「Hearts of Iron 4」開発日記#42が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はみなさんお待ちかねの「日本」について。
前回:開発日記#41
2016/2/6 #43へのリンクを追加。
概要
開発日記#42は、日本について。
拡張の方向について
- 日本はHoI4において異色の国家だ。イギリスと同様に島国だが、資源を吸い上げる植民地帝国を持っていない。
- 日本を民主化しないのなら、できるだけ早い段階で積極的に領域を拡大し、日本の戦争機械を動かす資源を獲得し、海軍を拡張して他の大国と対決できるようにする必要がある。
- 拡張の方向については、日本国内でよく議論されたものがいくつかある。南進論は帝国海軍に支持されたもので、東南アジアや太平洋の島々に手を広げるものだ(その結果、ヨーロッパの宗主国やアメリカと対決することになる)。
- これに対する北進論は陸軍に支持されたもので、ソ連東部やシベリアに手を広げるものだ。日本の国家目標(national focus)ツリーにもこの2つがあり、さらに陸軍を重視するか海軍を重視するかも決めることになる。
外交について
- 日本の外交に関する目標のほとんどは中国に関するものだ。最初は、国境近くの領土を獲得するための中国との国境紛争の開始から始まる。中国が拒否することで、日本は戦争の目的を得て戦争することができるようになる。
- このルートを進めると、日本はフランス領インドシナかシャムに狙いを付ける前に、枢軸国に加わるか、自分の勢力を打ち立てることになる。
国家目標について
- 国家としての日本は、天皇・精神主義・国家に対する自己犠牲を崇拝しており、ヨーロッパの大国とはかなり異なる。これをゲームでは「国家神道」という国家精神(national spirit)で表現し、爆撃に対してはより強力に抵抗し、兵士の士気を高めるようにした。
- 日本の国家目標には「精神的動員」という大変めずらしいツリーがある。これはより多くの研究の選択肢をもたらしたり、平均的な兵士の士気を高めたり、神風攻撃ができるようになったりする。
- また、研究ルートと戦士の伝統ルートを進めると、特攻兵器「桜花」がアンロックされる。これは速度の問題で迎撃が非常に困難だ。
軍備と産業について
- 日本は最も強力な海軍を有する国のひとつであり、空軍もまた強力だ。陸軍も大きいが、近代化が必要だろう。
- 工業力も強力だが、拡張が成功しなければ資源で苦しむことになる。
- 日本のプレイヤーは海軍に注意する必要がある。海戦は大変決定的で、失った主力艦をすぐさま再建するアメリカのような強力な力は持っていない。もしアメリカとの戦争で艦隊を失ったら、再建する機会はないだろう。
- 国家目標ツリーには、超重戦艦の開発を早めるものや、固有の長射程魚雷をアンロックするもの、艦載機にボーナスがつくものがある。
- 史実の日本は装甲戦力をほとんど編成しなかったため、代表的な戦車を決めるときに少し問題があった。日本は重戦車を計画はしていたが、実際に生産することはなかった(日本が戦っていた地形では、重戦車はあまり有効ではなかった)。
質疑応答
Q1:日本は最初どれくらい資源を持ってるの? あと工場と造船所はどれくらいあるの? 師団と航空隊と船の数は? それから航空機ツリーは?
A1:はい。(より大きな画像はこちらからどうぞ)
Q2:国家精神のトースターが並んでるようなやつ(右端のものか?)はなに?
A2:「帝国の耐乏」という国家精神で、消費財消費が減る。トースターは民間の生産を象徴化したものだ。アーティストにはトースターをナショナリスティックに見えるものにするように言ったが、彼はまだやってないようだ。
Q3:61式戦車って、ひとつだけ60年代の戦車が入ってるのは変じゃない?
A3:61式の開発は1955年には始まっていたので……。フランスでも同じようなことになっていて、私もこうしたモデルはツリーに入れるには開発が遅すぎると思う。フランスの場合は名前の付け方が一貫しているので、間に改良版を入れても変にはなりにくいだろうが……。
来週は、外交について。
次回:開発日記#43
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