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「Stellaris」開発日記#40――ハインラインパッチ(パート1)

Stellaris 開発日記

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パラド社発の宇宙4Xゲーム「Stellaris」の開発日記#40が更新されていましたので、その内容をご紹介。今回はハインラインパッチについて。

前回:開発日記#39――活動再開

2016/08/16 #41へのリンクを追加。

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概要

開発日記#40は、ハインラインパッチについて。

  • 前回の開発日記で書いたように、ハインラインパッチはコミュニティのフィードバックの実現にフォーカスしている。
  • 今のところ10月のリリースを目指している。
  • インターフェースやクオリティについて多くの改良を施すため、リストにすることは長すぎてできないが、以下で大きな変更点を挙げる。

自動探検

  • 探検は「Stellaris」の序盤では重要だが、中盤以降は調査船の操作が面倒になる。私たちは以前から完全に自動化してしまうことはしたくないと言ってきたため、プレイヤー帝国が一定の大きさまで拡大した段階で登場する、調査船を自動化できる技術(これはほかにもボーナスがつくので、AIにとっても役に立つ)を導入することで妥協することにした。
  • 最初期から自動化したいというプレイヤーがいるのはわかっているが、ゲーム体験の核になる部分を自動化してしまうにはコストがかかる。(?)だが、MODで最初から自動化することはできる。

集結点

  • これまでもっともリクエストの多かったもののひとつが、新たに建造した艦船の扱いだ。いろいろな選択肢(艦隊デザイナーのようなものもあった)を検討した結果、艦隊の集結点を追加することにした。
  • ハインラインパッチでは、銀河のあらゆる天体をどの艦隊の集結点としても指定することができる。新たな軍艦が帝国内で建造されたら、建造された惑星にとどまるのではなく、まず艦隊が指定した集結点を探す。そして艦隊がいれば、そこに移動して自動的に艦隊に加入する。移動中に艦隊が破壊されたら、合流を諦めて元の位置に戻る。艦隊集結点がない場合は、最寄りの集結点まで移動してその近辺の艦隊に加入する。
  • さらに、新造艦の振る舞いを変更することもでき、集結点からも、集結している艦船に「帰還」するよう命令することができる。これは最寄りの宇宙港へ移動するのではなく、集結点として指定されている最寄りの宇宙港に移動する。集結点として指定されている宇宙港がない場合は、以前どおり最寄りの宇宙港に帰還する。

拡張プランナー

  • もうひとつ強いリクエストがあったのが、拡張プランナーだ。これは植民地化できる惑星や、採掘/監視ステーションを建設できる惑星を見ることができるインターフェースだ。
  • 今のところ帝国画面のタブのひとつとして計画しており、なにを探しているかでフィルターをかけることができ、やろうと思っていることの候補として最良の惑星を簡単に見つけられる。

戦略資源の改良

  • 計画したとおりにゲームが動いていないと感じるのが、戦略資源だ。希少すぎたり、多すぎたりするし、また多様すぎたり、味気ないものになっている。なにより、これを利用するのは大変すぎるように感じる。特定のモジュールがある宇宙港を覚えておかなければならない。そのため、戦略資源について以下のような変更を加えようと思っている。
    • 戦略資源を戦略資源(生体金属やリスリックガスなど)と地域資源(ベサリアン石やペット用エイリアンなど)に分けた。地域資源は植民可能惑星のみで発見することができ、特定の建造物(ベサリアン発電所のような)を資源が存在するタイルに建設することができる。
    • 植民可能惑星にさらなる地域資源の種類を追加することで、特定の建造物を建設できる特定の惑星の魅力を高める。
    • 戦略資源は軍民どちらにも使えるのではなく、民間利用か軍事利用かに明確に分けられる。
    • 固有の建造物の建設か、単なるパッシブボーナスによって全体にボーナスが及ぶ。
    • 戦略資源の恩恵は1単位で完全に得ることができるので、それ以上は輸出に回すことができる(テラフォーミング資源は例外だが)。

質疑応答

Q1:10月までバグ修正とかもないの?

A1:少なくとも1回はホットフィックスを出す(異星人の統合とかそのあたり)けど、大きな変更はハインラインまでないよ。

Q2:艦隊デザイナーを実装してくれたらよかったのに。

A2:将来的にそうするかもしれないが、ハインラインではほかにやることがあるので削ることになった。無限の時間とマンパワーがあるわけではないので、優先順位をつけている。

さらに、ゲームディレクターのWiz氏によると、現在の派閥システムはあまりよくないと考えていて大幅な変更を予定しているが、ハインラインではわずかな変更にとどまるとのこと。


来週もハインラインパッチについて。艦隊戦闘やUIの改良を取り上げるとのこと。

個人的には、艦隊デザイナーが将来的にでも実装されたら、宇宙4Xゲームとしてはだいぶ変わった感じになりそうですし、面白そうだなと思いますが……。

次回:開発日記#41――ハインラインパッチ(パート2)

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