「Democracy 3」プレイ日記:イギリス編 第2回は、前回に引き続き、国家運営方針を考えていくところから。
前回:イギリス編 第1回
2015/11/27 内容を微修正。
閣僚と支持基盤
役職 | 氏名 | 支持基盤1 | 支持基盤2 |
---|---|---|---|
外務大臣 | アンジェラ・グリフィン | 保守主義者 | 資本家 |
福祉大臣 | マリオ・ラミレス | 社会主義者 | 労働組合員 |
産業大臣 | タミー・ロジャース | 環境保護主義者 | 公務員 |
大蔵大臣 | ザカリー・ワトソン | 労働組合員 | 社会主義者 |
公共サービス大臣 | メアリー・ベイリー | 自由主義者 | 環境保護主義者 |
法務大臣 | カルメン・ウォード | 社会主義者 | 自由主義者 |
運輸大臣 | ノーマン・フィリップス | 保守主義者 | 環境保護主義者 |
前回、イギリス新内閣の顔ぶれをご紹介しましたが、この閣僚7人の支持基盤が政権の支持基盤となると言ってよいでしょう。
支持基盤
集団 | 集団の大きさ | 支持基盤とする閣僚の数 |
---|---|---|
社会主義者 | 77.8% | 3名 |
環境保護主義者 | 18.8% | 3名 |
自由主義者 | 63.2% | 2名 |
労働組合員 | 42.8% | 2名 |
保守主義者 | 36.8% | 2名 |
公務員 | 29.0% | 1名 |
資本家 | 22.2% | 1名 |
閣僚の支持基盤としては、社会主義者3名、環境保護主義者3名が最多。次いで自由主義者、労働組合員、保守主義者が2名ずつ。最後に公務員と資本家が1名ずつ。
こうしてみると、一般的には左派と言われる勢力が強い内閣になっていることがわかります。
これは私が取り立ててそういう閣僚を揃えたわけではなく、留任した閣僚はそもそもランダムで選ばれますし、交代させた閣僚は、閣僚候補者の中から閣僚を選ぶ際に、本人の希望ポストを見ながら除外する支持基盤を持たない人物を選んでいった結果としてこうなったものです。
政治的状況と閣僚
この政権下でもっとも強力な国民集団は社会主義者であることがわかりますが、自由主義者も無視できない勢力です。
また、労働組合員と資本家は利害が対立することが多いので、ここを両立するのは難しいかもしれません。資本家を支持基盤とするグリフィン外務大臣は交代もありえます。
さらに、自由主義者と保守主義者も基本的には対立的と言ってよいでしょう。フィリップス運輸大臣も交代の可能性が出てきました。
難しいのは、交代させるときに希望ポストと支持基盤の条件を満たす閣僚候補者がいるかどうかです。こればかりは運なので、どうしようもありません。
結論
支持基盤となる集団の志向から、国家運営方針は、いわゆる「高福祉高負担」の北欧型モデルに向かっていくことになりそうです。
抵抗勢力としては、自由主義者、保守主義者、資本家が想定されます。特に自由主義者は大きな集団なので、多くの点で妥協していくことになるでしょう。
その他の状況について
前回、メイン画面の右上のツールバーについては説明しませんでしたので、ここでご説明しておきます。
公安調査
ツールバーの一番左の拳銃アイコンは、公安調査の結果を表示します。
この画面では、急進的社会運動団体とテロリストについての情報と、これらを取り締まる政策の有効性を確認することができます。
急進的社会運動団体やテロリストの脅威が高まると、テロが発生したり、首相が暗殺されたりします。暗殺された場合は当然ゲームオーバーですので、きな臭い状況になってきた場合はここをよく確認して、なりふり構わずバシバシ取り締まる政策を打ちましょう。
世論調査
左から2番目の棒グラフアイコンは、世論調査の結果を表示します。
国民集団の支持率(折れ線グラフの上下)、大きさ・冷笑の度合い・自己満足(集団名の右の3つの数値。大きさ以外はなにを表すか不明)を表します。
上部の「Voter Types」というところの並びから、世論調査の内容を切り替えることもできます。
Focus Group(ある国民の例)
「Focus Group」は、ある国民一人を取り上げ、どの集団に属し、どれだけの所得があり、どの政党を支持するかなどの情報を表示します。
上の画像では、エルマー・アレンという女性が取り上げられており、彼女は政府に対して「熱狂的なまでに敵対的」であり、100%選挙に行き、正義の党の党員であり、およそ8万ポンドの所得がある人物であることがわかります。
また、その下には彼女が属する社会集団が表示されています。資本家、自由主義者、中間層、親、公務員(なのに政府に敵対的?)、民族的少数者、そして全員(という国民すべてが属する社会集団)に属しており、幸福度は2.08%と極めて低いようです。
その下に並ぶ人間をクリックすると、別の人物に情報が切り替わります。
政策
どの政策がどれくらい人気があるかを表示します。
当たり前ですが、国民にサービスを提供するタイプの政策は人気が高く、税金関連の政策は人気がありません。
任期中の変動
ゲームを始めてから、国家統計がどの程度変動したかを示します。
まだ1ターン目ですので、変動はありません。
ポリティカルコンパス
ポリティカルコンパスと言うとこちらのサイトを思い浮かべる方がいらっしゃるかもしれませんが、それと似たような感じです。
現政権の政治的立場を、社会主義―資本主義(横軸)の経済的位置と、保守主義―自由主義(縦軸)の政治的位置の2軸で表示するものです。
現在は、若干社会主義・自由主義寄りということになります。
財政状況
財政状況では、国家財政の状況を見ることができます。この画面は、メイン画面上部の収入・支出・差引・国債残高の欄をクリックしても見ることができます。
収入・支出は上の画像のように円グラフで表示され、それぞれどのような原因で収入・支出が発生しているかを示しています。
経済チャート
ここでは、信用格付けや国債残高、利率、国際経済の状況などを確認することができます。
借金がかさんできたときは、この画面を気にする必要があります。
新政策
ここでは、新たな政策を実行することができます。上の行で分野を選び、左の列で政策を選ぶと、右側に詳細が表示されます。左列で赤くなっているのは、現状では政治力不足で実行できない政策です。
説明にある「Implementation time」は、政策が実施されるまでの遅延期間です。上の二酸化炭素税の場合は、実施までに2四半期(2ターン)かかることになります。
アチーブメント
Steamでいう実績です。Steamでの実績もこれと同じ条件で獲得できるようです。
閣僚
閣僚画面は以前解説したとおりですが、少し補足を入れます。
7人の顔の下にある「Reshuffle Cabinet」は、閣僚を総入れ替えします。クリックすると閣僚が全員閣僚候補者に戻り、一人ひとり選任できるようになります。一度に多数の閣僚を入れ替える場合は、これを使ったほうが政治力を節約できるかもしれません。
次に、閣僚の説明部分のDesired jobsは、その閣僚が希望するポストです。おそらく忠誠心や有効性(Effectiveness)に影響がありますので、聞いてあげたほうがいいような気がします。
「Show Potential Ministers」では閣僚候補者一覧を見ることができます。閣僚をクビにする前に、替えるに値する候補者がいるか確認できます。
その下は、政治力の解説です。一番下にCapital Per Turnというところがありますが、これが1ターンに増加する政治力、その右のMaximumが最大限蓄積できる政治力です。最大値は1ターンに増加する政治力の2倍の値となります。
オプション
音量などの設定ですので、割愛します。
政党
自政党と対立政党の状況を見ることができます。
現状では人民戦線党員約150万人に対して、正義の党党員380万人。活動家の数も大きく水を開けられています。なにか手を打たなければ、次の選挙での敗北は必至でしょう。
というわけで、今回はここまで。国家運営方針を決めただけで、あとは解説になってしまいました。
次回からは、本格的に打つべき政策を考えていくことになります。
次回:イギリス編 第3回
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