「Victoria 3」開発日記#100が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は1.5チェンジログについて。1.5「Chimarrão」リリース前の開発日記です。
前回:開発日記#99――「Colossus of the South」
開発日記
開発日記#100は、1.5チェンジログについて。
- 今回のアップデートは「Victoria 3」最大の無料アップデートであり、特に軍事システムに注力したものだ。このアップデートに合わせて、新たなリージョンパック「Colossus of the South」が発売される。「Colossus of the South」はGrand EditionかExpansion Passをお持ちの方には無料配信される。「Colossus of the South」については前回の開発日記をご覧いただきたい。
- アップデート1.5「Chimarrão」は11月14日リリース予定だが、この日は「Victoria」シリーズ20周年の日でもある。「Victoria: An Empire Under the Sun」は2003年11月14日に発売され、経済に着目し、人口をシミュレートしたグランドストラテジーゲームの時代の幕開けとなった。
「Colossus of the South」と1.5のチェンジログが掲載されていますが、「Colossus of the South」については省略します。前回の開発日記やSteamストアページをご覧ください。
1.5の主な変更点は以下のとおり。1.4以前と比べて軍事以外にも大きな変更が行われています。
- 軍隊の編制(Military Formations):軍・艦隊の作成・解散が行えるようになり、司令官やユニットを割り当てられるようになった。ユニットの雇用・アップグレード・解散などすべての軍事に関する設定と操作は兵舎のような施設や司令官ではなく軍隊の編制から行うようになった。編制は組織率(Organization)を持ち、回復率・攻撃力/防御力・士気上昇に影響する。
- 動員オプション:軍の編制にあるタブで、動員時にどれだけ余分な物資を消費させるか設定でき、編制内のすべてのユニットに恩恵がある。
- 移動ネットワーク:ステートのハブと海上ノードに基づく移動ネットワークを作成した。
- 前線と戦闘のグラフィック
- 複数同時戦闘:1つの戦線にいる将軍はそれぞれ個別に前進し、1つのステートにつき1つの戦線上で複数同時戦闘が発生することがある。
- 戦線の共有とステートに基づく戦闘:同じ戦争で2か国以上の同盟国に隣接する戦線は連続するようになり、管理不能になるような戦線の増殖を防ぐようになった。また、戦線はステート全体を完全に占領したときにのみ動くようになった。
- 企業:各国は一定数の企業を持つようになり、企業の数は技術や法律で増加する。企業は関連する施設を複数持ち、そうした施設の建設速度とスループットを高める。企業の施設の生産性が世界平均と比べて高い場合、企業は時間経過で繁栄度を獲得し、特別なボーナス補正をアンロックする。すべての国で利用可能な基礎的な企業と文化や領有するステートなどによって利用可能になる100社ほどのフレーバー企業(ほとんどが史実の企業)がある。少数の国家ではゲーム開始時にあらかじめ決められた史実の企業を持つ。
- 現地価格:市場がステートの商品価格に影響する度合いは補正「市場アクセスの価格への影響(Market Access Price Impact)」によって制限されるようになった。これによってあるステートにおける商品価格が決まる際には現地の生産と消費が常に重要な意味をもつようになり、現地での相乗効果やサプライチェーンの機会を生み出す。
- 逆懐柔(Reverse Sways):外交戦参加国は望む懐柔と引き換えにいずれかの側を支持できるようになった。
- ステートの取引:外交行動「ステートの取引」が実装され、他国とステートの割譲・要求・交換を行えるようになった。
- アラートの設定
- 公害(Pollution):公害値が高いと死亡率・生活水準・移住の魅力に悪影響をもたらす。この悪影響は健康保険制度で相殺できる。また、公害マップモードも追加された。
- ユニット経験値:ユニットが経験値を獲得するようになり、veterancyレベルを持つようになった。経験値は時間の経過とともに獲得され、戦闘中はより多く、損失を受けた後の補充時に失われる。
- 司令官に対する命令:新たな命令がいくつか追加され、そのほとんどは特定の司令官特性と軍隊の編制があることでアンロックされる。デフォルトの将軍の命令は「前進」に変更され、戦線にいる軍をデフォルトで活動的にしている。
- 上陸作戦プランナー/パネル:新たなインターフェースとシステムで上陸作戦の操作とわかりやすさが改善した。司令官命令「待機」「上陸作戦」は削除され、上陸作戦は軍事レンズか編制から行うようになった。
以前にも別の記事で書きましたが、1.5ベータ版を軽く遊んだ印象としては、もっとも大きな影響がある変更点は現地価格のように感じました。この変更によって原料産出地の近くにその原料を使う産業を作るという自然な動きをプレイヤーにさせてくれますし、施設の損益の変化が直感的で素直に動くようになった印象を受けます。ただ、市場価格さえ見ていればよかった1.4までと違い、ステートごとの現地価格が市場価格とそれなりに大きく乖離し(特に経済システム法が古いものの場合)、施設建設も含めてさまざまなことで現地価格を見に行く必要があるので、1.4までの感覚で遊んでいると混乱するのではないかと思います(混乱しました)。
コメント
20周年おめでとう!
今回は中々没入感が高まりそうなアプデで期待している、ただせっかくキャラクターが居るんだから閣僚制度に関するアプデがほしい、あと港の制限解除だな…
ベータの感触だと人口増加率がかなり下方修正された感じでした。
素の増加率自体が下がっており、それに加えて高識字率や環境汚染でも低下する仕様が追加されています。
1.4以前のような人口爆発に悩まされることは減った半面、労働力不足にも陥りやすくなった印象です。
未だベータだと戦闘面が不安定で、勝手に戦線放棄して帰っていったり急に道が無いって言われたり、シベリアで戦ってたらいつの間にか南極に居て復帰に数百日かかったり、あと結局まだ分割された戦線に割り当てるために細かい軍隊沢山用意しないといけなかったり、以前と違って動員済みだけど配置してない軍隊用意してても自動で防衛してくれなかったりで、そこらへんも正式版で修正されると嬉しいなあ。
上陸作戦に成功したのに軍が首都に瞬間移動するバグが3回連続で発生して小国相手に数年戦争するはめになったわ
ver1.0からの伝統じゃん…陸軍ワープのバグ技が使えなくなってるからより悲しい
20周年かぁ、めでたいですねー!
やっぱり三菱とか八幡製鋼所とかのロールプレイが捗るんですかね
かなり楽しみ・・・
ベータ版アメリカでやったけどバグの頻発で米墨戦争に敗北して萎えたから改善してたらいいなぁ