「Victoria 3」新DLC「Pivot of Empire」発売は、Steamの表記によれば日本時間21日18時の予定です。

「Rule the Waves 3」プレイ日記:日本不拡大プレイ 第23回

Rule the Wavesシリーズ

海軍戦略・戦術シミュレーションゲーム「Rule the Waves 3」を日本で、領土を拡大しない縛りを設けて遊んでいくプレイ日記第23回。今回は1921年、榛名型がようやく就役します。

前回:日本不拡大プレイ 第22回

第1回はこちら。

日本不拡大プレイ各回リストはこちら。


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1921年

1月

難産だった榛名型巡洋戦艦1番艦「榛名」がようやく就役。2番艦「霧島」・3番艦「金剛」は来月就役予定です。第18回で発注した際には1918年5月就役予定だったので、2年8か月遅れての就役となりました。

なお、既に日本の国家特性である「Undeveloped shipbuilding industry」が外れているため、榛名型がイギリスに(もっと言えば外国に)発注する最後の日本艦艇となる予定です。これ以降の艦艇はすべて国内で建造していきます。

技術開発

船体建造技術「重量の節約」、砲塔・砲座技術「砲塔動力の訓練と仰角の改善」を獲得。前者は船体重量が1%減少、後者は8インチ以下の砲塔の射撃速度ペナルティがなくなります。

九式B型戦闘機の運用開始

愛知航空機製の九式B型戦闘機が運用開始。

以下からバージョン1.00.46でプレイしています。

1921年1月時点の日本艦隊

1921年1月時点の日本艦隊の状況は以下のとおり。

  • 常備艦隊(計86隻)
    • 第5戦隊(薩摩型巡洋戦艦2隻)
      • 第4戦隊(鞍馬型巡洋戦艦2隻)
        • 第4水雷戦隊(吉野型防護巡洋艦3隻)
        • 第8駆逐隊(東雲型駆逐艦4隻)
      • 第1駆逐隊(磯風型駆逐艦3隻)
      • 第10駆逐隊(磯風型駆逐艦4隻)
    • 第3戦隊(香取型戦艦2隻)
      • 第11戦隊(常磐型装甲巡洋艦2隻)
        • 第12戦隊(所属艦なし)
          • 第1戦隊(富士型戦艦4隻)
            • 第2戦隊(朝日型戦艦1隻)
              • 第3水雷戦隊(橋立型防護巡洋艦2隻)
                • 第5駆逐隊(朝霧型駆逐艦4隻)
            • 第2水雷戦隊(八重山型防護巡洋艦2隻)
              • 第3駆逐隊(朝霧型駆逐艦4隻)
            • 第2駆逐隊(睦月型駆逐艦4隻)
            • 第4駆逐隊(睦月型駆逐艦4隻)
          • 第7駆逐隊(磯風型駆逐艦3隻)
        • 第6駆逐隊(磯風型駆逐艦4隻)
      • 第1水雷戦隊(厳島型防護巡洋艦2隻)
    • 第13戦隊(筑波型装甲巡洋艦2隻)
    • 第1航空戦隊(出雲型航空母艦2隻)
      • 第9駆逐隊(東雲型駆逐艦4隻)
    • 榛名型巡洋戦艦「榛名」
    • 宇治型護衛艦(コルベット)「宇治」
    • 宇治型護衛艦「嵯峨」
    • 八丈型護衛艦「八丈」
    • 八丈型護衛艦「石垣」
    • 八丈型護衛艦「国後」
    • 八丈型護衛艦「択捉」
    • 沿岸用潜水艦7隻
    • 中距離潜水艦8隻
  • 建造中(計2隻・すべてイギリスで建造中)
    • 榛名型巡洋戦艦「霧島」
    • 榛名型巡洋戦艦「金剛」

1921年は榛名型巡洋戦艦がすべて就役した後、今度は新型戦艦(戦艦の速度上限が上がってきたため)を建造する予定です。並行して大規模改装待ちの艦艇の大規模改装も行っていきたいところですが、どうなるか。

大規模改装待ちの艦艇は以下のとおり。

  • 宇治型護衛艦2隻(引き続き護衛艦として運用予定)
  • 橋立型防護巡洋艦2隻(出雲型航空母艦の支援艦として運用予定)
  • 睦月型駆逐艦8隻(魚雷を降ろし、掃海具を搭載して掃海艦(コルベット)として運用予定)

新型巡洋戦艦の設計

榛名型の残りである「霧島」「金剛」も来月就役予定なので、次の巡洋戦艦を設計します。

北東アジア海域に領土を持つ英露仏伊清の5か国で特に有力な艦艇は上のとおり。アメリカはさらに強力な巡洋戦艦を保有していますが、アメリカは威海衛を失って北東アジア海域に拠点を持っていないため、仮想敵国から外しています。

競合となる艦艇の性能から、要求性能を以下のように設定します。

  • 速力:30ノット以上
  • 主砲・装甲:14インチ砲・11.5インチ装甲の仮想敵に対して現実的な交戦距離を見出せること
  • 片舷に主砲8門以上を指向できること

この要求性能を満たすものとして、天城型巡洋戦艦を設計。

  • 主砲:14インチ(35.6cm)連装砲4基8門
  • 速力:30ノット(ユニット式機関配置)
  • 舷側装甲:12.5インチ(267mm)All or Nothing配置・傾斜舷側装甲
  • 甲板装甲:3インチ(76mm)
  • 想定交戦距離:12,000~16,000ヤード(相手が14インチ砲・11.5インチ装甲の場合)

榛名型から主砲はそのままに、装甲を増強して交戦距離を稼いでいます。また、天城型は初の国産主力艦でもあり、現在の日本のドック容量上限である4万トンをめいっぱい使用しています。イギリスやアメリカなどでは既にドック容量上限が42,000トンとなっており、日本でも容量拡張を行っていますが、今回の天城型設計には間に合いませんでした。

設計完了は4か月後の5月で、「天城」「赤城」の2隻を建造予定。

2月

予定どおり榛名型巡洋戦艦2番艦「霧島」・3番艦「金剛」が就役。榛名型3隻を第2戦隊に編入し、第2戦隊から朝日型戦艦「三笠」を除籍します。

艦上航空機運用技術「正規空母への改装」

艦上航空機運用技術「正規空母への改装」を獲得。艦艇を正規空母に改装できるようになります。

宇治型護衛艦の大規模改装

長らく大規模改装をほったらかしていた宇治型護衛艦の大規模改装を行います。機関を交換して得た重量の余裕は軽対空砲を装備。

再就役は10か月後の1921年12月の予定。

3月

主要な造船会社の代表から新たな契約がないことに不満が出ており、ドック容量を減少させなければならないかもしれないとのこと。これを回避するためには合計キャパシティの25%は常に使っていなければならないようです。これはおそらくバージョンアップによって追加されたイベントでしょう。

ここで言う合計キャパシティというのはShipyard capacity(現在の日本では29万トン)のことと思いますが、そうすると72,500トン分の建造を常に行っていなければならないことになり、予算的にかなりしんどいことになりそうです……。

潜水艦技術「電池容量の増大」

潜水艦技術「電池容量の増大」を獲得。潜水艦の信頼性が5%向上します。

新型潜水艦の建造

もっと仕事を発注しろと突き上げが来たので、新たに機雷敷設潜水艦「迅鯨」「長鯨」、長距離潜水艦「清波」「玉波」「涼波」「藤波」「早波」「浜波」「沖波」「岸波」の計10隻を起工。合計18,400トン。

4月

政府が社会事業のために海軍予算を減額したがっているというイベント。現在は海軍予算が多すぎて社会不安レベルが上昇しているため、減額を受け入れて社会事業を進めてもらいましょう。

社会改革が無事通過。しかし社会不安レベルは低下せず。上昇とかち合って相殺されてしまったのかなんなのか……。

5月

天城型巡洋戦艦の設計が完了したため、「天城」「赤城」の2隻を起工。

6月

艦艇設計技術「設計計算の高度化」を獲得。船体重量が1%減少します。

新型水上偵察機の公募

現行の川崎航空機 五式水上偵察機の採用から3年が経過したため、新型水上偵察機を公募します。いつものとおり第一優先は信頼性、第二優先は速度。

7月

中国が川西航空機 六式B型雷撃機三型を購入したがっているとのこと。中国と戦争になる見込みは当面ないので販売を許可します。

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8月

ハーグにおいて軍縮会議が開催されるが、全権代表にどのような提案をするかというイベント。軍縮条約に調印するよう勧めることにします。日本の国力では建艦競争に乗るのがしんどすぎます……。

まず18,000トン・12インチ主砲を超える艦艇の保有を禁止するという草案について。さすがに18,000トン・12インチ主砲は小さすぎるので、排水量と主砲口径を拡大するよう交渉します。

排水量は据え置かれてしまいましたが、主砲口径は14インチに引き上げとなりました。今回はこれで満足することにします。

今度は各国ごとに総排水量を決め、その半分を主力艦・正規空母の上限とする草案について。この草案では総排水量が多い順にイギリス58万トン、ドイツ44万トン、アメリカ42万トン、日本41万トン、イタリア28万トン、ロシア19万トン、スペイン16万トン、中国11万トンとなりました。現在の日本海軍の総トン数はおよそ50万トンなので、さすがにもうちょっと枠をもらいたいところ。総トン数を引き上げるように交渉します。

その結果、日本は45万トンの枠を獲得。もちろん諸外国も枠が引き上げられ、イギリス61万トン、ドイツ46万トン、アメリカ46万トン、イタリア31万トン、ロシア20万トン、スペイン17万トン、中国12万トンとなりました。

最後に条約の継続期間が14年と提示されましたが、日本としては条約が長く続いてくれるほうが楽なので延長を求めることにします。

最終的に条約の継続期間は17年、18,000トン・主砲口径14インチを超える艦艇の建造は禁止され、日本は45万トン(主力艦・正規空母はその半分の225,000トン)の枠を獲得して条約が締結されました。

これにより、建造中であった天城型巡洋戦艦「天城」「赤城」が解体。建造を始めてわずか3か月だったので、大した損失ではありません。

その他、英仏米露で制限を超える戦艦・巡洋戦艦が解体されました。

旧式主力艦の解体

日本海軍は既に条約で認められた45万トン以上の艦艇を保有しており、特に主力艦制限を8万トン以上超過した状態となっているため、旧式主力艦の解体を進めていくことにします。

富士型戦艦の解体

まず日本海軍最古参の艦艇である富士型戦艦4隻を解体処分します。富士型戦艦はいずれも国家の命運を賭けた戦争であった第一次日露戦争で奮戦した武勲艦で、その後の第二次・第三次日露戦争にも参加しました。まさに日本海軍の歴史そのものと言えるでしょう。

1番艦「富士」は第一次日露戦争の転換点であった礼文島沖海戦をはじめとした7度の海戦に参加。2番艦「八島」も同様。「八島」から2年遅れて就役した3番艦「敷島」は4度の海戦に参加。同じく「八島」から2年遅れて就役した4番艦「初瀬」は5度の海戦に参加しました。

「敷島」解体の際に首相が「敷島」を記念艦として保存することを提案します。なぜ「富士」ではなく「敷島」なのか不思議ですが、いずれにせよ記念艦とすることに異議はありません。

記念艦とするとモスボール時と同様の維持費がかかります。

富士型戦艦4隻の解体で合計41,600トンの削減となりました。条約の枠に収めるまで残り41,200トン。

朝日型戦艦「三笠」の解体

続いて朝日型戦艦「三笠」を解体処分します。朝日型戦艦1番艦「朝日」は1919年9月に既に解体していました。「三笠」は第二次・第三次日露戦争に参加し、特に第二次日露戦争の趨勢を決した第二次鬱陵島沖海戦で活躍しました。海戦には2度参加。

これで11,800トンの削減となり、条約の枠に収めるまで残り29,400トン。

香取型戦艦の解体

最後に、日本海軍最後の前「ト」級戦艦である香取型2隻を解体処分します。第二次日露戦争後に就役した前「ト」級戦艦で、それまでの日本戦艦は9インチという比較的小口径の主砲で速射性を重視していましたが、香取型からは12インチという当時最大口径の主砲を採用し、小口径砲の大量射撃から大口径砲の精密射撃へ、そして雷撃戦を主眼とした海軍から砲撃戦を主眼とした海軍へ、戦闘教義の転換を図った画期的戦艦でした。1番艦「香取」、2番艦「鹿島」のいずれも海戦への参加はなし。

これで32,400トンの削減となり、主力艦・海軍全体の総トン数がいずれも条約の枠に収まりました。前「ト」級戦艦の解体だけで条約への適合が完了させることを狙っていたわけではまったくないのですが、なんでも大事に取っておくものですね。

橋立型防護巡洋艦の大規模改装

天城型巡洋戦艦の建造が中止されて予算に余裕ができたので、大規模改装待機組だった橋立型防護巡洋艦の大規模改装を行います。1901年就役の防護巡洋艦なので25ノットまでしか出ませんが、同じ25ノットの出雲型航空母艦の支援には十分です。

睦月型駆逐艦の大規模改装

さらに、同じく大規模改装待機組だった睦月型駆逐艦の大規模改装も実施。魚雷を掃海具に交換して、睦月型駆逐艦改め睦月型掃海艇とします。

浦波型潜水艦の解体

ちょうどいい機会なので、近距離潜水艦である浦波型7隻(計8隻建造したが、1隻は戦没)を解体処分します。就役から13年経過していますし、新規建造している潜水艦に充てる保有枠も確保しなければなりません。

これにより、保有可能総トン数が5,600トン増加し、24,800トンとなりました。うち18,400トンは現在建造中の潜水艦で使用予定のため、残り6,400トン。

菊月型駆逐艦の設計

最後に、東雲型駆逐艦で機関劣化が始まっていることと、榛名型巡洋戦艦を支援できる30ノット超の高速駆逐艦がほしいため、新たに菊月型駆逐艦を設計。34ノットの足を持つオールラウンダー的駆逐艦です。

当初の予定では8隻建造予定でしたが、保有可能総トン数の計算を間違えていて、残り6,400トンしかないことが設計後に判明したため、この枠内に収まる4隻のみの予定です。

9月

菊月型駆逐艦の設計が完了し、「菊月」「三日月」「望月」「夕月」を起工。就役は14か月後の1922年11月の予定です。

12月

宇治型護衛艦「宇治」「嵯峨」が再就役。

新型水上偵察機の選定

水上偵察機の公募に3機種の応募がありました。速度と航続距離に優れている横須賀海軍工廠製のものを採用します。


今回は1921年、ようやく榛名型巡洋戦艦が就役し、夏には軍縮条約を締結して海軍艦艇の大幅な削減を行いました。海軍軍備がかなり筋肉質になったような気がしますが、どのような艦艇を揃えるべきなのか、確たる方向性を欠いているようにも思えます。次回は1922年から。

次回:日本不拡大プレイ 第24回

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コメント

  1. 更新待ってました!
    他の日本製のプレイレポ(AARとプレイ動画)では予め軍縮はしないと宣言しているプレイか乗っても成立失敗というケースが大半なので、軍縮条約を長期間結んでプレイしていくRTW3プレイレポはひょっとすると日本初かもしれませんよ
    14インチ砲を使えても排水量18000tではダンケルク級やアラスカ級相当のBCは絶対に作れないので設計が難しそうですね、3連装2基の14インチ版ドイッチュラントが作れたとしても装甲か速度は犠牲になりそうです

    • > 軍縮条約を長期間結んでプレイしていくRTW3プレイレポはひょっとすると日本初かも
      そうなのですね。軍縮条約を結ぶと戦争しにくくなるのでちょっと盛り上がらなくなってしまうかな……と思いましたが、条約に適合するような艦艇をどう整備するかという点を楽しみにしていただけているようなので、できるだけ軍縮条約をまっとうできるように進めていきたいと思います。

      > 14インチ砲を使えても排水量18000tでは……
      これは本当におっしゃるとおりで、18000tでは14インチ主砲を運用するのは相当な難題になりそうなのですよね……。この点をどのようにやっていくことになるのか、次回以降もご覧いただければ幸いです。

  2. 更新お疲れ様です。
    この時期に軍縮条約を結べると前弩戦艦の処理が捗っていいですね。赤城と天城は残念でしたが…

    • おっしゃるとおり天城型は残念でしたが、さらなる主力艦の大型化についていくのがかなりしんどくなっていた(前バージョンのBase resourceのバグもありました)のも確かなので、結果として軍縮条約締結はよかったのかなと感じています。
      前弩戦艦は改装するのか解体するのか判断する時期を逸していたというのが正直なところなので、軍縮条約を契機に決断できてよかった一方、貧乏性の私としてはどうにかして30年使ってやりたかったなという思いもありますね。富士型戦艦なんか解体時点で既に艦齢25年だったというのはあるのですけれど……。

  3. お疲れ様です。以前のバージョンのような激しい予算減は収まった感じですかね…?

    それにしても軍縮条約で14インチは通りましたが18000トンはそのままですか…
    上のコメントでもあるように隙間を突いた軍艦も見てみたいですが、コンセプトが迷子になりそうw

    • 新バージョンにしてまだ1年間しか進めていないので確かなことは言えませんが、少なくとも現時点では予算減少は止まったように思います(プレイヤー操作の日本もAI操作の他国もいずれも)。

      40000トンの巡洋戦艦を建造していたタイミングで上限18000トン据え置きは厳しい制限ですよね。今後いったいどうなるのか、どうすればいいのか、私もよくわかっていませんが、次回以降そのあたりを考えていくことになりそうです。

  4. お疲れ様です!
    中々に面白い条約制限になりましたね。ドイッチュラント級で満載16200トンなので、各国でそれを更にピーキーにした戦艦?装甲艦?が生まれそうですね。
    おとなしく重巡洋艦を整備するのか、ポケット戦艦を造るのか、更に楽しみになりました!

    • 軍縮条約後の建艦計画については全然考えていませんでしたが、史実ではドイッチュラント級がだいたいそれくらいになるのですね。
      「条約以後」の海軍がどのようになっていくのか、次回以降徐々に明らかになっていくと思いますので、お付き合いいただければ幸いです。

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