2023年4月27日、パラド社が2022年第1四半期レポートを公表しました。わずかな増収の反面、利益は前年同期比で2割以上減少という決算となりました。
前四半期:2022年第4四半期・通期
2023年第1四半期レポート
2023年4月27日、パラド社はウェブサイトで2023年第1四半期レポートを公表しました。
以下では1スウェーデンクローナ=12.96円で換算し、千の位を四捨五入しています。
業績と財政状態
このグラフは単位が千クローナなので、記事中の数値(百万クローナ)から桁が3つ大きくなっています。
- 2023年第1四半期業績:前年同期→当四半期(対前年同期増減率・日本円換算額)(単位は百万クローナ)
- 売上高:476.1→482.8(+1%・6,257百万円)
- 営業利益:208.5→155.7(-25%・2,018百万円)
- 当期純利益:207.7→157.1(-24%・2,036百万円)
- 当四半期新規リリース
- Rocket Flair Studios開発タイトル「Surviving the Abyss」(早期アクセス)
- Kyy Games開発タイトル「Knights of Pen and Paper 3」
- 「Cities: Skylines – Remastered」(コンシューマー機向け)
- 「Prison Architect」のDLC「Jungle Pack」
- 「Stellaris」のDLC「First Contact」
- 「Across the Obelisk」のDLC「The Wolf Wars」
- 「Surviving the Aftermath」のDLC「Rebirth」
- 「Stellaris: Console Edition」のDLC「Overlord」
- Cities: Skylines、CK3、HoI4、Stellaris、Vic3が主に収益貢献
このグラフは単位が千クローナなので、記事中の数値(百万クローナ)から桁が3つ大きくなっています。
CEOコメント
- 2023年は当社にとって熱意と期待の年であり、第1四半期には今年発売予定のタイトルを多く発表した。また通常の状態に戻る年でもあり、リリースに関して四半期ごとに大きな変動がある。第1四半期は主要タイトルのDLC発売が少なく、実験的な2タイトルの償却とさらなる開発プロジェクトの直接費計上が多かったため、大型タイトルのリリースがあった四半期と比べて業績が低調だった。当社のゲームに多くのコンテンツが追加されたが、これは開発継続中のゲームの新コンテンツリリース頻度に関する取り組みの重要性を強調するものだ。
その他気になった点
- 過去12か月間の利益率は42%。
- 開発パイプラインに入っているタイトルは13本。
新規タイトル2本(Citiesリマスター版は既に持っているプレイヤーに無料配信だったはずなのでカウントせず)、新DLC5本をリリースしたにもかかわらず、CK3コンシューマー機版とDLC3本のみの発売であった前年同期と比べて売上がわずかしか伸びていないというのは気になります。前年同期比で若干スウェーデンクローナ高になったのもあるでしょうが、グランドストラテジーとCities以外のタイトル展開に苦戦しているようにも見えます。
2023年は今のところ「Stellaris」・Vic3・CitiesのDLC、そして「Cities: Skylines II」発売が予告されていますが、昨年9月のDLC発売以降はパッチリリースのみでDLCの話がないHoI4のDLCはあるのか、Cities2は本当に年内に発売されるのかという点も気になるところです。
次四半期:2023年第2四半期
コメント
コロナ禍が終わって巣ごもり消費が減ったから、減益はしょうがない。
まあHoI4だって発売からもう7年だから新作に移行してもおかしくはないんだよね
というか同時期発売のステラリスと10年選手のEU4がまだ控えてるから順番に更新していかないと
権利関係知らんけどPS5リマスター早くしてよな