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「Rule the Waves 3」プレイ日記:日本不拡大プレイ 第8回

Rule the Wavesシリーズ

海軍戦略・戦術シミュレーションゲーム「Rule the Waves 3」を日本で、領土を拡大しない縛りを設けて遊んでいくプレイ日記第8回。今回は1898年、日露戦争後の世界を進めていきます。

前回:日本不拡大プレイ 第7回

第1回はこちら。

日本不拡大プレイ各回リストはこちら。


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1898年

1月

予算に余裕が出てきたので、常磐型装甲巡洋艦も中央測距儀を搭載すべく改装します。常磐型は重量にかなり余裕があったため、既存の兵装に変更はなし。

新型戦艦の設計

同時に、最初の富士型戦艦就役から5年が経過するため、新型戦艦を設計します。今の日本海軍に不足しているのは巡洋艦ですが、やはり艦隊決戦では最終的に戦艦の性能がものを言うので、最新鋭の戦艦を持っておきたいところです。

新型戦艦が戦う可能性の高い、清とロシアの最新鋭戦艦を確認します。清国海軍では銘傳型(Ming-Chuan。1896年初就役)。ロシア海軍では日露戦争最後の海戦で撃沈したインペラトリーツァ・エリザヴェータ・ペトロヴナ型(1897年初就役)です。

この2種類の性能から、要求性能は以下のとおりとしました。1898年になっても砲の貫通性能はそれほど上がっておらず、10インチ装甲を貫通可能な砲は開発されていません。

  • 主砲・副砲:敵戦艦の行動を阻害できるもの(副次兵装)
  • 速力:17ノット以上
  • 舷側装甲:12インチ砲に耐えること
  • 魚雷発射管装備(主力兵装)

以上の要求性能を踏まえて、朝日型戦艦を設計。航続距離をShortとし、11,800トンとコンパクトな戦艦としました。建造はイギリスではなくアメリカですが、これは9インチ主砲の品質を-1にできるのがアメリカのみのためです。就役後すぐに改装で火器管制装置を搭載予定。

  • 主砲:9インチ(22.9cm)連装砲2基4門
  • 速力:17ノット
  • 舷側装甲:9.5インチ(241mm)
  • 魚雷発射管4基(側面)

通商護衛/破壊で北東アジア海域以外にも出ていく可能性がある巡洋艦と異なり、戦艦は北東アジア海域から出ることはないはずなので、航続距離をShortとして建造費を節約しています。当面の間、戦艦と駆逐艦は航続距離Shortで問題ないように思いますが、これが吉と出るか凶と出るか。

2月

フランスから同盟の打診があったが首相になんと返答するかというイベント。イギリスだったら即同盟締結だったのですが、フランスはちょっと考えたい相手なので、「緊張度を下げるために国際軍縮会議を開催するほうがよいでしょう」を選択。

軍縮会議は具体的な結果を出さずに終了。実際に軍縮条約締結まで行ってもよかったのですが残念です。

魚雷技術「魚雷照準システムの改善」

魚雷技術「魚雷照準システムの改善」を獲得。魚雷の照準精度が向上します。

4月

朝日型戦艦の設計が完了し、「朝日」「三笠」を起工。

6月

ドイツとの技術協力協定が失効。1895年5月に締結していたので3年続いたようです。

アメリカとの植民地危機

アメリカとの植民地危機が発生したが、政府になんと助言するかというイベント。穏便に済ませたいですが威信が低下するのも嫌なので、「今は戦争を避けるのが最良ですが、海軍を強化することで将来の紛争に備えましょう」を選択。

7月

アメリカが同盟国である清から威海衛を租借。

当然ながら米清同盟は破棄されます。

10月

日本海軍の艦艇がドイツの漁船を撃沈して漁師数名が死傷したが、どう反応するかというイベント。威信は低下しますが、人が亡くなったのですから素直に「完全な補償と公式の謝罪を行う」を選択しておきます。

12月

諜報員がアメリカから水密区画・ダメージコントロール技術「応急注排水弁」を奪取。ダメージコントロールが少し改善します。

1899年

1月

中国が海軍拡張計画を検討しているようで、政府が助言を求めてきたがなんと返答するかというイベント。「彼らの艦艇は、優れた兵器を持つよく訓練された我が海軍の脅威ではありません」を選択。緊張度が上昇します。

ロシアとの戦争が終わったばかりであるにもかかわらず、今度は清との緊張度が高まりつつあります。アメリカが清から租借地を得たことで米清同盟は破棄されていますが、数年以内に今度は清と戦争になる可能性は低くないでしょう。

現在の海軍力の比較では、日本が戦艦5隻のところ清は9隻を保有。また、装甲巡洋艦でも日本5隻に対して清は8隻と、リードされています。清は多くの駆逐艦を保有していることも考慮する必要があるでしょう。

1899年1月時点の日本海軍

1899年1月時点の日本海軍の状況は以下のとおり。士官任免の際に私が何度も取り違えたので、駆逐艦戦隊を「第1X水雷戦隊(1X torpedo Division)」から「第X駆逐隊(X Destroyer Group)」に改称しています。

  • 常備艦隊(計36隻)
    • 第1戦隊
      • 富士型戦艦「富士」
      • 富士型戦艦「八島」
      • 富士型戦艦「敷島」
      • 富士型戦艦「初瀬」
      • 第2戦隊
        • 磐手型装甲巡洋艦「磐手」
        • 磐手型装甲巡洋艦「阿蘇」
        • 第3戦隊
          • 常磐型装甲巡洋艦「常磐」
          • 常磐型装甲巡洋艦「吾妻」
          • 第3駆逐隊
            • 春風型駆逐艦「浦風」
            • 春風型駆逐艦「江風」
            • 春風型駆逐艦「磯風」
            • 春風型駆逐艦「浜風」
        • 第2水雷戦隊
          • 八重山型防護巡洋艦「八重山」
          • 八重山型防護巡洋艦「千島」
          • 第5駆逐隊
            • 春風型駆逐艦「灘風」
            • 春風型駆逐艦「汐風」
            • 春風型駆逐艦「波風」
            • 春風型駆逐艦「沼風」
        • 第2駆逐隊
          • 春風型駆逐艦「朝風」
          • 春風型駆逐艦「夕風」
          • 春風型駆逐艦「海風」
      • 第1水雷戦隊
        • 和泉型防護巡洋艦「浪速」
        • 第4駆逐隊
          • 春風型駆逐艦「峯風」
          • 春風型駆逐艦「澤風」
          • 春風型駆逐艦「沖風」
          • 春風型駆逐艦「島風」
      • 第1駆逐隊
        • 春風型駆逐艦「春風」
        • 春風型駆逐艦「夏風」
        • 春風型駆逐艦「冬風」
    • 戦艦「扶桑」
    • 装甲巡洋艦「八雲」
    • 防護巡洋艦「畝傍」
    • 砲艦(コルベット)「金剛」
    • 砲艦「比叡」
    • 高雄型砲艦「高雄」
    • 高雄型砲艦「葛城」
  • 建造中(計4隻)
    • 朝日型戦艦「朝日」(アメリカにて建造中)
    • 朝日型戦艦「三笠」(アメリカにて建造中)
    • 厳島型防護巡洋艦「厳島」(イギリスにて建造中)
    • 厳島型防護巡洋艦「松島」(イギリスにて建造中)

初期艦である「阿蘇」と「比叡」で速力低下が発生しています。初期艦は2ノット低下で改装せず廃艦とする予定なので、特に巡洋艦の補充を急ぎましょう。

護衛艦(コルベット)の設計

その前に、戦時に必要な通商護衛を担う護衛艦(コルベット)を建造することにします。必要な通商護衛の隻数は6隻なので、少なくとも2隻は追加する必要があります。

そういうわけで宇治型護衛艦を設計。1,900トンと少し大柄なコルベットとしました。

大きく作ったのは航続距離をLongに設定するためです。詳しいことはわかりませんが、航続距離のツールチップでは「通商破壊/護衛の能力に主に影響する」とあるため、こうすることでコルベットの主な使い道である戦時の通商護衛の能力を高め、より実効的な通商護衛能力を確保することを狙っています。現在北東アジア海域に拠点を持つ列強の巡洋艦は最速で21ノットなので、できれば22ノットほしいところでしたが、武装や装甲との兼ね合いもあって21ノットで妥協しました。

宇治型護衛艦が実際に狙いどおり機能するかは戦時になってみないとわかりませんが、どうなのでしょうか。うまくいくのでしょうか……。

2月

機関技術「三胴式ボイラー」を獲得。機関重量が1%減少します。

宇治型護衛艦の発注

宇治型護衛艦の設計が完了し、「宇治」「嵯峨」を発注。

3月

厳島型防護巡洋艦1番艦「厳島」が就役。公試の結果、設計速度を容易に上回ることができたとのこと。23ノットという、この時代において非常に高速の巡洋艦となりました。

ただし、厳島型には火器管制装置が搭載されていないため、即座に火器管制装置を搭載する改装を行います。

砲塔・砲座技術「長砲身」

砲塔・砲座技術「長砲身」を獲得。11・12インチ砲で品質-1の砲を開発できるようになります。

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4月

厳島型防護巡洋艦2番艦「松島」が就役。1番艦「厳島」と同様に、即座に中央測距儀を搭載すべく改装を行います。

軍事予算の増額

新たなタカ派の政権が軍事予算を増額しようとしているが、どのように反応するかというイベント。威信は低下しないものの緊張度が上昇する「強力な海軍は平和の保証だが、これは注意深い外交と組み合わされなければならない」を選択。

5月

アメリカに続いて今度はフランスが清から遼東半島を租借。

13インチ砲技術の奪取

日本の諜報員が清から13インチ砲(品質-2)の技術を奪取。ようやく日本でも現状最大口径の砲が製造できるようになりました。

さらなる防護巡洋艦の設計

予算が余っているものの、装甲巡洋艦を作るほどの余裕はないため、数が足りない防護巡洋艦をさらに建造することにします。厳島型を追加建造してもいいのですが、アメリカやフランスと当たることも考慮して、米仏の防護巡洋艦が搭載している8インチ砲に少なくとも司令塔と砲塔を対応させるため、新たに橋立型防護巡洋艦を設計。司令塔・砲塔・砲塔上部・副砲の装甲を強化した以外は厳島型と同じです。

レイダーハンター(通商破壊艦を撃破するための艦)とすべく航続距離Longにすることも考えましたが、排水量があまりにも大きくなりすぎますし、戦闘能力にも不安があるため、レイダーハンターは装甲巡洋艦で作ることとして、今回は普通の防護巡洋艦を補充する目的で設計しました。

防護巡洋艦は舷側装甲を4インチ以上にできないため、装甲は強化したものの防御力に不安を感じる設計です。舷側装甲4インチに対して司令塔・砲塔の装甲が6インチ以上というのも、いかにもバランスが悪く感じられます。無理に防護巡洋艦とせず、素直に装甲巡洋艦として設計するべきだったかもしれません。

6月

(2か月前に政権交代したばかりのはずですが)新たな政権が社会制度に使うために海軍予算を減らしたがっているが、なんとコメントするかというイベント。「私は海軍提督にすぎません。責任を持つのは政治家です」を選択して緊張度を下げます。

しかし保守政党が社会改革案を頓挫させてしまいます。

装甲技術「クルップ鋼」

装甲技術「クルップ鋼」を獲得。装甲品質が大幅に向上します。

7月

橋立型防護巡洋艦の設計が完了し、「橋立」「秋津洲」を発注。

8月

清の広州湾で軍閥が蜂起したが、どう対応するかというイベント。威信が低下しますが、今回は「事の推移を待つ」を選択します。

9月

小型艦・雷撃戦技術「400トン級駆逐艦」を獲得。400トンまでの駆逐艦を建造できるようになります。

そこで春風型発展型である雷型駆逐艦を設計。イギリスはまだ400トン級駆逐艦技術を持っていなかったため、国内建造としました。変更点はエンジンの信頼性をSpeedからNormalに変更し、主砲の弾薬搭載数を増やしたのみ。

10月

雷型駆逐艦「雷」「電」「曙」「暁」「朧」「霓」「霞」「響」の計8隻を起工。

11月

国粋主義的政治家の圧力で、政府が海軍予算を増額。

11インチ砲(品質-1)

11インチ砲(品質-1)技術を獲得。

12月

第4駆逐隊司令の岡田中佐と待命中の鮫島中佐が決闘を行い、鮫島中佐が死亡したが、岡田中佐をどうするかというイベント。当然「この悪党を免職にしろ!」を選択。なにをやっているのやら……。


今回は1898-99年まで。今度はどうやら清と戦争になりそうです。次回は1900年、19世紀最後の年から。

次回:日本不拡大プレイ 第9回

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コメント

  1. 技術の着実な発展に国産戦艦建造の機運を感じる!(国粋主義的政治家並の感想)

    • 今のところUndeveloped shipbuilding industryが外れたら国産戦艦(その他の艦種も)を建造していく予定なのでもうしばらくかかりそうですが、早く国産にしたいですね!

  2. 同盟国から領土むしり取られるんですね…
    清でプレイしたことがないので知らないイベントばかりです。

    • 私も清が同盟国に領土を租借されるのは初めて見ましたし、清が領土を租借されるのは発生が決まっているイベントなんだろうと思いますが、こういうケースもちゃんとフォローしているんだなと感心しました。

  3. アメリカが威海衛を取りましたか…
    これは是非とも大和と機動部隊を造って、べらぼうな数で押し寄せてくる米海軍に本土決戦を挑みたいっすなぁ

    • アメリカと戦争することになるかはわかりませんが、戦争になってしまうなら勝てる戦争にしたいですね。

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