「Europa Universalis IV」開発日記2019年2月26日

「Europa Universalis IV」開発日記2019年2月26日分が公開されましたので、その内容をご紹介。今回はフランスとイタリアのマップについて。

前回から今回までの間で記事にしていない開発日記については、前回の記事末尾で触れています。

概要

2019年2月26日分の開発日記は、フランスとイタリアのマップについて。

私たちは2019年第4四半期リリース予定の大きなヨーロッパアップデートの計画立案に取り組んでいるところだ。今日ご紹介するのは初期のアイディアであることを強調しておく。ご紹介するのはアイディアをまとめるというのもあるが、コミュニティからのフィードバックを見ること、そして将来に期待を持ってもらうためだ。

これは現在のバージョン（1.28）のフランスだ。プロヴィンスの密度がいくらか高まっている。ProvenceはForcalquierとペアになっており、Languedocは変に大きくない。Normandy地方はずっとよくなっている。1.25「イングランド」パッチでフランスのマップは最新のものになったが、フランス北部の変更について私たちは非常に満足している。
しかしフランス南部にはもう少し愛情を注いでもいいだろう。私（注：筆者であるコンテンツデザイナーのneondt氏）は改善方法についていくつか興味深いアイディアのあるこのスレッドに注目した。

特にフランスの主要な海軍基地であるトゥーロンを追加したいと思っており、そのためにProvenceプロヴィンスを分割してリネームすることになるだろう。FoixとCarcassonneも追加する価値がある。La Marcheも比較的大きなLimousinプロヴィンスをうまく分割している。Albretはあまり説得的でない。ガスコーニュには新たなプロヴィンスを入れる余地があるが、AquitaineとLabourdの間に適した意義ある候補があるとは思えない。全体としてこの提案は好きだし、この地域で私たちが目指しているプロヴィンスの密度を間違いなく満たしている。
古いバージョンと現在のバージョンのもう一点の違いはフランスの属国の存在だ。最終的にバランスの問題で取り除かれたが、私たちは彼らに再び以前の栄光を取り戻させようとしている。この時代のフランスのストーリーは統合のうちのひとつであり（？）、最終的に属国を復活させることでフランスでのプレイにおいてばらばらの封建制国家から中央集権国家へのゆっくりとした移行をより感じられるようになると思っている。
また、Hundred Years’ War Unit Packに含まれるフランスの小国の素晴らしいモデルがほとんど見られないのも残念に思っている。

これが現在のもの。フランスとは対象的に1444年のイタリアは国家が増えている。MontferratとLuccaが現れた一方でTuscanyがFlorenceに置き換えられた。私はパラド社に入るずっと前にフォーラムでFlorenceを提唱し、プレリリースデモ版で使えるModも作った。Florenceには少なくとも新たなミッションツリーの形で愛情が注がれるのではないかと思う。
プロヴィンスの密度については、私たちが次のバージョンのマップに取り組み始めたとき、さらなるプロヴィンスを入れる隙間を見つけるのは難題だった。プロヴィンスを追加する際には地域全体のバランス（しかし常にではなく、意図的にプロヴィンスの変更を使ってバランスを変えることもある）や、そのプロヴィンスの豊かさについても考えなければならない。イタリアは多くの高開発度プロヴィンスを抱えている。プロヴィンスの追加にあたってはこの開発度を分割してより一般的な地域に感じられるようにする必要がある。

これはredditのこのスレッドで提案されているものだ。確かに美しいが、これに近いものをヨーロッパアップデートで実装することはまずない。スペースがないし、小さなプロヴィンスは単純にうまく機能しない。
とはいえ、シチリア島をもっと多くに分割するのは私はとても好みだ。私たちはシチリア地域にもうひとつプロヴィンスを入れようと考えていた（現在はマルタ島含めて4つ）が、満足行く方法を見つけられなかった。そこで試しにシチリア島を6プロヴィンス（マルタ島含めて7プロヴィンス）にしようかと考えている。
Novaraプロヴィンスを分割してBolognaタグを追加するのも興味深い（これはこちらのスレッドで提案された）。ゲームリリースからほぼそのままになっているヴェネツィアにもなにかしたいところだ。

来週はバルカン半島のマップについて。