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「Stellaris」開発日記#136――2.2「ル=グィン」パッチノート

Stellaris 開発日記

「Stellaris」の開発日記#136が更新されましたので、その内容をご紹介。今回は2.2「ル=グィン」パッチノートと実績について。長め。

前回:開発日記#134――奴隷市場とその他

2.1.3についてはこちら。


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概要

開発日記#136は、今回は2.2「ル=グィン」パッチノートと実績について。

デザイナーズノート

  • 2.2において、変更の重点は惑星開発の見直しとゲームの経済の深化に置かれている。その目的は惑星の管理をより面白く魅力あるものにすることだ。
  • タイルはなくなり、区域、建造物、職に置き換えられた。プレイヤーは都市区域、農業区域、採掘区域、発電所区域を建設し、加えて特化した役割のある建造物も建設することになる。区域と建造物は職を提供し、Popが就業している職が資源を産出する。
  • 惑星にPopが増えることで、さらなる建造物スロットがアンロックされる。建造物はこれまでと同様に機能するが、ほとんどの建造物は直接資源を産出するのではなく、職を提供する。
  • 2.2では新たな貿易路システムも導入される。プレイヤーが本質的にすべきことは近隣の星系基地をアップグレードして貿易価値(宇宙で発見されたり、惑星で産出される)を集めることだ。そして自身の首星系に集める貿易路を設定する。貿易価値は自身の貿易中心地(Trade Capital)に到達すると利用可能な資源に変換される。
  • アップデートされたチュートリアルをちょっと見てみることをおすすめする!

MegaCorpの機能

  • 巨大企業の帝国タイプを追加。これは固有の国是を持つと同時に、他の帝国の惑星に支社を広げることで経済的大国になれる力がある。
  • 新たなアセンションパーク「アーコロジープロジェクト(Arcology Project)」を追加。これは惑星を完全にすべてが都市部の都市惑星に変えるディシジョンが利用可能になる。
  • 新たなアセンションパーク「異種和合性(Xeno-Compatibility)」を追加。これは異なる種族での交配を可能にする。
  • 新たなアセンションパーク「普遍的商取引(Universal Transactions)」を追加。これは巨大企業帝国が支社を設立したり商業協定を締結しやすくなる。
  • キャラバン隊を追加。これはさまざまな資源と引き換えにユニークな取引を持ちかけてくる放浪の宇宙商人だ。彼らの本拠星系ではギャンブルもできる。
  • 新たな国是「複雑怪奇な官僚制(Byzantine Bureaucracy)」を追加。これは住居、快適度の消費を減らし、行政官の職を追加する合同庁舎(Bureaucratic Complex)を建設できる。
  • 新たな国是「商人ギルド(Merchant Guilds)」を追加。これは首都建造物(注:議事堂?)に商人職を追加し、また商人が統合力を産出する。
  • 国是「負担の共有(Shared Burden)」を追加。これは宇宙共産主義で必要なもので、あらかじめ作成されている帝国であるKilik Cooperativeで使われている。
  • 新たな巨大構造物「物質減圧器(Matter Decompressor)」「巨大アート展示施設(Mega Art Installation)」「星間議会(Interstellar Assembly)」「戦略的調整センター(Strategic Coordination Center)」を追加。これらの廃墟となったものも発見できるようになる。
  • 銀河奴隷市場を追加。奴隷Popやロボットを売買できる(銀河市場設立後)。
  • 新たな3つのアドバイザーボイスセットと16分の音楽(サウンドトラックDLCにも追加)。
  • 巨大企業のメカニクスを使ったあらかじめ作成されている帝国を追加し、既存のChinorrを巨大企業に変更。
  • 10の新たな実績を追加。
  • (Utopiaの機能)新たなアセンションパーク「巣窟惑星(Hive Worlds)」を追加。これは機械惑星に似ているが集合意識向けで、惑星を集合意識個体だけが生存できるものにテラフォームできるようになる。巣窟惑星は資源産出にボーナスが付き、維持できる資源区域の数が埋蔵資源に制約されない。

2.2「ル=グィン」の機能

  • 簡体字翻訳を追加。
  • 惑星のタイルシステムを廃止し、区域と職に置き換え。
  • PopとPopの職が贅沢品の必要量を決める社会階級(Popのカテゴリー)に属すようになった。社会階級は順序付けされ、高い階級に属するPopは時間経過で階級が落ちるまで低い階級の職につくことを拒否する。
  • 適する職がないPopに失業状態を追加し、彼らの生活水準が低いと惑星の安定度を低下させるようになった。
  • 惑星住居を追加。これはPopの階級によって消費される(統治者や専門家は大量に、奴隷や非熟練労働者は少し)。
  • Popの成長システムがより動的になった。Popの権利、生活水準、移民流入/転出に基づいて人口が増減する。
  • 犯罪の追加。犯罪は人口過剰や生活環境の貧しさによって発生し、惑星の安定度にネガティブな影響を与えるほか、イベントでも発生する。
  • 新たな、あるいは見直された惑星のディシジョンと帝国布告。
  • 新たな資源タイプ(合金、消費財など)を追加。これはさまざまな経済状況と関連し、国内の活動を大きく多様化させる。
  • 国内市場を追加。これはコストをかければ資源を他の資源に転換できる。
  • 銀河市場を追加。ゲーム内のすべての資源を帝国間で売買でき、価格は需要と供給で変動する。これは相互に充分多くの帝国と接触した際に形成され、国内市場と置き換えられる。大量虐殺を行う帝国は銀河市場にアクセスできない。
  • 貿易路を追加。これはアップグレードした星系基地から貿易価値を集めるもので、貿易価値を自国の貿易中心地に送り、帝国のための富に変換する。見直された海賊システムもこれに関連しており、哨戒命令を追加して艦隊が積極的に海賊行為を抑制できるようにした。
  • 外交条約に商業協定を追加。調印国は相手国の10%にあたる貿易価値を得る。
  • 所有する星系、区域、植民地によって決まる行政上限(Administrative Cap)を追加。これはソフトキャップ(注:システム的に上限を超過できるキャップ)で、超過時にはリーダーコスト、布告コスト、研究速度などに変動するペナルティが適用される。これはこれまでの支配星系にのみ応じて固定のペナルティがついていたシステムを置き換えるもので、帝国のサイズや複雑さをより適切に反映する。行政上限は技術やアセンションパークで増加させることができる。
  • 帝国の結合度(Empire Cohesion)という新たなコンセプトを導入した。これは支配する星系ごとに上昇し、外部へのハイパーレーンの接続や国境内の支配していない星系によって低下する。結合度獲得量を喪失量が上回ると、帝国サイズとこれに関連するコストの増大という形でペナルティを受ける。
  • 国内経済に関する9つの新たな公約を追加。
  • 地上軍の表示と地上戦の戦闘画面を調整、地上軍のアイコンの改善。
  • 惑星爆撃を荒廃度(devastation)が発生するように見直し。荒廃度は住居、快適度、貿易価値、Popの成長率にダメージを与える。荒廃度が高まると建造物が廃墟となり、Popが殺害される。
  • セクターが自動生成されるように見直し。「小さな経済圏」を廃止し、帝国の備蓄に直接貢献するようにした。
  • 派閥が支持率に基づいて常に一定量の影響力を産出するように見直し。なにも貢献しないために切り捨てられないようにした。
  • 新たなシステムに合わせて伝統ツリーを見直し。
  • 権威主義のカースト制度は生活水準の階層化された経済(Stratified Economy)に置き換えられる。これは奴隷を使わなくても似たような効果がある(幸福な統治者、虐げられた大衆)。権威主義は種族規模の奴隷制を利用できる。自種族を奴隷化するためには奴隷ギルドの国是が必要になった。
  • 巨大構造物の中間アップグレードが完了した際のアラートメッセージを追加。
  • 強磁場(Strong Magnetic Field)イベントの結末を追加。
  • 統合の目標は無料の機能となり、Apocalypse所有者だけが利用できるものではなくなった。
  • 新たな単独恒星系のカスタム星系オプションを追加。
  • 自然のワームホールに新たなSFXを追加。
  • Chinorrが巨大企業となったため、MegaCorpを使用しないゲームでは新たな帝国Glebsig Foundationに置き換えられる。
  • リゾート惑星(Resort Worlds)の技術を追加。これは植民地をリゾート惑星に指定できるようになるものだ。この植民地は区域やほとんどの建造物を建設できないが、快適度が上昇して帝国中から移住者を惹きつける。
  • 流刑地(Penal Colony)惑星の技術を追加。これは犯罪度が高まるが他の惑星の犯罪度を低下させる。
  • 奴隷を使う帝国が惑星を奴隷惑星(Thrall-World)に指定できるようになる技術を追加。奴隷惑星は都市区域や生産/研究施設を持てないが、成長率が非常に高く、特別な建造物と奴隷向けの職がある。
  • 新たなシステムを説明するためチュートリアルをアップデートした。
  • マルチプレイのオブザーバーモードを追加。
  • 「ハンターキラードローンの配置(Deploy Hunter-Killer Drones)」ディシジョンをオンオフ切り替えられるようにした。
  • 初期星系の近くに生成される入植可能惑星数をゲーム設定に追加。
  • 研究協定が取引ではなく外交行動となった。
  • ゲームの勝利条件はスコア制になり、帝国のサイズ、人口、軍事力、技術、連邦など多くの尺度で計算される。
  • 新たな入植地イベントをいくつか追加。
  • 民間船は惑星ではなく星系基地で建造されるようになった。
  • 星系基地での植民船建造時にPop選択画面を追加。
  • 植民船は移民条約のあるいかなる種族でも搭乗させて建造できるようになった。
  • 拡張計画画面から植民船を建造すると、目標の惑星にもっとも近い星系基地で建造されるようになった。
  • 惑星のPop成長を止めるディシジョンがあるが、通常帝国では安定度にペナルティが付く。
  • 惑星上で妨害物(Blockers)は利用可能な区域を減らすが、妨害物を除去することでさらなる区域タイプが利用可能になることがよくある。
  • 妨害物の除去によって一度限りのボーナスを得られる。スラムを除去すると1Popを得るなど。
  • 第一同盟の母星系は世界都市(Ecumenopolis)となった。
  • プレイヤー帝国に関する通知は他の帝国にのみ影響を与えているものと見分けるため、黄色の縁取りでマークするようになった。
  • 6つの企業体をテーマにした国旗を追加。

バランス

以下は気になる部分のみ。

  • リーダー上限はなくなり、リーダーのエネルギー通貨による維持費に置き換わった。
  • 連邦はローテーションではなくもっとも強力なメンバーに常に率いられるようになった(リーダーよりも25%以上強力だと大統領を交代する必要がある)。
  • 帝国の相対的国力は艦隊戦力、経済力、技術力に基づくようになった(重要性もこの順)。経済力は毎月産出する資源の量に資源の基礎価値を乗じて計算され、技術力は獲得している技術の総コストで計算される。
  • 提督はもはやランダムイベントで艦隊兵站の名人を獲得しない。
  • 軌道上居住地には首都建造物の維持費として毎月合金が必要になる。
  • データバンク伝送の伝統は研究支援を可能にするのではなく研究ステーションの産出量を増加させるようになり、研究支援はスタート時から行えるようになった。
  • 交易中立機構との取引を取りやめると評価が-5されるようになった。

以下、AI、UI、バグ修正などについては省略します。

実績

  • Franchising:企業帝国で5つの帝国の首都に支社を設立する。
  • Inscrutable Power:Galatronに勝利し、うんざりする実績をすべて獲得する。(?よくわからず)
  • Megapolis:ひとつの惑星を100Pop以上にする。
  • Obscure Tastes:星雲内の星系に巨大アート展示施設を建設する。
  • Black Hole Mining:物質減圧器を建設する。
  • Strategic Initiative:戦略調整センターを建設する。
  • Center of Trade:貿易により月に1000以上のエネルギー通貨を得る。
  • Giga-Engineering:完全に動作する巨大構造物を国内に4つ以上作る(軌道上居住地、リングワールド、ゲートウェイはカウントしない)。
  • We Are Legion:生物の集合意識で1000以上のドローンPopを持つ。
  • United Space:星間議会を建設する。

MegaCorpの内容について解説した動画も公開されています。


MegaCorpと2.2「ル=グィン」のリリースは12月6日。日本時間では6日深夜以降のリリースとなりそうです。

次回:開発日記#137――アップデート、休暇、将来&2.2.2正式版パッチノート

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コメント

  1. 太っ腹だぁ…

  2. 軽くなってるといいが・・・

  3. >新たな単独星のカスタム星系オプションを追加。(?)
    ニューゲーム時に必ず連星系・三連星系の母星系から始まるオプションはあったのですが、
    単一恒星の星系から始まることを強制するオプションがありませんでした。
    多分それのことだと思います。

    • そのオプションがあることに今まで気づいてませんでした……。ありがとうございます。

  4. 楽しみだが俺の休みが少ない週に発売かぁ…

  5. 異種姦パークが追加されるとは思わんかった

  6. 「Notifications dealing with the player’s own empire are now marked with a golden yellow rim to distinguish them from those affecting only other empires」は、
    「帝国プレイヤー帝国への影響に関する通知は、他帝国のみに影響する通知と見分けるために、黄色の縁取りでマークするようになった」だと思います。
    要は、自国に直接関わる通知と、対岸の火事の区別をしやすくしたのでしょう。

    • なるほど! 主語のとり方がおかしかったんですね。ありがとうございます。修正しました。

  7. 突然すいません、日本語化MODのworkshopページに、過去バージョンのベータ参加方法に関する、こちらのサイトの記事を貼らせて頂いてよろしいでしょうか?

    おそらく旧バージョンを利用したい方が増えると思いますので、日本語化MODの方でも案内をしようかと考えまして。

  8. 向こうの記事に書けば良かったですね。ごめんなさい。
    お返事頂けますと幸いです。

    • ご連絡いただきありがとうございます。
      https://simulationian.com/2018/09/pdstitle-oldversion/
      こちらの記事のことと思いますが、当サイトで公開している記事はすべてリンクを張るのも解除するのも自由にやっていただいてかまいません。
      Stellarisの日本語化Modにはいつもお世話になっております。当サイトの情報がお役に立てば大変うれしく思います。

      • ご返信ありがとうございます。
        それでは記載させていただきます。

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