「Hearts of Iron IV」開発日記2022年2月9日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は今後の開発について。1.11「バルバロッサ」リリース後の開発日記です。
開発日記
開発日記2022年2月9日分は、今後の開発について。
- ご存知のように、昨年の拡張「No Step Back」発売はHoIチームにとって慌ただしい開発のクライマックスであり、これまでで特に受け入れられたリリースとなっている。
- 昨年はゲームディレクターのpodcatが
シベリアパラド社のより大きな仕事に異動した。HoI4の開発当初に作成したロードマップをご覧になった方は多いだろうが、新しいディレクターの下でのその計画の信憑性を疑っていたり、私(注:現在のHoI4ゲームディレクターのArheo氏)が異なるアイディアや計画を発表するのではないかと思っている方も多いだろう。
今後の展望
- 就任当初に私とpodcatは大まかに同じような観点からHoI4を考えていると述べた。これは変わっておらず、以前のロードマップの多くのものが将来のある時点で登場することを期待していただいてよい。
- しかし、私の「グランドプラン」に対するアプローチは少し異なるかもしれない。私は(Imperatorでうまくいったように)反応の早い開発のための余裕を充分残すことを好み、今後の開発に機が熟したものが多くあると感じている一方で、軌道修正やコミュニティの感覚に合わせる余地を多く残したいと思っている。
- 詳細に入る前に、明らかにしておきたいことが2点ある。第一に、私たちはリリースのテンポを少し上げようと考えている。これはもちろん目標であって約束ではないが、HoIの開発に関するさらなる決断につながることだ。すなわち、開発に関する情報の公開方法と公開する時期を変えることを検討している。より早い開発が目標であるため、これはつまりフィードバックや議論のためにアイディアをもう少し早く明らかにするということだ。どうなるかはまだ定かではないが、従来の開発日記のスケジュールを見直し、マイルストーンの公開のような感じではないものになる可能性が高い。
- これには「開発中(in development)」の意味についてコミュニティの期待を変化させる必要がある。すなわち、ファンのみなさんには初期の段階のプレースホルダー、開発中のバランス、中途半端なシステムや、時間が経つにつれて開発が進むのを見ることに慣れていただくということだ。
- 最後の大きなポイントは、特に開発ペースが上がってくると開発と同時にメンテナンスも必要になることを私たちは認識しているということだ。私たちはこれを達成する最適な方法を検討している最中で、Stellarisのthe Custodianチームのような構想を注視している。当分の間、これは旧システムのメンテナンスをパッチ計画に含めるという形で表れる可能性が高い。つまり、国家方針の小規模な見直しのようなものや、古いシステムや拡張の内容に着目したものがパッチに含まれるようになるかもしれないということだ。
ロードマップ
- 上で述べたように、HoI4の2020年ロードマップには現在では完成しているか不要になっているものが多く含まれているが、以下はpodcatのリストの中からゲームの将来にとって依然として重要だと私が考えているものを残している。
- 前線の安定性の改善(NSBで進め、今後も継続予定)
- AIを導く長期的な目標と戦略(NSBで進行中)
- 講和会議の改良
- 非史実ルートとさらなる選択肢に関する中核となる国家方針ツリーの更新(イタリア)
- Wunderwaffenプロジェクト
- サブイデオロギーと政府形態の違いをより明確にする
- さらなる国家方針ツリー
- 防衛戦をより楽しいものにする
- 常備軍の規模を制限する仕組みの追加、特に戦後
- ドクトリンがより強く師団編制に影響するようにする
- 戦略的・戦術的なAIの改善
- こうしたことに加えて、もちろん私の個人的な意向も加えるつもりだ。
- 大国の外交:あまり説明の必要がないと思う分野だが、さらなる外交ツールは明確な拡張の領域であり、世界大戦全体に干渉することなくこのモジュールをどのように開発できるかを慎重に検討する予定だ。
- 経済に関する意思決定:HoIでは経済システムが非常に抽象化されており、私はゲームループの主要な要素になるとは考えていない。とはいえ、HoIで意思決定ができるようにしたい産業経済の要素はある。
- 没入感/ロールプレイ要素:ゲームに自分の足跡を残すためのオプションのツール、HoIキャンペーンへの愛着を高めるさらなる要素の開発。シミュレーションに命を吹き込む。
- もちろん、説明の必要がないと思うものもたくさんある。
- 戦闘計画の改善
- 顧問/国内政治の改善
- イデオロギーの差異
- マルチプレイやソーシャルレイヤーの改善とサポート
- 私はコミュニティのニーズに対して可能な限りオープンでありたいと思っており、上記のすべての項目について含めるか外すかは「決まったこと」と考えるべきことではない。
- 私たちは今後のコミュニケーションをどのように構成していくかを検討しているため、近い将来にみなさんがNSBでやっていたことについて開発日記を書くことがあるかもしれない。
質疑応答(2022年2月11日追記)
Q:資金はいいだけでなく必要なアイディアだ。
A:私たちはHoIに資金を追加することはない。
Q:つまり「動的な変動為替レート、通貨の裁定取引、HoI4をテーマにしたトラベラーズチェック、通貨の相互作用を不正に操作して多額のボーナスを稼ぐ国際トレーダーなどのシステムなしに、HoIにお金を追加することはできない」ということでいい?
A:私が受け入れる変動為替は数十マイル離れたところからの18.1インチ砲弾の交換だけだ。
開発日記が毎週更新に復帰するのかは不明です。
コメント
>ご存知のように、昨年の拡張「No Step Back」発売はHoIチームにとって慌ただしい開発のクライマックスであり、これまでで特に受け入れられたリリースとなっている。
リリース当初は国内コミュニティであまりよろしくない評判だと目にした(のにビックリして離れちゃった)けど
パッチ当たった今はだいぶマシになったのかな…
そうかなあ
フォーラムの反応もかなり好意的だったしプレイヤー数は過去最大だよ
国内コミュニティって日本?
はい…日本のHoI4wikiにあるDiscordを拡張リリース直後に覗こうとしたんですが、
「悪評を言ってもDiscord内で誰にも擁護されないくらいの出来だ」というのを目にしてしまって。
改めて振り返っても気にしすぎたかも、とは思ってもいるんですが…。
試しにこのサイトからforumに飛んでコメント覗いてみな
自動翻訳でいいから
そしたら日本のコミュニティと公式で全然雰囲気が違うことが分かるはず
フォーラム見ましたが仰るように雰囲気全然違いますね…ちょっと悪評囚われすぎてましたorz
フォーラムでよく書かれてた講和会議の改良と飛行機設計の要望は自分も見てみたい所です
以前podcat氏はお金の実装について強く反対していたが、今回の質疑応答でArheo氏は「お金は実装しない」と述べており、今回の人事の理由が少し伺える
“ドクトリンがより強く師団編制に影響するようにする”っていうのが気になる。
NSBで地形毎の戦闘幅変更が入ったけど、結局20幅と40幅が使いやすいんよね。さらなるテコ入れに期待。
NSBは本当に良アプデで、以前は半分眠りながらプレイしてた序盤から考えることや選択肢が増えて面白くなったよ。
そろそろ日本の中核州の少なさをどうにかできるDLC来ないかな…来たら来たで、現状でも強い国家だから序盤がデバフ祭りになりそう。
むしろ現実の1936年であんなに安定度が高いのがおかしい
もうHOI5をつくっても良い頃だろ。
これもう実質TNOだろ