CK2開発日記#93が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は特別な十字軍について。
前回：開発日記#92――桁違い
概要
開発日記#93は、特別な十字軍について。今回もコンテンツデザイナーのSnow Crystal氏によるものです。
- いつものように、紹介する内容はHoly Furyリリースまでに変更される可能性があることを頭に入れておいてほしい。また羊飼いの十字軍（the Shepherds’ Crusade）はSons of Abrahamが必要であり（注：Holy Furyは不要。もともとSons of Abrahamのコンテンツだったようです）、あとの2つはHoly Furyが必要だ。
羊飼いの十字軍
- 羊飼いの十字軍はかなり長い間壊れたままだったため、私たちは古いイベントを完全に捨て、イベントチェイン全体を作り直した。Holy Furyがある場合、羊飼いの十字軍は通常の十字軍が失敗した数年後に始まる可能性がある。これはカトリック信仰のヨーロッパのどこかで始まり、通常はイベリア半島の王国かイェルサレムを標的とする。
- 羊飼いの十字軍の軍勢がマップ状を移動するのに合わせて、この軍勢は道中で兵士を募り、地方領主との対立、ユダヤ人の排除、地方領主に対する十字軍への協力要請などが起こり得る。
少年十字軍（The Children’s Crusade）
- 少年十字軍は特別な一度きりのイベントチェインで、教皇が聖地奪還の必要性を説いた後であればいつでも発生しうる。
- イェルサレムが異教徒に支配されている場合、ヨーロッパの領地を持たない子供が武器を取り、彼の小さな十字軍をスタートさせ、同志となるカトリック教徒を集めて聖地へ旅をする。
- 少年十字軍は地方領主からの軍や資源の要求によって宮廷から宮廷へと渡り歩き、道中で敬虔な指揮官や不満を持っている未成年の廷臣を集めていく。
- 少年十字軍を迎え入れた領主として、プレイヤーは彼らの努力を支援することも邪魔することもできる。すなわち彼らがイェルサレムに到着したときに兵数を増やし士気を高めること、強制的に彼らの旅を途中で終わらせること、またプレイヤーが特に徳の高さを感じるなら、彼らのスポンサーになることもできる。
- スポンサーになると、領主はこの特別な十字軍の行く末をより近くで見守ることができ、旅の間のさまざまなタイミングで彼らに投資し、彼らがどうにか聖地にたどり着いたらともに異教徒と戦う同盟者として積極的に少年十字軍に参加することもできる。
- 少年十字軍が目標地点にたどり着くと、彼らの軍が出現し、イェルサレムの支配者に宣戦布告する。彼らの軍は彼らがどのような旅をしてきたかによって戦力・規模・構成が変わる。可能性は低いが成功した場合、十字軍の指導者はイェルサレムを獲得し、この地域の領主すべてを改宗させて封臣とする。
正教トラキアに対する十字軍（the Crusade for Orthodox Thrace）
- 正教トラキアに対する十字軍は言い換えれば第4回十字軍だ。このイベントは、ビザンツ帝国が健在でコンスタンティノープルの中核地域を保有していれば、すべての十字軍で発生する可能性がある。
- ビザンツ皇帝位の請求者が皇帝の宮廷を離れ、支援してくれるカトリックの商人領主を見つける一連のナラティブイベントが発生し、充分な金と略奪の見込みがあれば、カトリック教徒たちはコンスタンティノープルへ進路を変える方向に傾く。
- もしカトリック教徒たちが同意し、ビザンツ帝国に対する十字軍が実際に勝利すれば、通常の称号の分配ではなく、特別な第4回十字軍用の称号分配がなされる。
- 第一に、ビザンツ帝国は消滅する。前皇帝は一時的な名目上の皇帝位をなにか持っていれば（？）、トラキア以外のどこかの土地に再配置される。十字軍の勝者はラテン帝国（the Latin Empire）を獲得し、トラキアを領地とし、特別な血統を得る。
- それまでのビザンツ帝国の直接の封臣は自由になる。Trebizondの領主の誰かがthe Kingdom of Trebizondの称号を得、またエピロス専制侯国（the Despotate of Epirus）をシミュレートするために別の領主が王国級の称号を得ることもある。
- ビザンツ帝国が滅んだ後、ビザンツ文化グループのキリスト教徒にはビザンツ帝国再興のディシジョンが開放される。コンスタンティノープル周辺のすべての中核地域と充分な威信を持っている場合、プレイヤーはビザンツ帝国を再興できる。
- すべての種類の十字軍にはルール設定が追加されており、お好みのようにオンオフを切り替えられる。
質疑応答
Q1：アルビジョア十字軍はないの？
A1：残念ながらアルビジョア十字軍を実装する予定はない。
来週は北方十字軍とイベリア半島のレコンキスタについて。
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