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「Crusader Kings II」開発日記#49――MODとテレメトリー

その他

CK2開発日記#49が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はMODについて。

前回:開発日記#48――2.7.1パッチノート


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概要

開発日記#49は、MODについて。今回はCK2でプログラマーを務め、パラド社公式Wikiの管理もしているMeneth氏によるものです。

MODの利用状況について

  • 昨日(4月23日)ゲームをプレイしていたプレイヤーのうち、42%が1つ以上のMODを使っている。これは小さなUIの調整から総合的な変更を行うものも含めたものだ。
  • 平均して、MODを使うプレイヤーは4.24個のMODを使っている。一旦MODを使い始めると、ほとんどの人は1つでは満足しなくなる。
  • 以下はMODを使っている42%のプレイヤーのなかで人気のMOD上位20本だ。
    1. A Game of Thrones:45.4%
    2. Ruler Designer Unlocked:30.2%
    3. Your Personal Castle:24.9%
    4. Sketchy Cheat Menu:18.1%
    5. CK2 Russian Localisation:13.7%
    6. Historical Immersion Project:11.3%
    7. A Sensible New Family:10.7%
    8. CK2Plus:10.6%(注:以前に当サイトでも紹介しています
    9. Bigger Interface:9.0%
    10. Purchase Claims:8.8%
    11. Patrum Scuta:8.6%
    12. Unique Buildings:8.4%
    13. Novus Graphicus:8.3%
    14. A Revolutionary Borders Mod:8.0%
    15. Shattered World:7.5%
    16. Korean SingleByte Patch:7.2%
    17. CK2Plus – India:7.1%
    18. Damascus Steel + Ancient Swords:6.5%
    19. Better Looking Garbs:6.3%
    20. Abdication:6.2%
  • これら20のMODで、すべてのMOD使用量の60%を占めている。MODを使うプレイヤーは平均して1つ以上のMODを使うので、これはすべてのMOD使用者よりも多くなる。
  • AGoT(A Game of Thrones)が1位なのは驚くに当たらないだろう。長く最も人気であり続けてきたCK2MODだ。
  • トップ5に「チート」MODが2つ入っているのは興味深い。マルチプレイでは全員が使用していない限り使えないため、「不正行為」としてはまったく理にかなっていない。バニラが提供するものよりもさらなるサンドボックスの体験を叶えるものなのだろう。
  • トップ20には2つのローカライゼーションが入っている。ローカライゼーションMODは最近になって我々が可能としたものだ。2.7パッチではカスタムローカライゼーションを「common」フォルダから「localisation」フォルダに移し、これによってチェックサムを変えずにローカライゼーションを改造することが可能となった。
  • これは特に英語よりも複雑な文法の言語、例えばフランス語の性のルールにとって重要だ。公式のフランス語翻訳はしばらくの間、カスタムローカライゼーションで多くの単語について、それが男性についてか女性についてかで変化させることをしていたが、MODで同様のことをやるとチェックサムが変化し、ユーザーはアチーブメントを取れないし、マルチプレイもできなかった。これはロシア語ローカライゼーションMODが抱えている問題として知ったことで、この変更によりさらによいローカライゼーションMODが出てくることを期待している。
  • グラフィックやUIについてのMODも多く、大きなパッケージの一部としてグラフィックやUIを変えるものもある(例えばHistorical Immersion Projectのインターフェースを改良するもの)。UIについては多くの面白いことが行われてきたが、経験から私はそれがしばしば退屈なものであることを知っている。退屈さを軽減すべく、我々はデバッグバージョン(公開はされていなかった)でのみ動作していたコンソールコマンドを将来のパッチ(2.7.1ではない)で全員が使えるようにしようとしている。

  • このコンソールは単に「guibounds」と呼ばれていて、UIのエレメント上にマウスオーバーしたときにそれが強調され、そのエレメントの名称、サイズ、そのエレメントが定義されているファイル名、行数が表示される。この機能は実際に現在のリリースバージョンでもわかりにくいスタイルだが利用することができる。メインメニューでコンソールを開けばもう使える。だが、キャンペーンに進むとコンソールコマンドが使えないため、事実上使えなくなってしまう。上の画像はguiboundsの機能がわかるものだ。
  • AGoT以外にも、トップ20には巨大MODがいくつか入っている。CK2Plusはインドまで拡大するMODも含めて2つランクインしているし、Historical Immersion Projectとほぼ互角だ。ある日はHIPが、またある日はCK2+がリードしている。
  • あとは小さいが機能を付与することに特化したものだ。
  • 最後に、CK2チームはMODについて真剣に考えている。MODはゲームのプレイ方法に多くの興味深い方法を追加することができ、したがってゲームをベテランプレイヤーにとっても新鮮なものに保つことができる。一般的に、MOD制作可能性の改善は私たちのコンテンツデザイナーにとっても新たな可能性を開くもので、作業が単純になることで彼らの時間を節約することができる。したがって、私たちはどうすればゲームをより改造可能になるかを常に考えているし、MOD制作のために既にある機能を差し戻したり調整したりすることもある。

また、同日に2.7.1のパッチノートも公開されています。

次回:開発日記#50――戦争の理由

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コメント

  1. はー!そう言われれば男性名詞、女性名詞とか中性がある
    言語の翻訳MODなんて考えたことなかったけど、
    単語の汎用辞書ファイルを別において
    データベースでひっぱるとかしてるのかな?
    それともいちいち冠詞や格変化をテキストごとに追記する地獄の作業なのかね
    たいへんそー

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