ゼロから始めるEU4――財政について その1

前回・前々回で大軍を養うためには経済力が必要ということがわかりましたので、今回は財政、特に収入について。

執筆時の最新バージョン:1.21.1

前回:ゼロから始めるEU4――戦闘について その2


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今回のポイント

  • 主な国家収入は税収・生産物収入・貿易収入の3つ
  • 手っ取り早く収入を増やすには、プロヴィンスをコア化する・プロヴィンスの基礎税収値と基礎生産値を上げる・建造物を建てることが重要
  • 商人をうまく活用すれば貿易収入が増える

財政について

国家財政はEconomyタブから確認することができます。計算は単純で、収入(Income)から支出(Expenses)を差し引いたものが右下の収支(Balance)に表示され、月末に収支の分だけ資金が増減します。

収入

主な収入項目は税収(Taxation)・生産物収入(Production)・貿易収入(Trade)の3つで、この3項目が恒常的な収入となることがほとんどです。また、国内に交易品(Trade Goods)として貴金属(Gold)を産出するプロヴィンスがあれば、貴金属産出収入(Gold)を得ることもできます。

税収

国家全体の税収は、基礎値としての収入(国家の種類で変化。詳しくは英語版Wikiをご覧ください)のほかはプロヴィンスからの税収を合計したものです。

プロヴィンスの税収はプロヴィンスの基礎税収(Base Tax)値が年間の税収の基礎値となり、これにさらにプロヴィンスや国家全体にかかる税収補正を計算し、12で割ることで求められます。

税収補正にはコアプロヴィンスかどうか、税収関連の建造物、特定の身分(Estate)の忠誠度などがあり、このほか自治度(Autonomy)の割合でプロヴィンス全体の収入の何割が国家に入ってくるかが決まります。

手っ取り早く税収を増やす手段としては、

  • プロヴィンスをコア化する(+75%ものボーナスがつきます)
  • 統治点を消費して基礎税収値を上げる
  • 税収が増加する建造物(Templeなど)を建てる

などが考えられます。

生産物収入

国家全体の生産物収入はプロヴィンスからの生産物収入を合計したものです。

プロヴィンスの生産物収入の正確な計算は複雑なので、詳しくは英語版Wikiの記事をご覧いただくとして、ここで簡単にまとめると、

  1. プロヴィンス画面一番下の「交易品生産量(Goods Produced)」は、プロヴィンスの基礎生産(Base Production)値の1/5(これが交易品生産量の基礎値)と交易品生産補正から計算。
  2. プロヴィンス画面下から2番目の「貿易額(Trade Value)」は、交易品生産量×交易品価格で計算。
  3. プロヴィンス画面中段の生産物収入(Production)の値は、貿易額と生産効率補正から年額が計算され、これを12で割って月間収入が計算されます。

上の画像を例に取って逆算して確認してみると、生産物収入から逆算して0.70×12=8.4(ツールチップの説明中の年間収入では8.46)、年間収入を補正値で割り戻して8.46÷1.2=7.05、ここで穀物の価格は2.00なので、貿易額を価格で割って7.05÷2.00=3.525(交易品生産量は3.52)となり、多少端数処理でズレるものの、きちんと復元できているのがわかります。

手っ取り早く税収を増やす手段としては、

  • 外交点を消費して基礎生産値を上げる
  • 生産物収入が増加する建造物(Workshopなど)を建てる

などが考えられます。

貿易収入

貿易収入はTradeタブで詳細を確認することができます。貿易収入は利益を徴収している貿易ノードからの収入の合計で、各貿易ノードの収入は貿易ノードの純貿易額(Trade Value)、貿易力シェア(Trade Power share)、貿易効率(Trade Efficiency)、利益を徴収する商人(Marchant)の有無(いると+10%)から計算されます。式にすると

純貿易額×貿易力シェア×(1+貿易効率+商人によるボーナス)=そのノードでの貿易収入

となります。

純貿易額は、貿易ノード画面(上の画像)左上の「Total」の金額(上流ノードからの流入とそのノードでの発生額を足し、下流ノードへの流出を差し引いた額。画像では3.84)、貿易力シェアは、そのノードで利益を徴収している国家すべての貿易力合計に対する自国の貿易力の比率(画像にはありませんがツールチップで表示されます。エチオピアを例に取ると、ここでは45.7%)、貿易効率と商人によるボーナスは下段の表の「±」の列に表示されている割合(同25.0%)です。

なお、ここで言う「貿易力シェア」は画面上段に「Trade Power」として円グラフで表示されている割合ではありません。これはこのノードに影響を与えている国家すべての貿易力に対する各国の貿易力の比率で、下流ノードに貿易額を流出させるときの計算には使用しますが、ノードでの利益徴収額の計算には使いません。

上の画像を例に取って逆算してみると、エチオピアのこのノードでの収入は2.19ですので、これから貿易効率と商人の有無の影響を除くと2.19÷1.25=1.752(ツールチップ上の表示は1.75)、これをさらに貿易力シェアで割り戻すと1.75÷0.457=3.83と、端数処理でズレはありますが純貿易額の3.84に復元できているのがわかります。

なお、プロヴィンスには所属する貿易ノードが決まっていますが、主要貿易都市(Main Trade City、通常は首都)に設定したプロヴィンスが所属する貿易ノード以外で利益徴収を行おうとすると、貿易力が半減するペナルティがかかります。そうなると当然徴収額も激減してしまうので、上流のノードで下流に貿易額を流出させ、主要貿易都市の属するノードで利益を徴収するというのが基本的な商人の配置ということになるでしょう。

その他の収入

貴金属産出収入(Gold):国内に貴金属(Gold)を産出するプロヴィンスがあれば発生します。交易品生産量1単位の産出で年額40ダカットの収入となります(上の画像では、交易品生産量0.75×40ダカット÷12か月=2.50ダカット/月という計算です)。なお、一定確率で鉱山が廃鉱となって産出量が減収することもあり、また、国家収入に占める貴金属産出収入の割合×0.5%だけインフレ率が上昇します。

2017/05/21追記:「1単位あたり年10ダカットではないか」という記載に対して、コメントにてやはり1単位年40ダカットではないかというご指摘をいただき、間違いを修正しました。基礎生産値1単位あたりではなく、交易品生産量1単位あたり40ダカットの計算でした。コメントいただきありがとうございました。

関税(Tariffs):植民地からの収入で、デフォルトでは植民地の収入の10%に設定されており、外交交渉で関税率の引き上げ・引き下げを行えるとのこと。

属国からの収入(Vassals):その名の通り属国からの収入。デフォルトでは属国の収入の10%で、政体、技術、イベントなどで比率が上下するとのこと。

港湾使用料(Harbor fees):他国に対して艦隊の入港権(fleet basing rights)を与えると得られるもののようですが、英語版Wikiによると、入港権をAI国家がプレイヤーに対して申し込むことはなく、またプレイヤーからAI国家に入港権を与えることもできない(承諾しない)とのこと。

資金援助(Subsidies):他国からの資金援助による収入です。

戦利品(Spoils of war):戦争相手国から略奪して得られる収入や、私掠行為(Privateer)による収入です。

戦争賠償金(War Reparations):和平の条件に賠償金の支払いを入れて講和すると、10年間相手国の収入の10%を得ることができます。

傭兵料(Condottieri):他国に対して傭兵として軍を派遣することに対する収入です。


今回の記事を書いていて、生産物収入や貿易収入の流れを自分で整理できたのはわれながら「よくやったかな」と思っているのですが、いかがでしょうか。まだここがわかりにくいという点があれば随時加筆修正していきます。

次回は支出について。

次回:ゼロから始めるEU4――財政について その2

『ゼロから始めるEU4――財政について その1』へのコメント

  1. 名前:匿名 投稿日:2017/05/20(土) 21:39:10 ID:43c4ce9fc

    Goldは英wikiの通り1単位40ダカットですよ。
    もしやgold産出州がterritoryのままで、autonomy75%が付いていませんか?
    金収入はautonomyの影響も受けるので、この場合収入が25%になります。

  2. 名前:管理人 投稿日:2017/05/21(日) 00:26:30 ID:935e113e4

    そのデータのスクリーンショットを記事に追加しましたが、産出プロヴィンスのAutonomyは0%です。ここ以外に産出プロヴィンスはありません。
    私が「3単位の生産~」と言っているのはツールチップの数字(というか基礎生産値?)なのですが、ここは合っているでしょうか? 1単位40ダカットとするとどこがおかしいのか……。

    これ以外にもどこか間違っていそうな部分ってありますでしょうか?

    産出単位を勘違いしていました。基礎生産値ではなくて生産量(Goods Produced)1単位あたり年40ダカットですね。計算すると0.75×40=30で、30÷12=2.5と正しい結果が出ました。
    ご指摘ありがとうございました。大変恥ずかしい間違いを……。

  3. 名前:匿名 投稿日:2017/05/21(日) 14:27:39 ID:d5c7cfa36

    とても参考になりました。
    税収の計算が意外とややこしくて考えるのをやめておりました。
    「よく分からんけどよーするにプロヴィンスを増やせばいいんだな!」てことで領土拡張プレイになってしまいますw

  4. 名前:匿名 投稿日:2017/05/25(木) 18:36:34 ID:374958c6a

    貿易については個別に再度説明が必要かなと思います
    商人使うにも商人の増やし方もないですしトレードノードのシェアの上げ方もない
    貿易は最も収入を生みますし仕組みを知ってるか否かで差が最も激しく出ると思います

  5. 名前:管理人 投稿日:2017/05/25(木) 20:14:34 ID:c26953cb8

    そうですね。今回は財政を中心に据えたので、簡単な説明に留めました。詳しい貿易の仕組みについては次回以降個別に記事を作って取り上げるつもりでいますので、そのときはいろいろご指摘いただければありがたいです。