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「Hearts of Iron IV」開発日記2017年4月26日――アナウンスとAIアップデート#1

HoI4 開発日記

「Hearts of Iron IV」開発日記2017年4月26日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は1.4アップデート、次のカントリーパック「Death or Dishonor」、AIの改善について。

前回:開発日記2017年4月19日――ライセンス生産とマップの変更


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概要

開発日記2017年4月26日は、1.4アップデート、次のカントリーパック「Death or Dishonor」、AIの改善について。

1.4オークアップデート

  • 1.3アップデートの後、ドイツのAIのパフォーマンスが最重要であると明らかとなったいくつかの領域があった。第一に、前線にいる師団が「シャッフリング」によって効果的に戦えておらず、前線が大きく膠着してしまうこと。これはドイツではソ連との戦争で多く起こる。第二に、枢軸国の中小国がドイツを手助けするための遠征軍をうまく管理できていないこと。第三に、場合によってはアフリカが巨大な戦場となり、枢軸国が資源をそこにとられて弱体化してしまう(これはサハラ砂漠を進入不可とすることで解決した)こと。第四に、守備隊のようなユニットの使用とテンプレートや生産のさらなる最適化だ。第一、第二の問題は以下でSteelVoltが解説する。オークパッチについての残りの部分は将来の開発日記で明らかにする。

Death or Dishonor Country Pack

  • 我々がAIに全力を傾けている中、我が勇敢なるコンテンツデザイナーは固有の国家方針とさらなる没入感で世界を肉付けするという我々の長期計画の一部として作業を続けてきた。我々はこの種の拡張がこれまでのものとは大きく異なると感じており、したがってこれについて明らかにしたいと思っている。「Leviathans(注:パラド社の宇宙4Xゲーム『Stellaris』のDLC)」はストーリーパックとラベルをされたが、そのHoI4版を「カントリーパック」とした。カントリーパックはフル価格である15-20ドルではなく(DoDは9.99ドル)、またカントリーパックは特定の国家や地域に特化したものだ。Death or Dishonorはルーマニア、ハンガリー、チェコスロバキア、ユーゴスラビアに特化している。
  • こうした国家はヨーロッパの混乱の中に掃き出され、連合国・枢軸国・コミンテルンすべての圧力と脅威に晒された。これら国家は多くのさまざまな「もしこうだったら……?」というシナリオを持ち、歴史を追体験したいプレイヤーがルーマニアのように国家を動かしてバルバロッサ作戦に参加することなどができる。このパックは装備の転用(突撃砲のような)、装備のライセンシングのような、これらの国のテーマとして挙がった内容を含む。

AIアップデート#1

以下はAI開発担当のSteelVolt氏によるものです。

  • お話したいものの一つ目は、私たちがユニットコントローラーと読んでいるものについてだ。プレイヤーの皆さんは「戦闘計画AI」というとわかるかもしれない。これはプレイヤーにも使ってもらうつもりでいるため、できる限りいい感じのものにすることが重要だった。お気づきのように、これには特に改善の余地があり、ユニットを前線の一方から他方に送ろうとし、同時にほかのユニットをその穴埋めに移動させるというこれまでの深刻な問題があった。これは通常、戦略的再配置を使って行われるため、到着時には指揮統制がゼロになっており、最適とは当然言えない。

  • システムの改良の結果、一見して非常に良くなったようには見えなかったが、プレイした感じはだいぶ良くなっており、より詳しく調べてみてもやはり全体的に改善していた。
  • 以前はユニットがときには大きく前線を移動しており、新たな命令を受けるには移動を完了する必要があった(ときには元いた場所に戻っていくことさえあった)。これはユニットがスタックしてしまうというより悪い問題を解決するため、毎時異なる場所への移動命令を出していることによるものだが、どこにでも移動してしまうわけではない。
  • しかし、私たちは時間と資源を割いて正しい解決にむけて作業し、前線の状況が変われば移動中のユニットにも新たな指示を与えるようにした。これにより、依然としてユニットが長距離移動をするものの、以前よりも少なくなり、それを完了することもほとんどなくなり、前線の変化に応じてほかのことをするようになった。

  • 上の古いバージョンのスクリーンショット(Old-1, Old-2)を見ると、独ソ両者ともユニットの長距離再配置を行っており、移動中は何もできなくなっている。次に現在のビルドのスクリーンショット(New-1)を見てみると、緑の矢印を見ることができるが、長いものは完了する前により近いところに取られていて、終着地のプロヴィンスはそこまで移動する必要がない別のユニットを当てようとしている。

  • 上のNew-4,5はそれぞれの数時間後の様子だ。包囲に失敗しそうに見えるが、全体としては長距離移動命令でユニットが拘束されないのでパフォーマンスは良くなっている。つまり以前と比べて既によい位置取りをしている可能性が高い。
  • ドイツ側(New-2)ではシステムのもうひとつの重要な改善を見て取れる。ユニットが長距離を移動して前線からいなくならずに位置を変えている。これは乱雑に見えるかもしれないが、実際にはこれはユニット全体をより短い距離だけ移動させる調整された移動だ。

  • New-3は見かけ上より乱雑に見えるが、以前よりも素早くリバランスを解決し、より多くのユニットを前線においておける。
  • もうひとつ、遠征軍も大きく改善された。これによりドイツ最大の弱点が変わった。ドイツはフランスを下した後、アフリカで飢えているイタリアに大きな援軍を差し向ける。AIはこうした決断をより分別を持って行い、アフリカは戦場としてそこまで関心の高い場所ではなくなった。
  • 次回は私たちが役割と呼んでいるものについてだ。これはAIの師団設計を管理するものだ。

Death or Dishonor

同日、カントリーパック「Death or Dishonor」についてのアナウンス記事もパラドフォーラムに投稿されています。紹介されているDLCの内容は以下の通り。

  • 装備の転用:古い装備を転用して武器庫をアップデートする――あるいは鹵獲した敵の車両や装備を活用する。
  • 新たな音楽とアート:Andreas Waldetoft氏による新たな3曲、4つの国家向けの新たなアート、新たな軍の音声。
  • 新たな外交関係や傀儡関係:他国の兵器を戦場に持ち込むために軍事技術のライセンスを取得したり、プレイヤーの先進兵器をもっとも高値をつけた国に売却することができる。ファシスト国家は新たに国家弁務官区(Reichskommissariat)という従属国を持ち、これはライセンス、工場、戦略資源へのアクセスを持つ。樹立された政府は強力に掌握されており、自身を自由にしようとすることは困難だ。

「Death or Dishonor」発売日発表についての記事はこちら。

質疑応答

Q1:フィンランドとかブルガリアは入ってないの?

A1:フィンランドは私たちのリストに明らかに入っている(このDLCをデザインしたときには必要なことをいくつかを既に行っている)が、よく練られた国家方針には時間がかかる。また、TfVでの互いに緊密な国家が相互関係を持たないという問題を回避したいとも思っているため、フィンランドを入れるならスウェーデンとノルウェーも入れる。これは将来、2つの大型拡張の合間の「スウェーデンの戦争からの不正利得」DLCでやることになるだろう。

ブルガリアはまた別の話になる。これは最初の案にはあって少し研究したが、面白く作ることができずに取りやめた。ブルガリアはソ連との戦争に参戦せず、枢軸国にいる間にほとんどなにもしていない。赤軍が国境に来たときにはすぐに立場を変えている。同じ期間のルーマニアの国内政治やハンガリーの過去の間違いを正そうとする野望と比べて、作業するに値するとは感じられなかった(方針ツリーをひとつ作るのに私たちは3,4週間の工期をかけているし、アートを作るのにさらに1週間かかる)。

中国とスペインはこのカントリーパックでやろうと強く考えていたが、この2か国にはさらなるメカニクスが必要だということで、空軍の見直しとAIの作業を考えると時間が足りなかった。中国は非常に人気があると認識しており、中国固有の国家方針も作るが、それは今回ではない。

Q1-2:ということはブルガリアは国家方針とか作られないの?

A1-2:「そうなりそうにない」が、完全に排除されるとは思わない。

Q2:今回のDLCが10ドルということは3つ目のDLCは25ドルということになるけど(注:過去に「拡張パスで最低50ドル分のDLCを得られる」旨、フォーラムで回答していました)、本当に50ドル分の価値を確約してくれるの? そう思いたいけど、HoI4の拡張のポリシーにはもう賛同できない。発売から1年経つのに追加されたものが少なすぎる。

A2:それは今のところの計画だ。このDLCが小さくなった(そして新たなメカニクスよりもコンテンツに重点を置いた)原因の一部は空軍とAIの改良とバグ修正にリソースを割いたからだ。次のDLCサイクルでは新たなメカニクスが追加できるだろう。

この点について、フォーラムではHoI4の1か月前に発売された「Stellaris」と比較して批判的な投稿も見られます。


来週は、ハンガリーの国家方針について。

正直なところ、今回のDLCはDLCとして内容がちょっと少なすぎるように感じます。この先の開発日記でさらに新たな内容が明らかにされるのかもしれませんが……。なんといいますか、ちょっと不満というか、不安になる内容なので今後の動向が気になるところです。

次回:開発日記2017年5月3日――ハンガリー

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コメント

  1. ユーゴ!チトーですでに遊んでるけど楽しみだなぁ

  2. いい加減アルゼンチンやブラジルにも言及してほしいものですなぁ….望み薄かなぁ..

  3. ↑南米とか下から三番目ぐらいの優先度でしょ、実質的にWW2に何の影響もなく参加(してるけど)してないようなもんだし、アフリカとか中米よりは上位ってだけ。
    そんなところより、中国等のアジア諸国とか、スペイン等のドイツと関係ある国の方が優先されるだろうし、他にも北欧やベネルクス、トルコやイランといった枢軸と連合間で激しい駆け引きが行われた地域の方が重要だろう。

  4. そもそもアフリカは列強が支配してて中米なんてホントにないようなもんだから実質
    最下位だしただでさえ連合いじったアップデートした後に枢軸いじらないと意味なくない?とか言ってるしなあその上で実質連合でもなく枢軸でもない南米なんかいじっても1回使って終わりでしょ

  5. 空軍の改良について真っ先に開発日記の内容にしないあたり
    そっちのほうもあまり期待出来なそう

  6. AI改善、UI改善に絞ったDLCを売り出されたら絶体買う。
    追加改修費はそれなりにかかるだろうから、金とられてもいい。

    ハンガリーのカントリーパック?
    マジャール人以外にどれだけ需要があるのか。

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