「クフャトコフスキ支隊の軌跡」第20回も、1941年4月、北アフリカ・トブルクでの戦い。トブルク港は北アフリカにおける貴重な港湾であったため、ドイツ軍・イタリア軍は陥落まで執拗に攻撃をかけ続けました。
2015/10/7 第21回へのリンクを追加。
1941年4月 トブルク
トブルクに到着して直後の戦闘を無事に乗り切り、迫り来るドイツ装甲部隊を散々に撃退してみせたクフャトコフスキ支隊は、トブルク防衛司令官となったオーストラリア軍のモースヘッド少将にその戦闘力を知られることになりました。
モースヘッド少将はクフャトコフスキ支隊に対し、要塞から出撃して強行偵察をかけるよう命令。クフャトコフスキ中佐は、トブルク南方から西方に陣取っていた枢軸軍に対して偵察かけ、その途上でイタリア軍と遭遇します。
戦闘序列
- A0 支隊司令部――クフャトコフスキ中佐
- B0 歩兵中隊司令部――ライェウスキ大尉
- B1 工兵分隊――ボチェク四等伍長
- C0 第1小隊第1分隊――マスロフスキ中尉
- C1 第1小隊第2分隊――ステファンスキ四等伍長
- C2 第1小隊第3分隊――ピサルチェク四等伍長
- D0 第2小隊第1分隊――ポプロスキ中尉
- D1 第2小隊第2分隊――レヴァンドスキ四等伍長
- D2 第2小隊第3分隊――ドゥダク四等伍長
- E0 第3小隊第1分隊――スジマンスキ中尉
- E1 第3小隊第2分隊――チャルネッキ四等伍長
- E2 第3小隊第3分隊――ドロブヌィ四等伍長
- F0 狙撃手――ソビエライスキ中尉
- G0 狙撃手――ヨズウィアク中尉
- H0 3インチ迫撃砲班――クビアク少尉
- I0 前進観測班――カチマレク中尉
- J0 ヴァレンタインII歩兵戦車――スチャルスキ少尉
- K0 ヴァレンタインII歩兵戦車――ピエトルザク少尉
- L0 司令部付自動車――コワルスキ少尉
コアユニットの変更、サポートユニットの追加はなし。
いつもどおり、ターン数は12ターンに設定。敵戦力は、前回「決定的勝利」だったため155%×遭遇戦1.0倍=155%となります。
作戦
VPがマップの北と南に大きく離れているため、今回は南に密集したVPを狙うことにします。北のVPは放置。VPを占領後、周辺の荒地や建物に陣取って敵部隊の攻撃を待ち受けます。
北の集落近くにぽつんと置いたスナイパーは、敵の迂回攻撃警戒用です。
1~2ターン目
2ターン目にしてさっそく接敵。イタリア軍のCV-38(L38)戦車5両を確認。こちらのヴァレンタイン歩兵戦車2両の射撃でそのうち4両を撃破しました。ドイツ戦車の堅牢さと比べるとまさに紙装甲といった具合で、当たれば撃破できます。弱いです。
後は敵の本隊がどこにいるかが問題です。
3~4ターン目
敵も南のVPに戦力を集中してきたらしく、敵歩兵の大部隊と遭遇。ろくに防御地形に隠れられないまま銃撃戦が始まってしまいました。
とりあえず戦車2両でなんとか敵の前進を抑えていますが、なかなか厳しい戦況。ただ、さすがにポーランド防衛戦争からの歴戦の部隊だけあって、1対1での銃撃戦では負けません。
少しばかり交戦してみての体感ですが、イタリア軍歩兵はドイツ軍歩兵より弱い気が……。
5~6ターン目
敵歩兵が思いのほか多く、おそらく2個中隊くらいはありそうな感じ。いくら練度が高いといってもさすがに撃ち負けています。頼みの綱であった砲撃もどういうわけか2発しか打ち込まれず、極めて不利な状況。
イタリア軍なのに、感覚としてはソ連軍と戦っているのかと思うような人海戦術です。
7~8ターン目
退却を開始しました。この量の敵を有利な防御地形もなしに抑えこむのは無理です。部隊が潰走するする前に、戦車を殿にしてさっさと撤退することにしました。
もう1門迫撃砲があれば、もっと言えば、最初の砲撃がちゃんと決まっていれば、こんな不甲斐ない負けはなかったかもしれません……が、後の祭りです。戦力保全のために有利な地形(右端の林)まで退却して、そこで迎撃することにします。
こういう局面になると、煙幕の重要性が身にしみますね……。ホント煙幕大事。ヴァレンタインには積んでないみたいですけど……。
9~10ターン目
歩兵部隊の退却はほぼ完了。まだ戦車が足止めしています。
負けるというのは、勝つときより気楽なんですね。防御地形に歩兵を退却させたら、なんだか安心してしまいました。
11~12ターン目
戦車による足止めが思いのほかうまく決まって、VPこそ占領されましたが、まだ無理すれば取りにいけそうな感じ。ただそうすると敵歩兵の中に突入しなければならないので、さすがにそれは無理があるか……。
13~14ターン目
戦車の機関銃弾が切れたため、戦車も退却。ついでに迫撃砲弾も切れました。14ターン目の時点で15ターンまで延長しています。早く終わってほしいです……。
戦闘終了
15ターンで戦闘終了。終わってみれば、意外にも「惜敗」。北のVPをイタリア軍も占領できなかったのと、殿となった戦車が機関銃で敵歩兵を殺傷しまくったため、スコアに思ったほど差がつかなかったようです。
今回は砂漠の「防御地形が少ない」という特徴にもかかわらず、優勢な数の敵と同じ土俵で殴り合いになってしまったのが敗因と言えるでしょう。
ただ、戦闘開始までに明らかに有利な地形を占めるのは無理だったので、負けるべくして負けた戦いでした。壊滅部隊が出る前に撤退できたのは、いい判断だったのではないかなと思います。
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