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「Crusader Kings II」開発日記#68――龍の飼い馴らし

その他

CK2開発日記#68が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は中国との敵対について。

前回:開発日記#67――中東の見直し


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概要

開発日記#68は、中国との敵対について。

  • プレイヤーは中国画面で安西都護(Western Governor)の隣にある特別メニューから中国に対して敵対的な行動を取ることができる。このメニューでは、皇帝が喜ばない行動のみが表示される。例えば、中国の朝貢国をやめて自身を解放するために宣戦布告するディシジョンがある。
  • もっとも興味深い敵対行動(Hostile Actions)は以下の3つだ。すなわち、中国に対する略奪(Raiding China)、強制的な門戸開放(Forcing China to Open Up)、そして中国への侵略(Invading China)だ。

Raiding China(中国に対する略奪)

  • この行動は、プレイヤーが特定の地域内、すなわちチベット、モンゴル、インド東部のプロヴィンスを所有している場合にのみ取ることができる。中国への略奪を選択すると、プレイヤーはLevy、Levy Regain Rate(遊牧民の場合はManpower)の一部、自身が所有するシルクロードの交易所からの収入の大部分、Pay Tribute(朝貢する)とAsk for Boons(恩恵を求める)を行う能力を失う。略奪中は一定量のGraceを毎月失い、また略奪することで標的として狙われるようになる。中国が戦争に向かった場合、彼らは真っ先にプレイヤーのところにやってくるだろう……。
  • 略奪を行っている間、毎年中国外縁部からの略奪品を入手できる。ランダムな量のGold、Prestige、その他の宝物が略奪中に見つかり、略奪は小さな国(例えばチベット北部の部族)や遊牧民(Prestigeによるところが大きく、かつ資金収入が乏しい)には魅力的なものとなっている。
  • 略奪を行っている間は多くの可能性があり、もっともよく発生するのは中程度のGoldとPrestigeを得るものだが、時にはまれな結果が出ることもある。略奪者たちが莫大な量の財宝や宝物、攻城兵器の専門家(忠誠心には問題がある)、妾、中国の原野にいる獣すらも持ち帰ることがある。

Forcing China to Open Up(強制的な門戸開放)

  • 中国が内向きになり、Isolationistとなった場合、プレイヤーはシルクロードから大きな利益を得ることはできなくなる。プレイヤーが充分に強力であるなら、中国に再びシルクロードを開かせることができる。これは以下のいくつかの方法によって行われるが、最初は交渉から行われる。
    • Peaceful Negotiation:皇帝は門戸開放と引き換えにプレイヤーからなにかを得ようとする。例えば朝貢国になるように求めてきたり、プレイヤーの宮廷にいる中国人をすべて送り返すことなどだ。
    • War:交渉が失敗すると、プレイヤーは門戸開放のために中国を攻撃することができる。これは中国との通常の戦争とほぼ同じだ。
    • Being Sovereign on the Silk Road:プレイヤーがシルクロードを充分なだけ領有している場合、プレイヤーは単にシルクロードを再び開放することができる。これは中国にとってうれしいことではなく、軍隊で報復されることもある。
  • シルクロード開放に成功すると、プレイヤーは非常に長い間Favored in Tradeとなり、交易所からの収入が+100%される。

Invading China(中国への侵略)

  • 中国への侵略は難しい問題ではない。巨大な軍隊を持つ巨大な帝国と対峙する準備をするのだ。モンゴルと同じく、中国への侵略は「ゲーム終盤のボス」であり、プレイヤーの好きなときに始めることができる。
  • 中国への侵略を行うには中国がStableかGolden Ageのどちらかである必要があり、この戦争は中国の弱体化に乗じた領土奪取というより強大な敵を打ち負かす挑戦の意味合いになっている。中国はマップ上にはなく、プレイヤー自身のキャラクターが皇帝位を奪うこともできないが、プレイヤーの家系の人物が奪うことは可能だ。侵略を始める前に、プレイヤーは同じ家系のキャラクター(いかなる領地の継承者でもない人物)を皇帝候補として選択する。
  • 戦争中はLevy Regain rateに大きなペナルティが付く(中国本土に取られる軍をシミュレートしている)。これに対して、中国は西方に軍を送ってくる。軍は巨大で、上質な兵で構成されており、中国最高の将軍が率いている。戦争は攻城戦よりも戦場において優越性を示すことが重視される。つまり、安西大都護府(Western Protectorate)の領地をいくら攻略しても戦争に勝利することはできず、中国がプレイヤーの領地を占領することのみでも負けることはない。中国軍の75%を打ち負かすほか、占領された土地をすべて取り戻せばだいたい勝ちは確実となるだろう。

  • 昔からのCK2プレイヤーは、こうした戦争ではAIが軍をひとつのデススタックを作る傾向にあり、損耗で自滅するか、損耗を受けない軍で轢き潰すかのどちらかだということを知っているだろう。テストプレイの後、私たちは大きな軍を指揮するAIを見直した。そしてsupply limitを考慮するようにし、しかし戦闘時には互いに支援できるように他のユニットと近づけようとするようにした。上の画像がその振る舞い。
  • つまり、プレイヤーが中国を撃破するのに一番いいのは山岳地帯などに誘い込んで地の利を得ることということになる。

  • 中国への侵略で勝利すると、プレイヤーは巨大な利益を手にできる。直ちに莫大なgold、grace、prestige、artifacts(すべて最高品質の中国のartifacts)を手に入れられる。プレイヤーは個人として安西大都護府のすべての領地を手に入れる。プレイヤーの立てた皇帝候補は中国の皇帝となり、新たな中国風の王朝を創始し、プレイヤーの家系は最低でも200年間その地位に留まることが保証される。プレイヤーの家系による支配が続く間は、毎月大量のgraceを得ることができ、そうでない場合と比べてずっと簡単に中国の莫大な資源を利用することができるようになる。またプレイヤーの家系が中国皇帝の座にいることで、中国はプレイヤーやプレイヤーの家系に対して敵対的にならないことも保証する。
  • 今回紹介した敵対行動のほかに、プレイヤーは通常のCBを使って中国と戦うこともでき、安西大都護府の領地を奪うことができる。これは中国が災害に見舞われているときに行うのが賢く、というのは通常時より送られてくる軍が少なくなるからだ。

次回:開発日記#69――チベットへのもうひとつの旅

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コメント

  1. an opportunistic land-grab 機会のある土地の獲得
    大変恐れ入りますが、上記の部分が意味不明になってしまっています。
    こんな感じでどうでしょうか。

    In order to Invade China it needs to be either Stable or in a Golden Age, as this war represents less of an opportunistic land-grab and more a clash of titans.

    中国への侵略戦争を行うには、中国(の状況:Status)がStableかGolden Ageであることが必要である。つまり中国への侵略戦争は、中国の弱体化に乗じた領土奪取というよりは、(国内状況が良好で戦力旺盛な中国という)強大な敵を打ち負かす挑戦の意味合いになっている。

    • 確かに意味のとり方が変ですね。修正しておきました。ありがとうございます。助かります。

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