「Stellaris」の開発日記#284が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は起源「Broken Shackles」について。3.7「Canis Minor」リリース前の開発日記です。
前回:開発日記#283――「First Contact」のビジョン
開発日記
開発日記#284は、起源「Broken Shackles」について。
今回の開発日記では動画版も公開されています。
ゲーム開始時にはハイジャックした船の残骸をインフラとして使用する。
- 今回はDLC「First Contact」の起源「Broken Shackles」について。プロジェクト開始直後からEladrin(注:「Stellaris」ゲームディレクター)は「utopian」という語を強調していた。「First Contact」は見知らぬ新世界の発見と、異なる文化(種族)が互いに関わり合い、支え合うあらゆる手段を祝福する。DLCの起源を設計する際にもこうした感覚を目指して努力した。
さらなる種族=よりよい自国民。
- この起源は挑戦的で(プレイヤーは技術的に不利な状況からスタートし、宇宙への進出は非常に大変なことだ)、多様なPopが存在することは新たな惑星に入植する十分な機会があることを意味する。
故郷が一番。
- 帝国が発展するにつれて、かつての母星を探す機会もある。こうした惑星に到達するのは凱旋を意味するだけでなく、自国民を新たな高みに押し上げる。しかし種族が違えば視点も異なり、プレイヤーが可能性を最大限利用しようとするなら、さまざまな派閥の要求を満たす必要がある。
インタラクティブな物語
「啓蒙はタダではないかもしれないが、MSIでは常にコストに見合うものだ」
- 「Broken Shackles」は「Stellaris」の起源の新たな枠組みを象徴しており、「Payback」とともにひとつの完全な物語の半分を構成している。しかし優れた悪役のいない物語があるだろうか? Minamar Specialized Industries(MSI)は「未開発社会」の可能性を引き出す支援をしていることを誇っている。彼らはFTL以前の社会に新技術を与えることでその発展を加速する。支払期限が来たとき、Indentured servitudeはMSIの債権回収手段のひとつとなる。
なぜMSI?
役員室でのヘルメット。
- 開発初期に「邪悪な奴隷商人帝国」の存在について議論があった。私たちはゲーム中のいつでも出会い得る先進的な帝国について、時には自国の近くに、またある時には銀河の果てに出現するようにした。このランダムな配置がプレイ全体に大きな影響を与えることがある。当初、「Broken Shackles」と「Payback」の敵役は汎用の権威主義奴隷商人帝国を考えていたが、起源ができあがるにつれて変化した。Minamar Specialized Industriesはわずかな手数料で技術的啓蒙を行う慈悲深い企業と自認しているが、ビジネスはビジネスだ。
- 「Broken Shackles」の初期PopはMSIのかつての資産である「indentured servants」だが、MSIはなんの怨恨もないと主張している。私たちはMSIを筋の通らない「究極の悪」として扱わないようにした。「Broken Shackles」の帝国から見ればMSIは知的生命体の最悪の本能を表しているかもしれないが、他の帝国から見れば強欲な巨大企業に過ぎない。
- 「Stellaris」には巨大企業に関するコンテンツが多くなく、そうしたものはすべて拡張「Megacorp」に含まれている。「悪の企業」というお約束を使うことで、MSIに独特の個性とフレーバーを与えることができた。
- (質疑応答での補足)起源「Broken Shackles」は作成した種族が数Pop与えられ、自国の母星にFTL以前の文明として追加され、それから惑星中を銀河の他のFTL以前のPopで埋め尽くす。最初の種族リストがどうなるかは銀河の設定に大きく依存する。FTL以前の惑星を増やした場合はかなり早くに色(注:マップ上の国家の色のことか)を使い果たすかもしれない。これは挑戦的なものだ。技術的にもインフラ面でも不利な状態からスタートし、プレイヤーが嫌う先進的な帝国があったり、自国の友人たちがまったく場違いで暮らすのに適さないかもしれない。しかし多くの長所もあり、プレイヤーが多様な種族をまとめればほとんどすべての惑星に入植できるかもしれないし、種族のるつぼである首星はさまざまな視点から恩恵があるかもしれない。
コメント
こういうのでいいんだよこういうので
サイオンや帝国封土は理不尽な圧制されてる感がない
サイオンも帝国封土も理不尽な圧制から立ち上がる起源ではそもそもないし
原始文明なしでスタートしたらどうんだるんだこれ