「Victoria 3」新DLC「Pivot of Empire」発売!

パラド社が2022年第4四半期・通期レポートを発表

Paradox Interactive社

2023年2月7日、パラド社が2022年第4四半期・通期レポートを公表しました。第4四半期・通期ともに大幅増収増益となりました。

前四半期:2022年第3四半期


スポンサーリンク

2022年第4四半期・通期レポート

2023年2月7日、パラド社はウェブサイトで2022年第4四半期・通期レポートを公表しました。

以下では1スウェーデンクローナ=12.42で換算し、千の位を四捨五入しています。

業績と財政状態

このグラフは単位が千クローナなので、記事中の数値(百万クローナ)から桁が3つ大きくなっています。

  • 2022年第4四半期業績:前年同期→当四半期(対前年増減率・日本円換算額)(単位は百万クローナ)
    • 売上高:390.5→580.0(+49%・7,204百万円)
    • 営業利益:148.1→244.5(+65%・3,037百万円)
    • 当期純利益:115.9→194.2(+68%・2,412百万円)
  •  当四半期新規リリース
    • パラド社開発スタジオ開発タイトル「Victoria 3」
    • Playrion Game Studio開発タイトル「Airport Simulator」(iOS/Android向け)
    • Kodo Linija開発タイトル「Stardeus」(早期アクセス)
    • 「Prison Architect」のDLC「Undead and Future Tech」
    • 「Surviving the Aftermath」のDLC「Shattered Hope」
    • 「Cities: Skylines」のDLC「Financial Districts」
    • 「Crusader Kings III」のDLC「Northern Lords Flavor Pack」(コンシューマー機向け)
  • Cities: Skylines、CK3、HoI4、Stellaris、Vic3が主に収益貢献
  • 2022年通期業績:2021年→2022年(対前年増減率・日本円換算額)(単位は百万クローナ)
    • 売上高:1,447.5→1,972.9(+36%・24,503百万円)
    • 営業利益:307.5→887.1(+189%・11,018百万円)
    • 当期純利益:247.8→708.7(+286%・8,802百万円)

このグラフは単位が千クローナなので、記事中の数値(百万クローナ)から桁が3つ大きくなっています。

CEOコメント

  • 2022年は課題を抱えて迎えた。前年同期には継続的に高いゲームの品質の維持、高いリリース頻度、コスト管理といったゲーム会社の中核に主な問題を抱えていた。2022年末には、私たちはリリースの質を高くし、高いリリース頻度を維持する努力を続け、大きな効率改善も行った。通年で884百万クローナの税引前利益をあげたことは、私たちが正しい道を歩んでいることを示している。同時に、この業績はスウェーデンクローナ安が強力な後押しにもなっている。
  • 当四半期は多くのリリースが行われたが、「Victoria 3」の発売によってその開発費の償却も始まり、売上原価を増加させている。
  • 2022年は開発継続中のゲーム(live games)を中心に、当社の中核ビジネスへの回帰と強化を行ってきたが、今後はパイプラインからより多くの新作をリリースする準備を行って当社の中核ビジネスを拡大することを目指し、長期的な収益の増加とキャッシュフローの強化を行う。これは四半期間の変動が大きい当社にとって、より正常な状態に入るということでもある。
  • 2023年の私たちの重点はDLCの発売頻度を高め続けることで定期的な収益を作り出すことにあるが、同時にパイプラインにあるゲームを提供するために取り組んでいく。

その他気になった点

  • 主な収益貢献のタイトルからEU4が外れている(理由は不明)。
  • 過去12か月間の利益率は45%。
  • 開発パイプラインに入っているタイトルは15本。
  • 当四半期のリリース済ゲームの償却額は118.9百万クローナ(1,477百万円。前年同期は60.2百万クローナ)。
  • 開発中止による評価損は2022年に入って以降計上していない。

CEOコメントでゲームの品質を高く保てているというようなことが述べられているのは、Vic3やHoI4BBAの品質を考えると疑問に感じますが、会社としてはそのような見解のようです。

しかしながら、業績面では2021年の停滞を抜け、為替の追い風もあって2022年は通期で大幅増収増益の着地となりました。ただ、為替要因でついている大きなボーナスが2023年はどうなるかわからないことを考えると、2023年もこのペースで業績拡大を行えるのかは不透明に感じられます。

次四半期:2023年第1四半期

スポンサーリンク

コメント

  1. DLC商法が不評なのは知っている、今後考える、的なコメントが昔HOI関係者から出てたけど今回のレポート見るに改善されそうにないな

    • サブスクライブが解決の答えなんじゃないのかね

  2. hoi4もvic3も公式日本語化はイベント文はしっかりしているものの、肝心のゲームシステム関連は理解の低さから杜撰な状態なんですけどね。
    その辺りはmodでなんとかするやろとか思われてるのかな?(だったらhoi4とか公式化する意味…)

タイトルとURLをコピーしました