「クフャトコフスキ支隊の軌跡」第21回も、1941年4月、北アフリカ・トブルクでの戦い。前回苦い思いをさせられたイタリア軍との再戦です。
アイキャッチは、トブルクで防御に当たるオーストラリア軍の兵士。
2015/10/12 内容を微修正、第22回へのリンクを追加。
1941年4月 トブルク
優性なイタリア軍に遭遇し、なんとか被害を小さく撤退できたクフャトコフスキ支隊でしたが、イタリア軍に負けて帰ってきたクフャトコフスキ支隊の要塞内での評価は一変してしまいました。
オーストラリア兵にあざ笑われ、雪辱の機会をうかがっていたクフャトコフスキ支隊ですが、数日後、そのチャンスが訪れます。クフャトコフスキ支隊の担当していた防衛線に対して、イタリア軍部隊が攻撃をかけてきたのでした。
戦闘序列
- A0 支隊司令部――クフャトコフスキ中佐
- B0 歩兵中隊司令部――ライェウスキ大尉
- B1 工兵分隊――ボチェク四等伍長
- C0 第1小隊第1分隊――マスロフスキ中尉
- C1 第1小隊第2分隊――ステファンスキ四等伍長
- C2 第1小隊第3分隊――ピサルチェク四等伍長
- D0 第2小隊第1分隊――ポプロスキ中尉
- D1 第2小隊第2分隊――レヴァンドスキ四等伍長
- D2 第2小隊第3分隊――ドゥダク四等伍長
- E0 第3小隊第1分隊――スジマンスキ中尉
- E1 第3小隊第2分隊――チャルネッキ四等伍長
- E2 第3小隊第3分隊――ドロブヌィ四等伍長
- F0 狙撃手――ソビエライスキ中尉
- G0 狙撃手――ヨズウィアク中尉
- H0 3インチ迫撃砲班――クビアク少尉
- I0 前進観測班――カチマレク中尉
- J0 ヴァレンタインII歩兵戦車――スチャルスキ少尉
- K0 ヴァレンタインII歩兵戦車――ピエトルザク少尉
- L0 司令部付自動車――コワルスキ少尉
コアユニットの変更、サポートユニットの追加はなし。
いつもどおり、ターン数は12ターンに設定。敵戦力は前回「惜敗」だったため据え置きで、155%×遅滞戦2.0倍=310%となります。
作戦
いつものように、川を防衛線として敵を待ち構えます。さすがに今回は負けられません。
それから、今回はVPの配置がいつもと違い、1つずつバラバラの配置。守りにくいことは守りにくいですが、同時に負けにくい配置でもあります。今回こそ決定的勝利をあげましょう!
1~2ターン目
いきなり盤外砲と思しき大口径砲による砲撃がありましたが、まったく見当はずれの位置へ着弾して被害はなし。2両の戦車は前進して遅滞行動を取ります。
北の道路付近に敵の機甲部隊が密集しているため、歩兵と交戦している南の戦車もそちらに向かわせることにします。
3~4ターン目
4ターン目までに敵戦車を10両確認。うち5両が撃破済みです。敵戦車は前回の戦いで軽く蹴散らしたCV-38(L38)軽戦車ではなく、M-13/40。装甲はずいぶんまともですし、うかうかするとこっちが撃破されかねない主砲を積んでいます。油断できません。
そして前回苦杯をなめさせられた人海戦術は今回も健在。歩兵分隊自体はたいしたことはありませんが、敵1個中隊をこちらは1個小隊で迎撃するという場面が多いので、かなり手強い敵です。
5~6ターン目
敵戦車はさらに3両を撃破。確認できるだけで残り3両。敵歩兵もなんとか近づけないでこれています。しかし、戦闘はこれからが本番です。
ちょっと気になるのはちらほらいるCeirano 75L27という車載対戦車砲で、戦車のように装甲をぶち抜いて一撃で撃破ができないため、かなりめんどくさい感じの敵です。
7~8ターン目
敵機甲部隊はなんとか壊滅させることに成功。しかし、敵歩兵部隊の圧力が特に南の第1小隊担当区域で強まっています。迫撃砲の砲撃をここに集中させるなど手を打ってはいますが、なかなか厳しめ。
また、中央の中洲に陣取った第2小隊は砲撃を受けて抑圧が上昇。戦車1両が側面攻撃をかけているため、圧力は受けていませんが、ここもなかなか厳しい状況です。
そしてここまでやったところで、そんなに被害が出ているはずはないのに、やたら人数の少ない部隊があることに気づきました。どうやら戦力の補充を忘れていた模様。痛恨のミスです。
戦闘終了
さあこれからが正念場! と思っていたら、8ターンで戦闘終了。どうやら敵部隊の半分以上が壊滅し、強制終了が発動したようです。
マップを見てみると、北の道路に密集していた敵歩兵部隊がなぜか壊滅状態に。なぜこうなっているのかはよくわかりません。砲撃も南に集中していましたし、敵戦車がタンクデサントしてたとか……? そもそもこんな大部隊がいたとはまったく気づきませんでした。
どういうことなのかは謎ですが、とりあえず勝ちは勝ち。100倍以上のスコア差で「決定的勝利」でした。
兵員を補充し忘れたり、強制終了で勝ってしまったりといろいろ珍しいことだらけの戦いでしたが、前回の雪辱を果たすことができました。
しかしながら、やはり数で押されると厳しいものがあります。よい地形に陣取っても集中砲火を浴びればやはり撃ち負けてしまいますし、今後ますます煙幕による射線制御が重要になりそうです。
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