「Imperator: Rome」開発日記2019年3月18日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はゾーン・オブ・コントロール、傭兵、部族の従者団の変更点と、実績、建国可能国家について。盛りだくさんです。長め。
概要
開発日記2019年3月18日は、ゾーン・オブ・コントロール、傭兵、部族の従者団の変更点と、実績、建国可能国家について。アフリカの角については後日追記します。
ゾーン・オブ・コントロールの変更点
- ImperatorではEU4と同じく要塞とゾーン・オブ・コントロール(ZoC)のシステムがある。要塞は隣接するすべての都市にZoCを発揮し、敵軍の通過を遮る。敵の要塞を攻略すれば、敵の領土であっても自動的に隣接都市の支配を獲得できる。要塞のZoCは国境をまたいでも機能し、つまり国境の要塞は敵軍や敵の要塞によって守られていない敵側の隣接都市の支配を自動的に獲得する。
- 和平交渉でプロヴィンスを要求するには、すべてプロヴィンス内のすべての要塞とプロヴィンスの主要都市(province capital)を支配している必要がある。
傭兵の変更点
- 傭兵には戦闘や攻城戦をやっている場所の近くにいる傭兵を大量に雇用する「傭兵爆弾」ができてしまう問題があったため、新たに雇用した傭兵は士気が0から始まってゆっくりと最大値まで回復するようにした。
部族の従者団の変更点
- 以前の開発日記にあるように、部族の指導者の従者団(retinues)の規模はプレイヤーではなく部族の指導者に依存しており、規模を管理できないのに軍を養わなければならないということになっていた。これを完全に部族の指導者が養うように変更し、部族としては維持コストは不要とした。部族は維持費の50%を支払うことで彼らをまるごと雇用し、また部族の指導者への給与は国家収入の2%から5%に引き上げた。
実績
とても易しい
- Cincinnatus:共和政で独裁官を任命し、退任させる。
- Do not disturb my circles:40の発明を行う。
- Tribal Concord:部族国家で法律を変更する。
- Render to Caesar:戦争で領土を獲得する。
- A new Home:空白の都市に部族を移住させる。
- Alea Iacta Est:独裁官に権力を持たせ続ける。
- Soldier of Fortune:君主制で王位請求者を傭兵に送り出す。
- Panem et Circenses:オリンピック競技会に10回参加する。
- International Relations:2人の統治者と友人になる。
- Strategic Reserve:すべての種類の戦略資源を首都に輸入するか生産する。
易しい
- Triumvir:内戦を生き残る。
- Legacy of Aristotle:4人の研究者について、それぞれのスキル(軍事・策略・カリスマ・信仰)を11にする。
- Envy of the world:文明値100以上の都市を支配する。
- Tribal Assembly:部族から共和政になる。
- Hispania Universalis:大イベリア(Greater Iberia)を建国する。
- What have the Romans ever Done for us?:ローマでパレスチナすべてを支配し、ユダヤ地域のすべての都市の文明値を70以上にする。
- Punic Ascendance:カルタゴでヒスパニアを征服する。
- Times New Roman:ローマでCariala、Italica、Helvetiaプロヴィンスを支配する。
- Antipater’s Dream:マケドニアでギリシャとエピロスを征服する。
- The Besieger:フリギアでバビロン、アレクサンドリア、リュシマケア、ペラを略奪する。
ふつう
- Over 9000:9000以上のPopを持つ。
- The Romans are Crazy:ガリアを建国する。
- Carthago Delenda Est:カルタゴを征服して略奪する。
- New Kingdom:エジプトを建国し、エジプト相続法にし、ヌビアとシリアを征服する。
- City of the World’s Desire:ビザンティウムに15の交易路(首都における理論上の最大値)を持つ。
- Pyrrhic Victory:エピロスでローマを獲得する。
- Perfidious Albion:Unite Albion(ディシジョン)を50年以内に行う。
- Imperial Ambition:政体を帝政(Imperium)にする。
- Bois are Back in town:ボイイ族でBoihaemum地域を征服する。
- Pan-Hellenic League:共和政ギリシャでギリシャを統一する。
- Stonehenge:巨石文化の国家で20以上の石材と都市Cunetioを得る。
- Soter:プトレマイオス朝エジプトで世界の七不思議すべてを征服するか建設する。
- To the end of the world:セレウコス朝かバクトリアでGandhara、Mahdyadesa、Pracya、Maru、Avantiの各地域を征服する。
- Three Great Fires:ペルシャを建国してGanzak、Nevshapur、Gurを支配する。
- Holy Fire:10の異なる宗教の聖地を冒涜する。
難しい
- No more worlds left to conquer:ディアドコイ国家でアレクサンドロスの帝国を再建国する。
- Garum Nobile:1つの都市で10の魚の余剰を生み出す。
- True Vandal:Vandaliaで始め、アフリカに移住し、そのすべてを征服し、戦争でローマを占領する。
- Germania Magna:ゲルマン人国家でGermania、Germania Superior、Vistula、Boiohaemumをすべて征服する。
- The Man who Would be King:バクトリアで独立し、Ariana、Bactria、Gandharaのすべてを征服する。
- Ashoka’s Pillars:マウリヤ朝でインド全土を征服し、仏教に改宗して宗教統一度を80%以上にする。
- Mare Nostrum:ローマで地中海に接するすべての都市を征服する。
- Megalopolis:メガロポリスの国家で都市のメガロポリスに80以上のPopを持つ。
- Pax Aeterna:世界を征服する。
- Molon Labe!:スパルタで都市のペルセポリスを征服し略奪する。
とても難しい
- Spice Must Flow:Mosylonですべての香辛料の生産を支配する。
- Kingdom of David:ユダヤ人国家でパレスチナとシリアを統一し、ナイル川からティグリス川まで拡大する。
- Reverse Alexander:マウリヤ朝以外のヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教国でパータリプトラ、バビロン、メンフィス、アテネを征服する。
- Heraclea Persica:Heraclea Ponticaでスタートしてアケメネス朝を建国する。
- Tyrean Purple:フェニキアを建国して500隻以上の艦船を保有し、Tyreで染料の余剰を5以上にする。
建国可能国家
- Imperatorでは大きな国家を「建国(form)」でき、人々のアイデンティティを変える。一般的には数多くの小さなボーナスがもたらされる。
- 以下のリストは完全なものではない。国家が特定の格(tier)に属している場合、その国家はその格と同等以上の国家によって建国されることはない。
Tier 1(小さな地域国家や部族連合)
- Achaea:アカイアの拡大した共和国によってアカイア連合を建国できる。より広い地域に請求権を得る。
- Arcadia:アルカディアの拡大した共和国によってアルカディア連合を建国できる。より広い地域に請求権を得る。
- Cyprus:キプロス全土を支配する小さな国家を建国できる。
- Aquitania:アクィタニア人国家を統合した部族連合。
- Aremorica:アルモリカ人国家を統合した部族連合。
- Asturia:Asturianの国家を統合した部族連合。
- Carpetania:Carpetaniの国家を統合した部族連合。
- Celtiberia:ケルティベリア人国家を統合した部族連合。
- Gallaecia:Gallaecianの国家を統合した部族連合。
- Lusitiania:ルシタニア人国家を統合した部族連合。
- Vettonia:Vettonianの国家を統合した部族連合。
Tier 2(広域の地域国家)
- Assyria:新アッシリア帝国は長く消滅していたが、アッシリアはメディア、ペルシャ、ギリシャの帝国の重要な構成地域として残った。充分拡大した地域国家はその遺産を継ぐことができる。
- Babylon:新バビロニア帝国も成功した地域国家によって再建され得る。
- Cilicia:キリキアはディアドコイ国家によって足がかりとして使われることが多かったが、自身の王国を持つこともできる。
- Crete:クレタ島の重要都市を征服した国家は新たにクレタ人としてのアイデンティティを持つようになる。
- Dravida:インド南部の重要都市を征服した国家はDravidaという大きな王国を建国できる。
- Galatia:アナトリア中部を支配したケルト人は新たに「ガラティア人」のアイデンティティを得る。
- Helvetia:Helvetiの諸族を統合したより広域の部族連合。
- Illyria:イリュリアを統一した国家は汎イリュリア人国家を建国できる。
- Media:メディア人勢力は古代のメディア帝国を復活させようとするだろう。
- Numidia:北西アフリカを統一した国家はより広域のヌミディアを建国できる。
- Sicily:「シケリア王」の称号はゲームスタート時にはシュラクサイのアガトクレスを指すもので、シチリア島を統一した者を指すわけではなかった。シチリア島全土を統一した勢力は大きなシケリア人国家を建国できる。
- Syria:ゲームスタート時点ではシリアはアンティゴノス朝フリギアの支配下にある。
- Yamnat:アラビア南部を統一すればYamnatが建国できる。
- Saxonia:サクソン文化のゲルマン人国家を統合した部族連合。
- Belgia:ベルガエ人国家を統合した部族連合。
- Pretania:Pretaniaの部族を統合した部族連合。
- Caledonian Confederacy:Caledonianの部族を統合した部族連合。
- Noricum:Noricの部族を統合した部族連合。
- Dahae:Dahaeの部族を統合した部族連合。
- Armenia:アルメニア王国が滅ぼされても(あるいはプレイヤーが滅ぼしても)、復活させて新たなアルメニア王国を建国できる。
- Egypt:プトレマイオス朝が滅ぼされても、エジプトの文化と宗教を持った別の国が王国を復興できる。
- Macedon:マケドニアが滅んでもその跡を継ぐ国家は多くある。かつての王国が支配した土地すべてに対して請求権を得る。
- Phrygia:スタート時点でアンティゴノス朝フリギアが存在しているが、これはフリギア人の中心地域を支配するより小さな国家だ。
- Pontus:ポントス王国が滅んでいる場合、その版図を征服した勢力が再建できる。このディシジョンはミトリダテス朝が支配している国家(例えばキオス)でも行える。
- Thrace:スタート時点ではリュシマコスとその一族がトラキアを支配しているが、Odrysiaのように彼からこの地域を奪う地域王国もある。彼らがトラキアを滅ぼせば、そのアイデンティティを持つこともできる。
Tier 3(広大な帝国)
- Albion:ブリテン諸島全体を征服した非部族国家はアルビオン帝国を建国できる。
- Argead Empire:すべてのヘレニズム王国はアルゲアス帝国を再建でき、かつてアレクサンドロス大王が征服したすべての土地に請求権を得る。再建のためにはこの帝国が領有したすべての主要都市を征服しなければならない。
- Bharatavarsha:インド亜大陸全土を征服したインド人国家は汎インド帝国の栄光ある称号を自称できる。
- Gaul:ガリアを統一したガリア人国家は大国としてのガリアを建国できる。
- Pan-Hellenic League:アレクサンドロスとその後継者による汎ヘレニズム諸国連合は外部勢力によってギリシャを支配するための構造だったが、充分強力なギリシャ人共和国は真の意味での汎ヘレニズム諸国連合を建国できる。
- Greater Iberia:イベリア半島を統一した国家は大イベリアを建国できる。
- Persia:アレクサンドロスによってペルシャ帝国は滅ぼされたが、ペルシャ人勢力がかつてのペルシャ帝国の伝統を継ぐことは可能だ。
- Phoenicia:ゲームスタート時には独立を保っているフェニキア人都市はほとんどないが、現在の支配者であるフリギアからこの土地をもぎ取れば大フェニキアを建国できる。
- Magna Graecia:ゲームスタート時には多くの小国に分かれているが、こうした国を征服すればマグナ・グラエキアを建国できる。
- Dacia:ダキアの統一にはダキア地域全土への植民と征服が必要となる。
- Parthia:スタート時点でセレウコス朝のサトラップとして存在しているが、セレウコス朝を滅ぼせば新たなパルティアを建国できる。
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