CK2のSteamワークショップで最も人気のMODとなったこともあるCK2戦国日本MOD「Nova Monumenta Iaponiae Historica」(NMIH)のご紹介。
概要
中世ヨーロッパの領主となるシミュレーションRPG(?)「Crusader Kings II」用のMODです。Steamワークショップから簡単に導入できます。また、同時に “NMIH Graphical Pack“、”NMIH Event Pictures” の導入もおすすめします。
NMIHは記事執筆時点ではまだ2.6以降には対応していません。プレイするためにはSteamのプロパティから2.5.*にバージョンを巻き戻し、ランチャーから “The Reaper’s Due” のチェックを外す必要がありますのでご注意ください。
室町時代の明応の政変(1492年)~信長誕生(1534年)までの5つのシナリオでゲームを始めることができる戦国日本MODです。南は与那国島、北はサハリン島(樺太島)、東はカムチャツカまでをカバーする大きなマップで、戦国期の日本をプレイすることができます。
戦国時代といえば必ず名前の出るこの人、織田信長もちゃんと出てきます(と言っても、最も年代の新しいシナリオでようやく誕生なので、最初から信長ではプレイできません。父親の信秀からのプレイとなります)。「天才」の特性つき。
家系図
このMODのすごいところのひとつ目は、膨大な量の家系図が整っている点です。例えば足利将軍家は、1534年シナリオの第12代将軍・義晴から足利氏初代の足利義康、そしてその父・源義国から源氏、さらには天皇家(NMIHではYamato家)初代の神武天皇まで遡ることができます。
中央の武士だけでなく、商業共和国となっている堺の津田氏(津田宗及の家系)、さらにはアイヌ民族についても、伝承に基づいて可能なかぎり人物が登録されています。なんといいますか、ゲームをやらないで家系図を眺めてニヤニヤすることもしばしば……。
マップ
もうひとつの驚くべきポイントはマップ。はじめのほうに書いたとおり、南は与那国島、北はサハリン(樺太)島、東はカムチャツカまでをカバーしています。
基本的には日本の令制国がde jure公爵領相当(令制国は英語ではprovinceというのですね……)、de jure王国領と対応するのは地方(ただし関東地方や東北地方という単純なものではなく、少し複雑な割り方)、帝国領と対応するのは将軍位、つまり日本全土(除く北海道以北)と、北海道以北をまとめた蝦夷の2つとなっています。
プロヴィンスは基本的には郡と対応しており、上の画像のように大きな郡は2つのプロヴィンスに分割(画像では巨摩郡が北巨摩と巨摩に分割)されていることもあるようです。プロヴィンス内の領地(holdings)についてもしっかりと調査がなされており、その地域のそれらしい名前がつくようになっています。
また、シルクロードのシステムを使って当時の交易路が再現されており、これもまた非常に細かく設定されています。
その他
まだベータ版ですので、ジャイナ教やヒンドゥー教に改宗するディシジョンがあったり、「あれ?」となるイベントが発生することもあります。ただ、プレイする上ではそこまで気にならないといえばならないでしょう。
こういうイベントも。ザビエルの来日、鉄砲伝来などは既に実装されているようです。
CK2プレイヤーの間ではかなり有名なMODなので、既にご存知の方も多いかとは思いますが、今後の開発が楽しみなMODということでご紹介しました。
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