「Europa Universalis IV」開発日記2019年5月28日分が公開されましたので、その内容をご紹介。今回はイタリアについて。
概要
2019年5月28日分の開発日記は、イタリアについて。今回はコンテンツデザイナーの前半がOfaloaf氏、後半がneondt氏によるものです。
- 次の拡張では統一イタリアは自身のミッションツリーを持ち、イタリアを統合するディシジョンは新たなイタリア諸国のミッションに変更された。これによってイタリア諸国のミッションの範囲が制約された。
フィレンツェのミッション
- こうした理由でイタリア諸国のミッションはより絞り込まれ、小さなものとなった。上の画像はフィレンツェ(Florence)のものだ。
- フィレンツェのミッションはイタリアの征服を促進するが、そう多くはない。ほとんどのミッションは国家の開発に関するもので、すべてが共和政を終わらせて公式に世襲統治を確立するためのものではない。威信と個人の力、そして資金の蓄積がフィレンツェのミッションの主要テーマだ。フィレンツェのミッションをすべて完了してフィレンツェから建国されたイタリアは鼻持ちならないほど豊かになるだろう。
ヴェネツィアのミッション
- ヴェネツィア(Venice)のミッションはさほどイタリアに注力していない。この拡張主義的なミッションはドージェがコンスタンティノープルを荒らし回った古き良き時代への回帰を促す。また将来を考慮した軍事ミッションもあり、これはヴェネツィアが神聖ローマ帝国の引き起こす問題を考慮するよう促し、オーストリアの撃破を勧めるものだ。
ミラノのミッション
- ミラノのミッションは拡張の歴史とヴィスコンティ家・スフォルツァ家の統治を反映したものであり、ジャン・ガレアッツォ(Gian Galeazzo)の統治の最盛期を再現するミッションがあるが、一方で国内の開発も同時に推進するものもある。ミラノによって建国されたイタリアは通常よりも強力な軍隊と開発されたロンバルディアを手に入れるだろう。
以下はneondt氏によるものです。
シニョーリア
- 私たちは長い間、フィレンツェを共和制の選挙を通じて統治する一族を保とうとしてきたが、新たなシニョーリア(Signoria)という政府改革(あるいは政体)ではPolitical Dynastiesで見られるような世襲候補が最初から可能となる。Political Dynastiesとは異なり、世襲候補のスキルに対するペナルティはなく、ランダムな候補者ボーナスもない。さらにRoyal Marriagesが可能になる。ボローニャ(Bologna)、ルッカ(Lucca)、シエナ(Siena)もこの政府改革を持った状態でスタートし、他のイタリアの共和国やItalianのカスタム国家でも利用できる。
ミラノとフランチェスコ・スフォルツァ
- ミラノについてはゲームでフランチェスコ・スフォルツァに触れられていない。これに対してはAmbrosian Republicイベントを大きく修正し、さらにイベントを追加することで再びこれを国難に変えた。特定の国家が空席となったミラノ公位を得る機会を得て彼らがヨーロッパの強国と反目し、イタリア戦争が勃発する可能性がある。この国内が続く間にミラノが戦争に参加するか反乱軍と戦った場合、名高いコンドッティエーロのスフォルツァが将軍として利用できるようになる。ミラノは彼を拒むこともできるが、最優秀の将軍の一人を拒否すれば、彼が敵に回ったり(ヴェネツィアがミラノと戦っていれば常に)、反乱軍となることもある。
- 史実ではスフォルツァは共和国と敵対して公位を得ようとするが、プレイヤーには選択肢がある。スフォルツァに軍事的支配を認めると政府がMilitary Dictatorshipに変わる。Military Dictatorshipは将軍から統治者となり、選挙がないという点でGolden CenturyのPirate Kingに近い。君主のスキルは将軍としてのスキルに由来する。スフォルツァを拒絶すると公位請求者の反乱軍となる。スフォルツァの当地を認めたとしても永久に彼を手懐けられるわけではない。すぐに彼は公爵を要求し、プレイヤーはこれを認めるか、Ambrosian Republicを再興するか、新たな総司令官を選任するかを決める。AIはスフォルツァを続投させ、最終的に彼が公爵となる。
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