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「Hearts of Iron IV」開発日記2017年10月18日――新たなドイツ

HoI4 開発日記

「Hearts of Iron IV」開発日記2017年10月18日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はドイツについて。

前回:開発日記2017年10月11日――Bag of Tricks #1


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概要

開発日記2017年10月18日は、ドイツについて。

  • 発売後、ファンの関心は私たちが考えていたよりもずっと強く史実と異なる歴史にあることが明らかとなった。残念ながら、列強の方針ツリーの多くはこうした考慮がされておらず、私たちはこれに手を入れたいと思っている。
  • そこで、今回は当然新たな方針ツリーも追加しているが、今回は2つの大国の方針ツリーを見直している。もしこれに人気があることが証明されるならば、私たちは将来の拡張でも続け、最終的にはすべての大国がより多くの選択肢を持つようにするつもりだ。さしあたって、私たちはHOI4で最も人気のある国家であるドイツに手を付けることにした。
  • 次のDLCではドイツの方針ツリーが中小国の新たなツリー、特に史実と異なる歴史の選択肢に合わせてアップデートされている。さらに、DLCを買っていないプレイヤーでもこうした変更の一部を見ることができる。例えば、私たちはドイツのツリーの工業部分についていくらか肉付けした。最初は4つの短い経路があっただけだったが、これが全部で16の方針を持つ巨大なものとなり、経路は要塞化ルート、国内工業ルート、そしてハンガリー、ルーマニアその他のヨーロッパを「経済的属国化」するルートがある。ボーナスとして、「空軍の諸改革II」が5番目の研究スロット開放に必要なくなり、少し早く使えるようになる。
  • ここまで述べたことはすべて1.5「コーンフレーク」の内容だが、以下で紹介するのはDLCの内容だ。

  • ドイツの史実と異なる歴史のルートは、いつ、どのようにヒトラーを止められるのかという疑問がある。こうした疑問は非常に議論を巻き起こし、一般にコンセンサスは取れていない。しかし私たちは、ラインラント再軍備化で引き起こされる、ヒトラーに対する国防軍の反抗の可能性を探ることにした。

  • 追加された新たな経路は、方針の「ラインラント」と相互排他の関係にある。これはかの有名なアウグスト・フォン・マッケンゼンによる内戦を引き起こす。これに勝利すると経路は分かれ、プレイヤーは古きカイザーライヒを復興して(国名は「ドイツ帝国」となる)オランダに亡命していた皇帝・ヴィルヘルム2世を迎えるか、民主的選挙を復活させ、やや王党派寄りの(そして強力な)国防軍の将校との「妥協」として立憲君主制を確立するすることになる。この経路では、ヴィルヘルム2世の息子がヴィルヘルム3世として元首の座につく。加えて、内戦後のドイツを立て直す4つの方針からなる小さなルートもあり、ドイツを大陸における役割である「ボルシェヴィズムに対する防壁」に導く。

  • 帝国に向かうルートでは、プレイヤーは第一次大戦の復讐を行うか、過去は過去として共産主義者の脅威に立ち向かうかを選ぶ。前者はドイツが再び「日の当たる場所」に対する権利を主張し(青島を取り戻すために中国や日本を攻撃する)、イギリスと戦うために大海艦隊の再建に非常な重点を置き(戦艦の研究と建造に大きなボーナスを得る)、植民地のためにイギリス・フランスと戦う。
  • このために、ソ連を下してプレイヤーが西に向かおうとする場合に向けて、大量の軍需生産を海軍の生産に切り替える強力な終盤の方針も追加した(プレイヤーがDLCを持っていれば、ファシストでも使用可能だ)。このルートはオーストリア=ハンガリーの後継国家における帝国の感情を刺激し、またヴィットーリオ・エマヌエーレ3世に与してムッソリーニを暗殺することで、中央同盟を復活することもできる。

  • 2番目の帝国ルートは、イギリスを許し、帝国海軍の夢をすべて諦めるものだ。イギリスの制海権を認めることで、イギリスとの同盟が可能となり、ヨーロッパ全体に対する共産主義者の脅威に共に対抗することができる。
  • アルザス・ロレーヌをめぐる共産主義フランスに対する懲罰戦争はイベリアから共和主義者を排除することにつながり、最終的にソ連との直接対決となる。また分岐を共有することもでき、イギリスとの同盟と植民地ルートを両方取ることも可能であり、これによってドイツが東部国境を固め、メーメルを回収し、ソ連に対する軍事的保障とダンツィヒを交換し、バルト三国やフィンランドに対して独立保障と軍事支援で援助を行うこともできる。

  • 民主主義ルートはいくらかずる賢い外交工作を伴う。すなわち、ソ連と強く敵対し、彼らを悪者に仕立てることでヨーロッパの他の国々を怯えさせ、勢力圏に取り込むのだ。これにより中央ヨーロッパ同盟が形成される。これはさまざまな国家方針によってヨーロッパの大半の中小国を招き入れることができ、民主主義ドイツが自身の勢力を作ることで、史実ではヨーロッパ大陸のリーダーの地位にあったフランスに対して挑戦することができる。
  • このルートは結果としてソ連と険悪な関係となるが、彼らの勢力圏に対して脅威となるものに対して備えるためにさまざまなボーナスが付く。この相互の、そして故意のエスカレーションの結果として、ソ連による侵攻の前にすべての国家を同盟に招待できない可能性が高い。最終的に、ドイツはソ連と戦い、共産主義の源流との戦争においてヨーロッパを先導することになる。加えて、民主主義ドイツは6番目の研究スロットを獲得することができ、技術共有その他の協力を通じて同盟を強化することができる。

  • さらに、「ヴェーザー演習作戦」のような国家方針を調整し、侵攻のタイムテーブルをよりプレイヤーが管理しやすくした。コアツリーの海軍についてのものも若干強化し、海軍を増強する国家方針も1,2個追加した。また「Z計画」で造船所が追加されるようにもした。
  • 新たな工業ツリーの改良に合わせて、国家のゲームスタート時点でのバランスも見直した。これはドイツが最初は弱く、しかし、特に戦争が始まる前までは素早く強化されていくことを狙ったものだ。そのために、スタートアップについて新たな国家方針も追加した。「メフォ手形」は消費財を20%減少させる(結果として、実際にはまったく消費財が要求されなくなる)が、3か月ごとに延長しなければならない。延長する額は徐々に増加し、延長されない場合はペナルティを支払わなければならない。こうした手形の償還は戦争になるまで延長され、そうなると戦争の終結まで償還は延期される(したがってそのときまでに余裕を持つ必要がある)。

開発日記の最後には、非常に大きくなったドイツ国家方針ツリーの全体図が掲載されています。詳しく見たい方はパラドフォーラムの該当スレッドでご覧ください。

質疑応答

Q1:なんでフォン・マッケンゼン?

A1:彼は大変尊敬され、少しもヒトラー賛同者ではなかった。彼はナチスが行った多くのことに反対し、生涯を通じて頑固な君主主義者であり続けた。だから理にかなった選択だと思う。(注:日本語版Wikipediaでは、これとは異なる評価が書かれています)

Q2:メフォ手形は政治力で償還期限延長するの?

A2:プレイヤーは3か月ごとに、政治力を少し消費してメフォ手形を延長することができる。コストは延長した回数に応じて増えていく。


次回:開発日記2017年10月25日――Bag of Tricks #2

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コメント

  1. この調子でほかの列強のNFにも手を加えてほしいですね

  2. 細かいことだけどイタリアの参戦を史実通りベネルクス陥落あたりまで猶予するAIとか実装できないのかな
    フランス(及びその同盟国)の醜態を見て参戦を決意したんだし

  3. 次は日本のNFに手を入れてくれればいいな

  4. HOIの仕組みでvicをするだけに思えてならないなあ。

    僕の考えるWW2のifは、ドイツ空軍が4発爆撃機に注力していたらバトルオブブリテンはどうなっていただろうとか、オーバロード作戦が43年に実施されたらどうなっただろうなんて事だから、このDLCは要らないな。

  5. わざわざこのイベントのためだけに1プロビの青島を入れることになるのかな

  6. ステートを増やすMODを作ってる身としては公式のステート追加に怯えざるを得ない(建物の再配置が死ぬほどめんどくさい)

  7. 「僕の考えるif」とかどうでもいい。
    今まで史実一直線だった列強NFに選択肢ができるのは良い事だよ。

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