「クフャトコフスキ支隊の軌跡」第28回は1941年7月、北アフリカ・西方砂漠での戦い。トブルク包囲戦はまだ続きますが、クフャトコフスキ支隊は途中で離脱です。
2015/12/9 第29回へのリンクを追加。
1941年7月 西方砂漠
7月初頭、バトルアクス作戦に失敗したウェーヴェル司令官はチャーチル首相によって解任され、イギリス中東軍司令官にインド軍司令官だったオーキンレック大将が任命されました。
オーキンレック司令官は、戦況が落ち着いていたトブルクからクフャトコフスキ支隊を引き抜き、作戦失敗で士気が低下していた北アフリカの防衛線に投入。バトルアクス作戦失敗で崩れた防衛線の立て直しを行う予定でした。
トブルクからアレクサンドリアの港に到着したクフャトコフスキ支隊を迎えたのは、支隊がシリアで訓練を施したポーランド独立カルパチア旅団の面々でした。彼らは4月末から10週間、エジプト西部の都市メルサマトルーの防衛にあたり、現在はアレクサンドリア近郊の駐屯地に待機していたのでした。
数日間の短い休暇の後、クフャトコフスキ支隊は陸路で西方に移動。北アフリカの防衛線に参加しました。
そしてある日、支隊はパトロール中にドイツ軍と遭遇。小競り合いとなりました。
戦闘序列
- A0 支隊司令部――クフャトコフスキ中佐
- B0 歩兵中隊司令部――ライェウスキ大尉
- B1 工兵分隊――ボチェク四等伍長
- C0 第1小隊第1分隊――マスロフスキ中尉
- C1 第1小隊第2分隊――ステファンスキ四等伍長
- C2 第1小隊第3分隊――ピサルチェク四等伍長
- D0 第2小隊第1分隊――ポプロスキ中尉
- D1 第2小隊第2分隊――レヴァンドスキ四等伍長
- D2 第2小隊第3分隊――ドゥダク四等伍長
- E0 第3小隊第1分隊――スジマンスキ中尉
- E1 第3小隊第2分隊――チャルネッキ四等伍長
- E2 第3小隊第3分隊――ドロブヌィ四等伍長
- F0 狙撃手――ソビエライスキ中尉
- G0 狙撃手――ヨズウィアク中尉
- H0 3インチ迫撃砲班――クビアク少尉
- I0 前進観測班――カチマレク中尉
- J0 ヴァレンタインII歩兵戦車――スチャルスキ少尉
- K0 ヴァレンタインII歩兵戦車――ピエトルザク少尉
- L0 司令部付中型トラック――コワルスキ少尉
コアユニット、サポートユニットの変更・追加はなし。
いつもどおり、ターン数は12ターンに設定。敵戦力は、前回は「辛勝」だったため、170%×遭遇戦1.0倍=170%となります。
作戦
初めてのマップなのでまだ手探り状態。
とりあえず、北のVPから順に南へ占領していくことにします。が、敵はこちらの1.7倍なので、いち早く有利な地形に陣取って防備を固める必要もあります。そのあたりをどうするか……。
1~2ターン目
北に敵の戦車を発見。こちらの戦車を急行させます。
歩兵は北のVPに到達。1個小隊程度をそのまま丘の上にとどめて、防備を固める予定です。中央のVP付近に向かった小隊は手前の丘に布陣して、中央と南のVPへにらみをきかせます。
3~4ターン目
このマップは、どうやら車両が移動すると砂ぼこりが立つようです。敵戦車の移動経路が丸見えです。
こちらの戦車は、北の丘を挟んで南北に1両ずつ前進し、それぞれ1両ずつ撃破。今までに発見できた敵戦車は5両なので、残り2両。敵戦車はIII号戦車F型。砲が大口径化されていますが、III号戦車は開戦当初から相手にしてきたので、狩るのもお手のもの。
未だに敵歩兵が見えないのが気になります。
5~6ターン目
北を進んできた敵戦車は、発見した5両全車を撃破。
一方、南のVPに向けて敵歩兵が前進。南には戦力を配置していないので、砲撃で足止めします。
7~8ターン目
うまい具合に防衛線を構築でき、敵歩兵の前進を効果的に防げています。が、せいぜい歩兵中隊程度の戦力しかないようなので、まだ戦力がありそうに思えますが……。
今回は狙撃手が大活躍していまして、高い命中率で敵歩兵を着実に足止めしています。射撃距離の問題だと思いますが、敵の反撃を受けないで一方的に射撃できるとなると、狙撃手は大きな戦力です。
9~10ターン目
戦車が敵陣地の背後に深く侵入しても敵部隊と出会わないため、どうやら南のVP付近に固まった敵歩兵が主力の模様。
この調子で行けば、この戦、勝ちました。
11~12ターン目
敵の歩兵を時間まで足止めしきることに成功。VPは3つすべて制圧。ひさびさの決定的勝利。
どうやら敵は、戦車と大砲に戦力点を使いすぎたようです。運がよかったと言えましょう。
戦闘終了
12ターンで戦闘終了。400倍以上のスコア差をつけて「決定的勝利」。こちらの被害は4名に対して敵の損害は132名と、圧倒的に有利に戦えました。
今回は初めての地形でしたが、トブルクの砂漠マップと比べてずっとやりやすいマップでした。有利な地形に陣取るのは、地獄の砂漠マップの経験が生きているのかもしれません。
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