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パラド社が2018年第2四半期リポートを発表

Paradox Interactive社

8月14日、パラド社が2018年第2四半期の事業報告を公表しました。第2四半期は前年同期比で売上+3%の一方で、営業利益は-39%と増収減益となりました。

前四半期:2018年第1四半期


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概要

8月14日、パラド社はウェブサイトで2018年第2四半期の事業報告を公表しました。

業績

以下では1クローナ=12.07円で換算し、千の位を四捨五入しています。MSEKは百万スウェーデンクローナ。

スウェーデンクローナ 日本円 前年同期比(SEKベース) (参考)前年同期
売上高 298.8MSEK 36億0652万円 +3% 289.4MSEK
営業利益 99.4MSEK 11億9976万円 -39% 162.3MSEK
税引前利益 99.5MSEK 12億0097万円 -39% 162.3MSEK

「BATTLETECH」、StellarisのDLC「Distant Stars」、Cities: SkylinesのDLC「Parklife」、コンシューマー版Cities: SkylinesのDLC「Natural Disasters」などがリリースされ、第2四半期では過去最高の売上を達成するも、第2四半期で比較的多く売れたサードパーティ製タイトルに関するロイヤルティの支払い、2件の未公開プロジェクトの中止に伴う減損(20.6MSEK)などにより利益率が低下したとのこと。これは特異なことではなく、営業キャッシュフローは第2四半期で過去最高(182.3MSEK)であるとCEOコメントで述べられています。

6月にはHarebrained Schemes(「BATTLETECH」の開発会社)を買収しており、今後もこうした買収による業容拡大を続けていくようです。

利益は急減速ですが、営業キャッシュフローも投資キャッシュフローも継続して増加しており、基本的には問題なく成長している企業の姿を保っているように私には見えます。今後も継続して減益が続くならばともかく、あまり悲観するような業績ではないのではないかと感じました。8月からCEOが交代したので、第3四半期以降どうなるかに注目したいところです。

株価と時価総額

パラド社の株価は、5月31日には上場来高値228クローナ(上場時の4倍超の水準)をつけていましたが、大幅減益決算発表を受けて、8月13日終値では205.5クローナをつけていたのが翌14日始値は173.8クローナと急落。一時147.4クローナまで25%以上の下落となり、17日終値では165.4クローナ。前回の第1四半期決算についての記事を書いたときと同水準の株価となっています。

8月14日時点での時価総額(Market Cap)はYahoo! Financeによれば174.7億クローナ(2109億円)。日本の上場企業で近いところでは、オンラインゲームやパズドラのガンホー(2,076億円)、モンストのミクシィ(2,044億円)、少し上を見ると、大手テレビ局のテレビ朝日ホールディングス(2,277億円)。コーエーテクモホールディングス(2,461億円)とは少し距離が開いています(為替レートも変わっているので、単純に会社に対する評価だけで変動しているわけではありません)。


業績的には一旦足踏みという印象ですが、2018年下半期にはPDSタイトルのDLCもリリースされるでしょうし、すぐに回復するのではないかと思っています。一方で、新CEOはいったいどんな経営をしていくのかまだよくわからないので、期待と不安が半々といったところ。

なお、当サイトはあくまでゲーム情報サイトですから、本記事はパラド社その他への投資の勧誘などを目的とするものではありませんし、情報に関して正確性に気をつけてはいますが、投資に際してはご自身で改めて正確な情報をご確認ください(という投資関係の決まり文句的なやつを念のため)。

次四半期:2018年第3四半期

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コメント

  1. DLC商法はこれからも続くんだろうな・・・
    最近のパラドゲー(特にHoI4)のDLCって内容が価格に合わないものが多いような気がする。
    まあ、それでも買ってしまうんだすけどね。トホホ・・・

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