリカとは中国問題を巡って対立点があるため、同盟や不可侵条約締結はちょっと考えにくいように思いますが、イギリスはドイツの脅威にいかに対抗するかがこの時期の外交活動の指針になっており、対日関係では基本的に妥協的な姿勢であるのを、最重要の外交相手国アメリカが反対するために妥協的姿勢を抑えるというような状態であったと考えています。

そこで、日本がここまでの関係改善策でまず対米関係を良好な状態に持ち込み、日英同盟にアメリカが反対しなくなった状態で、対ドイツを念頭に日英同盟を復活させたというのがこの一連の国家方針の流れのつもりです。ただ、日米関係の改善が少し急すぎるきらいがあるように感じるので、もうちょっとなにか足すことになるかもしれません。

今後の展望

今考えている今後の実装予定は以下のとおり。順不同で、実装するかは未定です。

  • 日本を実際に民主主義化する国内政治イベントと国家方針。
  • 安定度が一定水準(例えば50%)を下回ると民主主義化途中の内閣が総辞職するギミック(つまり「労働条件の改善」や「平和の約束」ディシジョンを使わざるを得ないようにする。不足しそうならディシジョン追加も)。宇垣内閣含めて2つか3つほど民主主義化内閣を作り、民主主義化を達成に失敗すると史実ルートに戻るようにする。
  • 民主主義ルートでの中華民国やソ連との戦争に関する展開。特に中華民国が枢軸国入りやソ連と同盟する可能性も含む。
  • 国家方針「国軍軍容刷新要綱」と「改マル5計画」の相互排他となる国家方針(「四号計画」と「マル6計画」)。「国軍軍容刷新要綱」と「改マル5計画」は対米開戦後のものなので、対米戦をしない場合に適した内容がほしい。
  • 民主主義ルートで連合国入りした後の展開(イベント・国家方針含む)。
  • 史実ルートでアメリカに勝っているときの展開(「絶対国防圏」と相互排他)。民主主義ルート連合国入り後の展開とできる限り共通で。
  • 「インド国民軍」の見直し(内容の改良かまるごと変更かも含む)。

元ネタがある国家方針はいいのですが、そうではない国家方針はちょっとご都合主義的かなと感じています。また、宇垣内閣が陸軍の思惑に反した動きをすることにしていますが、宇垣自身も英米との関係を重視しているだけでやはり国家総力戦体制を構築しようとしていた人物のようなので、そういう人が国家総力戦体制構築に反するような動きを取るかという点も引っかかります(上述の国家方針を作るにあたっては英米との関係強化を取ったと自分を納得させていますが……)。

現状ではまったくテストプレイができていないため、実際にアップデートするのはもう少しかかりそうです。

Steamワークショップ「Japan Historical Improvement」のページはこちら。

その2はこちら。

コメント

  1. お疲れ様です。
    民主化ルートは大変興味があります。
    大変な作業だと思いますが、頑張ってください。

  2. steam上で、「Eight Years’ War of Resistance」というmodが上がっていたんですが参考になりませんかね。
    日本の民主主義化ルートも実装されている感じでした。

  3. お疲れ様です!
    提案ですがドナウ連邦構想のように満州を清化させるのはどうでしょうか?
    まあドナウ連邦構想自体が失敗したものではありますが…。
    (アメリカとソビエトを刺激しないように清かドナウを選ぶ感じに?)
    そこまでしなくても蒙古国と満州国に優しいNFが欲しいところです。
    あとは河豚計画ですかね対ドイツしつつ英国と同盟ができるのなら成功確率は上がると思います。
    やはり満蒙の扱いが日本の今後を決めますね…。
    満蒙を中国に返すor対等の扱い(皇帝陛下と天皇陛下はまるで兄弟のようではないかね?引用満州NF「二人の帝」から)で歴史が大きく変わりそうですね…。
    今後も頑張ってください、応援しています!

    • ご提案いただきありがとうございます。
      河豚計画は民族問題が絡むのでちょっと難しいですが、満州国蒙古国についてもうちょっと取り上げていいかもしれませんね。

  4. Steamの方のmod更新は今後にという感じなんでしょうか。

    • はい。記事にもあるようにテストプレイができていないのでもう少しかかりそうです。

      • ありがとうございます

  5. これはかなり面白くなりそう、中華民国が枢軸国と協力するとなると史実、非史実どちらでも中国を相手にしなければならないのでかなり苦戦しそうですね。そういえば史実の再現をするのならば華北での法幣駆逐や南方軍政のような経済的な要素も入れるのでしょうか?個人的にはバニラだとほぼバフにしかならない陸海軍の対立にもメスを入れることができるところだと思うのですが・・・

    • 経済要素はできればいいのですが、ゲーム中での表現に制約があるので実装はちょっと難しいかなと思っています。
      陸海軍の対立は変えるとすれば民主主義化の過程での軍部との対立と絡めていく(例えば海軍優位になると「陸軍の不満」の効果が低下して「海軍の不満」の効果が増す)というような方向になりそうかなと考えています。実際にどうなるかはまだわかりませんが……。

  6. 連合日本で戦いがいのある相手と言うと独ソ連合ですかね
    合作の更なる推進で統一選挙or内戦の早期決着で
    国民党勝利→ドイツ支援の陸軍強化
    共産党勝利→連合とソ連の開戦時にアジア諸国に反乱軍
    (満州返還の約束で)親連合派勝利→日本との和解

    妄想がひろがりんぐ

    • 日本以外の同盟関係にも手を入れ始めると際限なく作業が増えるので、そこまで突っ込んだ内容にはしないつもりです。
      できて枢軸国入りした中華民国との戦争と対ソ連戦ですが、改めて考えてみて、中華民国を枢軸国に入れた場合、共産党含む軍閥の動向やそれを受けた英米の動向も考えないといけないので、民主主義ルートでの日中戦争はちょっと作業量的に難しいかなと今は考えています。
      やるとしても、一旦Modを完成させた上でさらなる分岐として実装できるかどうかという感じになりそうです。

  7. こうなってくれればマシだったなぁ、と思うものの、あの時期の軍人の特に若い世代は自分たちの意にそぐわない人間は軽々と殺害するので、どっかで爆発したんだろうなと思っちゃいますね。宇垣首相暗殺イベントはしっかり用意しててすごいと思いました
    イギリスやアメリカと関係改善すると海軍なんて規模縮小に向かうんでしょうし、抑え込める気がしないですね……。ゴリゴリ安定度減らして模擬する感じでしょうか。

    あと、日本で連合国入りすると、ゲーム自体が少し退屈になるというのはありますよね

    • この記事の内容だけだと宇垣内閣が外交も国内政治も2年ほどの短期間に大きく方向転換できてしまうことになるので、さしあたり国内政治については軍部との政争っぽいギミックを入れたいところですね。
      連合国入りするとゲームが退屈というのは差し迫った危機や戦争がないということだと思いますが、そのあたりは史実ルートに譲って民主主義ルートでは日英同盟復活というロマンを追い求めることにしました。

  8. MOD制作を挫折した身からすると、イベントやNF1つでとても労力が必要なことは痛いほどわかります。非常に精巧な作りなMODのようなので、これからの発展も楽しく拝見していますね。

    • イベントや国家方針の作成、本当に大変ですよね……。
      本Modはとりあえず民主主義ルートが形になるまで一気に作ってしまおうと思っていますので、今後もお付き合いいただけましたらうれしく思います。

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