「Europa Universalis IV」開発日記2019年10月1日分が公開されましたので、その内容をご紹介。今回は神聖ローマ帝国について。
概要
開発日記2019年10月1日分は、神聖ローマ帝国について。今回はゲームディレクターのDDRJake氏によるものです。
- 今年の前半にも神聖ローマ帝国について触れたが、1.30のドイツについてもう少しご紹介する。これまで述べてきたように、ゲームには多くの神聖ローマ帝国参加国が存在し続けており、これは中央ヨーロッパを相対的に動きの少ないものにすることに成功しているし、フランス、スカンディナヴィア、オスマン帝国といった大きな脅威に対する防壁にもなっている。
- そのため、1.30にはまだ神聖ローマ帝国の基本的なメカニクスが残っており、QoLの変更(帝国に個別にプロヴィンスを追加しないなど)も小さなものに留まる。近世ドイツの基本要素は神聖ローマ帝国の改革(HRE Reforms)と帝国の事件(Imperial Incidents)だ。
神聖ローマ帝国の改革
- 第一に、神聖ローマ帝国で利用できる改革は一般的改革、分権化の改革、集権化の改革に区分される。
- 一般的改革(General Reforms)
- Call for Reichsreform
- 帝国内のプロヴィンス:建設コスト-5%
- 皇帝:Imperial Banの開戦事由を得る
- Institute Reichsregiment
- 帝国内のプロヴィンス:不穏度-2
- 皇帝:外交官+1、外交的名声+1
- Absolute Reichsstabilität
- 帝国内のプロヴィンス:ステート維持費-25%
- 皇帝:[完全に編集済み]する[編集済み]を得る
- Enact Gemeiner Pfennig
- 皇帝(Princeごとに):税収+0.5/年
- Prince:外交的名声+1
- Perpetual Diet
- 特定のひとつのパスをとっている必要がある(?)
- 帝国自由都市に「Permanent Diet」を置くイベント
- Permanent Dietはそのプロヴィンスに大きなボーナスをもたらすが、これは神聖ローマ帝国内にあるときにのみ効果がある。この補正が失われるとIA(注:Imperial Authority)上昇が-50%される。
- 自由都市からのImperial Authorityが倍になる
- Create the Landsknechtswesen
- すべてのPrince:神聖ローマ帝国内に本拠地を置く傭兵隊が50%安くなる
- Ewiger Landfriede
- 帝国内のプロヴィンス:Institutionの伝播+25%
- 皇帝:威信+0.5/年
- Prince:技術コスト-5%
- 皇帝は帝国内のすべての戦争に、開戦事由がないかのように参戦要請を受ける
- Call for Reichsreform
- 皇帝がPerpetual Dietを成立させると、分権化するか集権化するかに関する改革を行えるようになる。プレイヤーは非常に楽しいプレイ方法である属国の群れを維持するか、帝国を統一するかについて長い間考えてきた。これについて、それぞれのプレイスタイルで5つの改革が行えるようになった。
帝国の事件
- 私たちがやりたかったことのひとつは、帝国を生き生きとさせ、princesを相争うようにすることだった。そこでEU4や史実のできごとをまとめ、神聖ローマ帝国が中央ヨーロッパやその周囲のできごとを起こしたり反応したりするひとつのシステムにした。
- 条件が揃うと帝国に事件が発生する可能性がある。すべての参加国に事件が通知され、神聖ローマ帝国インターフェースに目立つように表示される。皇帝はその後6か月で事件に対して決断し、さまざまな影響を引き起こす。
- 例えばブルゴーニュが支援を求めてきたときには帝国の事件が発生し、皇帝には以下の選択肢がある。
- フランスとの交渉
- フランスはフランス地方にあるブルゴーニュの領土の一部を得る。
- ブルゴーニュを帝国に統合する
- ブルゴーニュはImperial Princeになる。
- フランスにイベントが発生し、占領したフランスの土地についてブルゴーニュの継承戦争を始めるか選択する。
- ブルゴーニュ周辺のPrincesは皇帝に不満を持つ。
- ブルゴーニュとの同君連合を維持する
- どこもフランスの属国にはならず、占領したフランスの土地についてブルゴーニュとの連合回復戦争を始めるか選択する。
- フランスとの交渉
- すべての事件と皇帝の決断は神聖ローマ帝国インターフェースに表示される。ハンザ同盟やオランダの反乱軍、教皇と皇帝の関係など、事件については今後の開発日記で述べる。
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