「Imperator: Rome」開発日記2019年3月25日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は戦闘について。
概要
開発日記2019年3月25日は、戦闘について。2018年12月10日分の開発日記で紹介していないものについてとのこと。
分散退却
- 分散退却(Shattered retreat)はEUなどのパラドゲーに既にあるコンセプトで、敗北した軍が追撃されることなく自国領内の安全なところまで退却できるようにするものだ。これは負けた軍の所有者も目的地を選ぶことができず、退却をやめさせることもできない。
- Imperatorでは戦闘に負けたときだけでなく、陸軍インターフェースの「総退却(Full Retreat)」ボタンを押すことでも分散退却状態となり得る。これで敵のゾーン・オブ・コントロールにつかまった軍を味方の領内に退却させることができる。
防戦中の要塞の救援
- 歴史を通じて要塞は最も防衛に適した位置に建設されており、このことは防衛の役に立つのみならず救援にも資するものだった。Imperatorでは攻城中に攻撃された軍は攻撃側として扱われる。すなわち攻城中の軍のほうが先にそこにいたとしても、要塞救援軍が防衛に適した地形からボーナスを得る。
移動のロック
- 移動は新たな土地への行程の50%を超えるとロックされ、中止したり変更したりできなくなる。新たな命令を与えることはできるが、移動を完了した後に実行される。
攻城戦の主導権の掌握
- 複数の軍で同じ都市を攻めていて、かつプレイヤーが戦争指導国であるか攻城戦を行っている国家の宗主国である場合、プレイヤーは攻城戦の主導権を握ることができる。要塞への突撃のタイミングを決めることができ、攻略すれば都市の支配権を得ることができる。
追従
- 自軍単独では敵に勝てないというときは、同盟国軍の後をつけるように移動したいと思ったり、同盟国軍や従属国軍が後をついてくるようにしたいと思うだろう。陸軍インターフェースには同盟国軍が自軍を追従するようにさせるトグルボタン、自軍が他の軍と自動で同じ位置にいるようにするボタンがある。
占領地の移転
- 多くの参戦国がいる場合、講和条約でほしい都市を必ずしも占領できるわけではない。国境をよりよいものにし、同盟国間の協調を促すため、プロヴィンス画面のボタンから自国の味方として参戦している国家に占領地を移転できる。
- AIの従属国もこれを使って講和条約でプレイヤーが当然受け取るべきものをプレイヤーが要求できるように確保する(同盟国も彼らがその土地を欲していない限り同様)。
戦術の変更
- 戦術については去年10月に紹介したが、これについていくらか問題が見つかった。戦術の選択は軍の構成と連動していなかったためほとんどランダムだったし、攻撃戦術・防御戦術を分けることで多くのことを常に考慮していた。また、軍の伝統で得られるユニット固有の能力と重複してもいた。
- こうした理由により、戦術システムに多くの変更を加えた。攻撃戦術・防御戦術の区別をなくし、かわりに軍でひとつの戦術を選び、それが攻撃側・防御側どちらでも適用されるようにした。また戦術のボーナスやペナルティは敵の戦術に対してどれほどうまく機能するかにより、その効率は自軍の構成によるようにした。軍の伝統による固有のスタンスはアンロックできる戦術に変更され、通常のものよりも少し大きなボーナスや異なるマッチングを持つようになっている。
- 最大効率においては通常の戦術は今のところ20%のボーナスをもたらし、伝統からアンロックする戦術はさらに5%上乗せする。すべての通常戦術にはアンロックできる戦術があり、より効率的であると同時に脆弱でもあるものやその逆のものがある。
- 例えばアンロック可能なファランクス戦術は急襲戦術に対して特に効果的だが、そこからどれだけのボーナスを得るかは自軍がどれだけそれに適しているかによる。上の画像の例では9.7%となっている。
- 新たなシステムでも敵戦術の予測の要素は残っており、特定の戦術が自軍の構成によってはより効果的になることとバランスを取っている。
来週は蛮族について。
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