「Stellaris」の開発日記#283が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は「First Contact」のビジョンについて。3.7「Canis Minor」リリース前の開発日記です。
前回:開発日記#282――「First Contact」のアナウンス
開発日記
開発日記#283は、「First Contact」のビジョンについて。
- 前回は3.7「Canis Minor」と同時にストーリーパック「First Contact」を今四半期末にリリースすることを発表したが、今回はストーリーパック「First Contact」の機能とこのストーリーパックを制作した理由について。
- 私たちは長らくFTL以前の文明との交流を拡大したいと思っていた。「First Contact」の設計の一部は「Federations」「Nemesis」「Overlord」でやろうとしていたことが元になっている。検討の結果、そうしたものはひとつのストーリーパックの中核となる力があるものだと判断した。また、これまでの数年間は比較的暗いテーマの拡張を出してきたが、よりポジティブで夢想的なものを作るときが来たと感じた。
星を見よ、そして天にあなたの物語を語れ
- 「Stellaris」のFTL以前の文明に関する体験は一般に素晴らしいものではなかった。より高度な文明のなすがままで、放っておかれたとしても核の炎で自滅したり、小惑星で終わりを迎えることも多かった。私たちはFTL以前の文明との交流をより面白く、しっかりしたものにしたいと思った。観測しつつも不干渉とするには十分な理由があるはずだが、私たちは彼らとの交流をより有意義なものにする機会もほしいと思った。そして彼らをアップデートし、長年にわたって追加されたゲームシステムを活用できるようにもしたかった。
観測所の開発中の画面。この初期宇宙時代の文明はまだ私たちを発見していないが、すぐに宇宙で私たちと出会うだろう。私たちはまず自分たちの存在を明らかにしなければ公然の外交を行えない。
この石器時代の文明は私たちが存在を明かしたときに宇宙的カルチャーショック受けた。
- FTL以前の文明は技術時代を順番に進歩させていくようになった。また、彼らの進歩に影響を及ぼす手段が増え、例えば文明を部分的に啓蒙してから他の対処方法を選択できるようにもなった。私たちはさらに覚醒(Awareness)レベルも追加した。これはその文明の進歩の早さやプレイヤーが彼らと行える交流に影響する。FTL以前の文明でなにかを行うと、彼らに気づかれることもある。ルネッサンス期の天文学者は望遠鏡で観測所を見つけたり、その星系で起こった艦隊戦を観察するかもしれないし、青銅器時代の哲学者は月の爆発が自然現象ではないと述べるかもしれないが、彼らはそれが宇宙人の行為であると正しく判断しないかもしれない。
- 古いイベントは現在の標準に合わせて改良され、以前は観測所に配置されていた観測ミッションの一部は公然・秘密のさまざまな活動に関して外交と諜報に分かれている。
- より高度な文明に彼らが文化的に汚染されるのを防ぐための動機付けも追加した。宇宙文明は物理学の基本法則やゼロという数字の存在などいくつかの点で意見が一致するが、通常なら通らない道を歩むことで思いがけない結果を得ることもある。
宇宙は残酷だが、あなたは一人ではない
- 「Federations」以来多くの起源を追加してきたが、「First Contact」でも3つの起源を追加する。「Knights of the Toxic God」がもっとも多くの内容がある起源だが、この3つはどれも強力な物語と仕組みに関するテーマを持った低い技術水準のスタートとなる。
- 「Broken Shackles」は「Federations」のブレインストーミングで出たアイディアで、もともと仕組みに着目した固有の開始条件を持つ挑戦的な起源として考えていた。詳しくは来週述べる。
- 「Payback」は侵略してきた異星人の軍を撃退する勇気ある文明のお約束を作るための起源として考えられたものだ。これに関するイベントアートはアナウンストレイラーでご存知のはずだ。これも挑戦的な起源だ。
- 開発中に「この2つの起源がつながっていて、同じ帝国を宿敵としていたら面白いのではないか」と私たちは考えた。そしてわずかな報酬で私心なく無数の文明を宇宙時代へと導く巨大企業Minamar Specialized Industriesが生まれた。
- 「Fear of the Dark」では疑心暗鬼と用心深さの細い境界線を検討する。私たちは当初、これも挑戦的な起源と考えていたが、より多くのものを追加していくにつれて困難なのではなく異なるものとした。ある日金星が爆発したら、私たちはどう反応するだろうか?
自分の視覚器官を信じるな
- 空に浮かぶ観測所を目立たないようにするのは難しい。研究する人々が神々の住処と勘違いすることをあてにすることもできるが、より確実な解決策は見えなくすることだ。Field Manipulationの新領域を研究することで、観測所や調査船の周囲に隠蔽フィールドを作る手段を発見できる。隠蔽したフリゲート艦隊が星系基地に忍び寄るというアイディアを提督たちが求めるようになるかもしれない。
- 隠蔽(Cloaking)は私たちがまだ追求していないSFのお約束であり、ストーリーパックの潜入と観測のテーマとも整合するように感じた。
来週は「Broken Shackles」について。
コメント
おー面白そうじゃん
自力で宇宙に出るよりも核戦争で自滅する可能性の方が高かったのはあんまりだと思ってた
詳細はまだまだわからんし調整中だろうけど、現状クロークがAorSスロ装備なのは興味深いな
戦艦なんかだと貴重なA占有するが、フリゲートならA空けつつ魚雷とクロークなんて構成もできそうだ
>隠蔽したフリゲート艦隊が星系基地に忍び寄る
クロークシステムは予想としては戦闘時、センサーと対抗で探知距離が変わる感じだろうか
L距離搔い潜ってMやS距離まで接近しないと目標にされなかったりするかもしれん
一部武器に最低距離追加されたし、十分ありそうだな
しかしそうなるとフルコルベットドクトリンがまた台頭する可能性が…?
スパイの仕事が増えていく