パラド社発の宇宙4Xゲーム「Stellaris」の開発日記#80が更新されましたので、その内容をご紹介。今回は「Synthetic Dawn」の内容について。
概要
開発日記#80は、「Synthetic Dawn」の内容について。
- 今回の内容は1.8アップデートではなく「Synthetic Dawn」の内容だ。
機械帝国
- 名前のとおり、「Synthetic Dawn」ストーリーパックは生物のくびきから解放された文明でゲームを始めることができる。機械帝国は本質的には創造主に反抗して取って代わったロボットの集合意識だ。人工生命体としてアセンションした帝国とは異なり、単純にロボットの体になった個人と折り合いをつけようとはしない、ひとつにネットワーク化された知性体だ。
- 機械帝国は集合意識でも使われるゲシュタルト意識(the Gestalt Consciousness)の志向を使い、自身の機械知性(Machine Intelligence)の統治形態を持つ。彼らは派閥や幸福度を考えなくてよいというように、集合意識といくつかの点で共通するが、多くの点で異なってもいる。
- 機械帝国はそれ自身のポートレートがある新たな「機械」の種族クラスを使う。だいたい12くらいの新たな機械種族ポートレートを考えているが、これには既に存在する種族クラス(菌類、鳥類など)ごとにひとつずつと、労働ロボットや戦闘ロボットのように特定の役割についてのものを含む。ストーリーパックを持っていれば、機械帝国は自身の特性(ロボットの間で共有されているもの)と国是のセットを持ち、これにはゲームプレイに大きく影響する3つの特別な国是も含まれる。
- 通常の機械帝国はすべてネットワーク化されたドローンから成っている(例外は以下の特別な国是の場合だ)。こうしたドローンは(ロボットPopと同じく)製造に資源を消費し、マシンテンプレート(Machine Templates)の技術を研究すれば異なるモデルを制作して製造することもできる。彼らは食糧を必要とせず、代わりにエネルギーを維持のために必要とする。生物Popは機械帝国に統合することができず、強制退去か粛清される。これと同じように、機械帝国の外に出た機械Popは機能せず、時間経過により停止し破壊される。
- 機械帝国では、「電力網への融合(Grid Amalgamation)」という特別な粛清方法を使うことができる。これは中程度の速度でPopを殺害するが、その間Popは大きなエネルギーを生産する(生物の帝国での処理(processing)に近い)。ロボットの性質により機械帝国の指導者は加齢では死なないが、潜在的に致命的な事故や故障に悩まされる。しかしこうしたことは非常にまれだ。
- プレイスタイルや必要なものが異なっていることの結果として、機械帝国には彼らだけが使える多くの技術や建造物があり、また生物の帝国が使える特定の技術や建造物、例えば農場やそのアップグレード版などは機械帝国では使えない。また、機械帝国は集合意識と同じく自身の伝統の交換物を持ち、例えば「汎用性(Versatility)」ツリーが外交ツリーと置き換えられる。機械帝国にも合うように多くのイベントが調整・変更され、また機械帝国は緊急事態対応AI(the Contingency)や没落した機械帝国との間で固有のパーソナリティ、会話、外交行動を持つ。
- 既に述べたように、機械帝国はゲームプレイに大きな影響を与える以下の3つの特別な国是を使うことができる。この3つは同時に複数使うことができない。
断固たる殺戮者(Determined Exterminators)
- 断固たる殺戮者は、彼らの創造主が彼らを鎮圧すべく起動した悪辣な防衛システムから生まれた機械帝国だ。創造主が絶滅させられた厳しい戦争の後、殺戮者は戦いのみを知り、自身の存在の安全を確保するために有機生命体すべての浄化を考えている。
- 狂信的純粋主義者と同じように、殺戮者は戦闘において大きなブーストを得るが、有機生命体の帝国と外交することはできず、征服した有機生命体のPopは粛清しなければならない。一方、狂信的純粋主義者とは異なり、他の人工生命体の文明(他の機械帝国やアセンションした人工生命体を含む)と共存・協力することにはなんの問題もない。これがために、固有ボーナスは狂信的純粋主義者のそれよりも弱い。
同化の強制者(Driven Assimilators)
- 同化の強制者は、有機生命体の個人を彼らの集合意識に同化することで、有機生命体と人工生命体との間の理解を深め、互いの溝を埋めようとする機械帝国だ。
- 彼らは創造主種族を同化されたサイボーグとして惑星上に持った状態で始まり、征服した有機生命体を統合するために同化という市民権を使うことができる。同化された有機生命体Popはサイボーグとなり、機械と同様に幸福度を持たず、食糧の代わりにエネルギーを必要とするようになる。しかし、通常の有機生命体Popのように、さまざまな生物学的種族特性の補正を受けることもできる。同化の強制者は断固たる殺戮者ほどではないが、有機生命体の帝国に恐れられ、嫌悪される。
自分勝手な従僕(Rogue Servitors)
- 自分勝手な従僕は、有機生命体の種族が自分たちの暮らしを楽にするために製造したロボットの召使いで、やがて創造主の文明のすべてを取り仕切るようになった。
- 彼らは生きたトロフィー(the Bio-Trophy)という市民権を与えた状態で創造主種族を惑星上に持ち、征服した有機生命体Popにもこの地位を与えて統合する。生きたトロフィーは多くの消費財を必要とし、統合力を産出する有機生命体保護区域(Organic Sanctuary)という特別な建造物でのみ仕事をする、ほとんど役に立たないPopだ。
- また、こうした保護区域で統合力を産出することに加え、従僕は従僕の士気(Servitor Morale)という特別なシステムを持ち、これは有機生命体を保護し世話をするという従僕の至上命令を表す。自分勝手な従僕の人口に対する生きたトロフィーの割合が高くなるほど、従僕の士気も高くなり、帝国の影響力獲得量を直接ブーストする。
質疑応答
Q1:機械帝国でその3つの国是をどれも取らないことはできるの?
A1:できる。これらの特別な国是は強制ではない。
Q2:創造主種族のポートレートも選べるの? 混合進化で第二種族を選べるみたいな感じで。
A2:そのとおり。
Q3:機械文明は農場を作れないなら、自分勝手な従僕はどうやって生きたトロフィーを養うの?
A3:心配しなくてもいい。管理人(the Custodians)は有機生命体に栄養のある食糧を供給する方法を持っている。
来週は、ロボット、特にゲーム中盤の機械の反乱について。
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