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「名車再生!」のエドになれる! 自動車修理シム「Car Mechanic Simulator 2021」

その他

自動車整備士となって整備・修理の依頼をこなし、果ては廃車の再生まで行える自動車修理シム「Car Mechanic Simulator 2021」のレビュー記事。「名車再生!」のエドになれます。


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ゲームの概要

整備工場を持った自動車整備士となって、依頼される自動車の整備・修理・チューニングなどを行ったり、廃車同然のボロボロの自動車を修理して売却益を得たり(あるいはコレクションしたり)する自動車修理シミュレーターです。自動車修理を行うバラエティ番組「名車再生!」(記事執筆時点ではYouTubeで一部の回が無料配信されています)のように、安く買ってきた古い自動車の部品を交換・修理して高値で売るということがまさに行えます(番組内で紹介されるような作業ほど細かなことはできませんが)。

ゲームとしては非常に単純で、依頼されたりよそから買ってきた自動車をひたすら修理していくというものですが、作業の末に修理が完了したときの達成感にはなんとも言えない中毒性があります。そうして得たお金を使って検査機器を揃え、さまざまな部品を修理できるようにし、気がつけばまた次の要修理車をガレージに入れている……というゲームです。

なお、本作「Car Mechanic Simulator 2021」はこれまで「2014」「2015」「2018」と発売されてきたシリーズの1作で、新しいものほどシステムが拡張されてきたというシリーズのようです。

ゲームの流れ

チュートリアルが終わると、ゲームはプレイヤーが廃ガソリンスタンドを整備工場として開業したところから始まります。ストーリーのようなものはほぼなく、いきなりこの整備工場に放り出され、序盤は修理依頼を受けてお金を稼いでいくことになります。

ゲームにはイージー・ノーマル・エキスパートの3つの難易度設定がありますが、多くの方はノーマルをプレイされると思いますので、以下はノーマルモードの説明です。

修理依頼

依頼は一覧が表示されてそれを選択するというあっさり仕様。時間が表示されていますが、依頼を受けずに一定時間が経過する(時間がゼロになる)と依頼は消滅し、しばらくするとまた新たな依頼が出現します。依頼にはそれぞれ大まかな不具合が表示されています。例えば上の画像のHinata Kagura SX(ゲーム中に出現する自動車はDLCで追加されるもの以外は架空のものです)の修理依頼では、サスペンションと排気系の修理を行うことになるということがわかります。

依頼の中にはレベル(上の画像右上にプレイヤーのレベルと資金が表示されています)ごとにひとつ提示されるストーリー注文というものもあり、これは依頼を受けて完了するまで消滅しません。ストーリー注文は簡単な依頼から徐々に難しく範囲が広いものに変わっていき、ストーリー注文をこなすことで徐々にゲームの自動車修理に習熟していけるようになっています。

例として、最初のストーリー注文をこなす過程を見てみましょう。

例:最初のストーリー注文

依頼を受けるとガレージ前に要修理車が配置されるので、これをガレージ内のリフターに移します。

車を選択できる状態での右クリックメニューの「車の状態」から、その車の依頼を確認できます(現在受注しているすべての依頼をまとめて閲覧するような機能はないようです)。最初のストーリー注文は修理するパーツが事前にすべて判明しており、そのパーツを交換すればいいのですが、ゲーム中でこうした依頼は少数派です。多くの修理依頼では明らかになっていない故障パーツがあり、自分で検査するか分解して故障パーツを特定する必要があります。なお、上の画像で表示されている故障パーツをクリックすると名前の左側の星が水色に点灯しますが、その状態にすると作業時にそのパーツが水色の縁取りでハイライトされ、見やすくなります。

まずオイルフィルターを交換してみましょう。

オイルフィルターの交換

ボンネットを開けてオイルフィルターの位置を確認します。オイルフィルターはエンジンの下側に取り付けられており、「車の下からアクセス可能(リフト上)」とあるように、ボンネット側からは触ることができません。

そこで、リフターで車を上げて下から作業します。自動車修理番組でよく見る光景です。

下からエンジンルームをのぞき込んだ状態。オイルフィルターを触れるようになっているので、左クリック長押しでオイルフィルターを取り外します。

右クリックメニューからパーツ組み立てモードに切り替える(ひとつ前の画像左上では「パーツアンマウントモード」と表示されていましたが、上の画像では「パーツマウントモード」)と、現在の状態から取り付けられるパーツが半透明で表示されるようになります。

取り外し時と同じく左クリック長押しでパーツを取り付けられますが、現時点では取り外したオイルフィルターしか持っていないので、新しいオイルフィルターを買ってこなければなりません。[X]キーで「オイルフィルター(V8)」を買い物リストに入れておきましょう。このゲームではオイルフィルターにも種類があるため、間違って違うパーツを買わないためにも買い物リストへの登録が便利です。

ガレージ内のコンピューターから、あるいはツールボックスでタブレットを買っていればタブレットから(最初にタブレットを買ってしまえば、いちいちコンピューターに行かなくても買い物ができて非常に便利です)、新品のパーツを購入できます。オイルフィルターを含む多くのパーツはメインショップで購入でき、ここで買い物リストのほしいパーツをクリックするとそのパーツ名で簡単に検索をかけることができます。

おそらくネット通販なのでしょうが、購入したパーツは即座に手元に届きます。

車に戻り、購入したオイルフィルターを取り付けます。これでオイルフィルターの交換は完了です。

修理できたパーツは「車の状態」でチェックマークがつきます。今回は新品交換で対応しましたが、必ずしも新品にしなければならないわけではなく、上の画像左側上部の「部品の状態の最小条件」で表示されている部品のコンディション値(ここでは46%)以上のパーツに交換されていれば修理したことになります(とはいえ、序盤はたいていの場合で新品交換することになるでしょう)。

タイヤの交換

タイヤ交換も指示されているので、車からホイールを外しましょう。本作ではネジ止めされているパーツの取り外しにはネジを取り外す動作があります。オレンジで縁取りされた錆びたネジはそのままでは取り外せず、右クリックして潤滑油を噴くことで取り外せるようになります。

タイヤ交換にはホイールからタイヤを外す必要があり、それにはタイヤチェンジャーを使用します。

タイヤはメインショップではなくタイヤショップで購入できますが、ここで重要なのがタイヤのサイズ。タイヤを取り外した後にインベントリを確認し、外したタイヤを買い物リストに入れておきましょう。

上の画像で買い物リストには「ノーマルタイヤ(215/75R15)」と表示されていますが、この数値を購入時に入力します。数値が(x/yRz)だとすると、購入時のサイズにz(ホイールサイズ)、幅にx、プロファイルにyの値を入力します。数値の意味について詳しくはこちらをご覧ください

タイヤを購入したら、取り外したときと同じくタイヤチェンジャーでホイールにタイヤを取り付けます。

これでさあホイールを取り付けようとすると、このように「アンバランス・ホイールを装着できない」と言われてしまいます。

タイヤを交換した後には、取り付け前に必ずホイールバランサーでバランス調整を行う必要があります。

バランス調整にはホイールの緑の部分を右側のオレンジの部分に合わせてスペースキーを押すという簡単な作業があります。

これが終わればホイールを問題なく車体に取り付けられるようになります。

さまざまな液体の交換

今回の修理依頼では故障パーツの修理だけでなく、左側2段目の「オイル交換」、3段目の「その他のタスク」もこなす必要があります。「その他のタスク」は、今回はパワーステアリング液とブレーキ液の交換、フロントガラス液(ウィンドウウォッシャー液)の補充と簡単なものです。

エンジンオイル以外の液体の交換

パワーステアリング液やブレーキ液など、エンジンオイル以外の液体の「交換」には、まず右クリックメニューの「追加のツール」から利用できる「排水ツール」を使用して元から入っている液体を取り除く必要があり、その後に改めて液体を注ぎ入れます。注ぐ量は、入れ続けていると途中でカクッと注ぐのを中断しようとするような動作をするので、そのようになれば十分です。

補充」の場合は継ぎ足しで問題ありません。

エンジンオイルの交換

エンジンオイルだけはガレージ内にある機器「オイルドレイン」を使用します。自動車をリフターで上げた後、オイルドレインを車の下に配置します。

よく見ると排出されるエンジンオイルがクロスメンバーを貫通している……。

自動車に詳しい方はこの後オイルパンにあるオイルドレンボルトを外そうとするかもしれませんが、本作ではオイルドレンボルトを外す動作は実装されていません。代わりにオイルドレインの「機材の使用」をクリックすることで、エンジンオイルを抜き取ることができます。

この後、リフターで車を下に降ろし、ボンネットを開けてエンジンオイルを注げばオイル交換は完了です。

依頼の完了

すべての作業が完了すると、「修理するパーツ」も「修理する問題」もグレーになり、左下に「注文を完了」ボタンが表示されます。これをクリックすれば依頼は完了し、報酬と経験値を獲得できます。獲得した資金で検査機器や設備を購入し、さらに整備能力を高めていきましょう。

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その他の機能

ゲームの流れは以上のとおりですが、レベルが上がるとさまざまな機能がアンロックされていきます。

ジャンク置き場・納屋

ゲームには「ジャンク置き場」と「納屋」という古いパーツや自動車を格安で購入できる場所に行くことができます。無料で拾ってこれるわけではなく、持ち帰る際にはお金を払う必要があるということに注意が必要です。

入手できるパーツや自動車は状態の悪いものばかりですが、レベルが上がるとパーツを修理できるようになるので、ボロボロのパーツを買ってきて修理して使うというようなことができますし、ボロボロの車を買ってきてレストアして売却するということもできます。

オークション

カーオークションには、状態のいいもの(左側)と状態の悪いもの(右側)の2つがあります。

オークションはこのようなもので、右上の円グラフが完全になくなると現在値を付けた入札者によって落札されます。右側に「推定値」と表示されているのは大まかな落札価格の予測値ですが、これはレベルを上げてスキルを獲得することで表示されるものです。

その他

このほか、レーストラックで自分が修理した車を走らせることもできますし、DLCの機能ですが、ドラッグレースに出場することもできます。現実の自動車を整備したいならDLCで日産・マツダ・ポルシェ・BMWなどの車を追加するものがあります。自分の自動車をチューンナップしたり、好きな色に塗装したりもできます。

感想

ここまで読んでいただいた方の中には、「2,800円とはいえそんなことくらいしかできないのか。それなら自分はいいかな……」と思われた方も多くいらっしゃるでしょう。実際のところ、ゲームとしてとても奥深いとは私も思いません。ガレージの設備拡張やスキルの獲得くらいしかわかりやすく目標になることはなく、その後はいくらお金を稼いだりレベルを上げたりしても、なにもプラスになることはありません。

さらに言えば、操作性がかなり独特で、慣れるまで戸惑うことも多くあります。パーツの修理やパーツからのスクラップのサルベージで行うミニゲームは退屈で面倒です。V8エンジンをバラしてクランクシャフトを交換しなければならないときは、作業量の多さに本当にうんざりさせられます。私のように自動車に詳しくない人間にとっては、本作の自動車整備のデフォルメ具合はちょうどいいものになっていると思いますが、自動車に詳しい方なら「どうしてここはこうなのか」とイライラさせられる部分も数多くあると思います。

このように、悪いところを挙げれば本当にたくさん出てくるゲームですが、もちろんそれを凌駕する面白さが本作にはあります。

一般に、壊れた機械を直してその機能を復活させるという作業には達成感や喜びがありますが、本作はそうした「再生の喜び」を味わわせてくれます。これが本当にこのゲームをやる上でのなによりの面白さでしょう。Steamのレビューを見ると100時間以上遊んでいるプレイヤーが多くいますが、そうした方はおそらく本作でこういう楽しみを見出したプレイヤーなのだろうと思います。

また、段取りよく最小限の作業で修理を完了できたときにはプレイヤーの整備の腕前の向上を実感できますし、これまで知らなかった車や各部の構造を理解していく過程も楽しいものです。さらに言えば、本作には客とのやり取りがなく、ひたすら修理作業をこなしていくだけですが、その時間は「孤独のグルメ」的楽しみと言えばいいのでしょうか、自分で決めた作業を一人で黙々と行う密やかな楽しさもあります。

私は普段、ゲーム内の数字の増減に一喜一憂するようなゲームを遊ぶことが多いのですが、本作はむしろゲーム内の数字にあまり囚われず、ゲーム内で行う作業自体を楽しめるゲームのように感じました。「一人黙々と作業する」という過程と「その結果として壊れた自動車が再生する喜びを味わう」という結果の両方を楽しむのが、本作のゲーム体験の中核なのではないかなと思います。

そういうゲームだと感じているので、本作を遊ぶときには合理性や効率性を追求する思考とは少し距離を置くのがいいようにも思いました。もちろん上に書いたように「段取りよく最小限の作業で修理する」というような、作業上の無駄を省く思考はむしろ積極的にやったほうが楽しいと思いますが、時間効率性を追求すると最終的には修理パーツをすべて新品を買って済ませるのが一番早くなってしまい、ジャンク置き場で拾ってきたボロボロのパーツを修理して使うというような楽しみ方はできなくなってしまうでしょう。また、経済効率性を追求してお金を必要以上に貯めたとしても、人を雇ったり事業を拡大できるわけではなく(ジャンクパーツや自動車の在庫を増やせるという利点はありますが)、効率性向上の楽しみは設備をすべて購入した時点で終わります。

それよりも、「せっかく手に入れたパーツだからボロボロでも捨てるのはもったいない。なにかに使えるかもしれないし」とか、「作業量に見合った値段で売れないのはわかっているけど、この砂塵まみれでエンジンすらない廃車を新車同様に復活させたい」というような非合理的欲求を存分に発揮するのが、本作を面白く遊ぶ秘訣のように感じました。


本作にはデモ版があるので、本記事を読んでいただいてちょっとでも気になったという方にはぜひデモ版を遊んでみていただきたいなと思います。どのような雰囲気のどういったゲームなのかがつかめるはずです。

この「Car Mechanic Simulator」シリーズは2015→2018→2021と新作が発売されているので、この調子であれば来年(2024年)にも新作が発売されそうですし、そちらも楽しみにしています。それまで私はゴムブッシュの交換に勤しみたいと思います……。

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コメント

  1. 君はネジ回しが好きだろうって言いながらモーガンを丸裸にさせたり
    顧客に褒められた途端に、エドに「君はセンスが悪い」と言ったミニモークのブルーを「私が決めたんです」と言い放つ
    技術会社の営業を体現してるようなマイクにはなれますか?

    • 残念ながら車の売り買いは非常にあっさりなので、そうした小粋な(?)トークを交えて車を売買するマイクにはなれません……。

  2. グラボの換装を自分でやれば100ポンドの節約になります。

    • PC Building Simulatorやってるエドが居ますね・・・

  3. この手のゲーム、大体タイミングのがしてもう少しで新作出そうだし今度でいいやってなって、分解修理欲発散をWorld of Gunsのねじ回しで代用しちゃう

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