「Europa Universalis IV」開発日記2023年9月26日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はビザンツ帝国について。1.36リリース前の開発日記です。
開発日記
開発日記2023年9月26日分は、ビザンツ帝国について。
- まずビザンツ帝国の初期設定から。Mesambriaはビザンツ帝国の一部となり、ブルガリアのコアを持つようになった。
- また、後継者であるKonstantinos Palaiologosの能力値は、モレアス専制公としての経験を踏まえると少しばかり不公平であり、現在は5/2/3となっている。
- モレアス地域は皇帝の親族が支配していることを表すため、Local Autonomy+25%でスタートする。
- アイディアも変更され、TotF+3とMissionary Strength+3%で強力な宗教国家となったが、それ以外のアイディアは相対的に見劣りする。ビザンツ帝国はゲーム終盤まで存在し得る国家なので、アイディアをバランス調整するのは正当なことと思われ、また初期を生き延びたプレイヤーにはいい報酬となる。上の画像で冒頭に#が付されているのは1.36以前の補正。
- ビザンツ帝国は生き残りをかけた戦いを明確に望んでいる国家の候補であり、そのために4つの特権を持ってスタートする。「Reliance on Republics」を除くすべての特権はディシジョンで取り除くことができる。開始時の特権とディシジョンは1.36アップデートに含まれる。
- こうした特権はイベントも発生させる。最初の例はthe Union of Churchesで、開始からおよそ3か月後に上のイベントが発生する。
- ただちに特権を剥奪すればその後の反乱軍の発生を防げるが、この特権が有効な状態でオスマン帝国に対する防衛戦争が発生したときに反乱軍が上のイベントを発生させるため、特権を残すという考え方もある。これについては体験していただきたいのでネタバレは避けるが、2つ目の選択肢はビザンツ帝国が異なる宗教の道に進めるようにする。
- 特権「Tax Exemption」はゲーム序盤の恩恵と長期的なペナルティをもたらすイベントを発生させる。
このイベントはオスマン帝国で発生するものであり、後続イベントがビザンツ帝国で発生する。
- ビザンツ帝国は滅亡までゲーム序盤に多くのイベントがあるが、ここでその一部をお見せする。
- ゲーム序盤をより困難なものにするため、ビザンツ帝国の開始時の改革に新たなペナルティとシステムが追加された(詳細は後述)。
- 次のDLCでのミッションツリーを見ていこう。ビザンツ帝国のミッションツリーに期待されるものは考え方が大きく異なるが、私たちは広く多くのプレイヤーに受け入れられている、ローマ帝国を復活させることに注力することにした。ミッションツリーは以下の6つのパートに分かれている。
- Theodosian Wallsの補強とHexamilion Wallの建設
- 「The Impending Doom」から始まる大規模な征服パート
- 2つのミッション「Peloponnesian Renaissance」「Monemvasian Merchants」からなる小規模な貿易パート
- 「A Tarnished State」「Promote the Emporoi」から始まる国内インフラパート
- 帝国の軍事と行政に関するパート
- 宗教パート
- 再征服ミッションから始めよう。この部分では地域に対する恒久的請求権を次々と獲得する。注目すべきは報酬として進化する恒久的補正を得る点で、通常であれば強力な恒久的補正は最後に手に入るが、ここでは非常に弱い状態で早くに手に入る。
- この補正は後続のミッションで変更される。
- ローマ帝国になる必要があるミッションを終えるとこの補正は完了報酬に統合される。ミッションツリーの征服に関する部分を終えた時点での、この補正の最終版は以下のボーナスを持つ。
- Governing Capacity+300
- Global Missionary Strength+2%
- Prestige+1/年
- 陸軍士気+10%
- 海軍士気+10%
- 安定度コスト-25%
- もちろんそれ以外のものもある。見どころをいくつかお見せする。
- ローマ帝国建国ディシジョンは調整されている。
- 合計で475プロヴィンスが強調表示され、以前より多くのプロヴィンスを征服しなければならなくなったが、メソポタミアを征服する必要はなくなった。
- 次はコンスタンティノープルの城壁についてだ。Theodosian Wallは固有のモニュメントではなく、恒久的なプロヴィンス補正となった。これはモニュメントを分散させるために行ったものだ。いずれにせよ、防衛ミッションはゲーム序盤に達成するのが比較的容易であり、オスマン帝国から生き延びる時間を稼ぐことができる。
Gemistos Plethonは1.36で唯一のヘレニズムへの小さな賛意であり、より詳しくはMod「Third Odyssey」ご確認いただきたい。
- 次に、貿易に関するミッションをお見せする。
- 国内の開発とインフラに関するミッションもお見せする。
- もちろんマップの色についても。これはローマ帝国の色だ。
- ミッションツリーの宗教に関する部分では、フィレンツェ公会議と前皇帝の宗教政策で崩れた総主教と政府に対する信頼を回復し、宿敵を抑え、最終的にシスマを終わらせる。
- 最後は軍事と行政に関するミッションだ。「Sea Fire」を完了するとガレー船はゲーム終了まで combat abilityが+10%される。
- ここについて詳しく触れる前に、ビザンツ帝国に追加されたシステムについて紹介しよう。Pronoiaという新たな従属国の種類は、政府改革「Byzantine Autocracy」「Reformed Byzantine Monarchy」「the Roman Empire」「 the Roman Republic」を持つ国家で利用できる。Pronoiaを利用できる国家は属国やClient StatesをPronoiaに転換できる。これは自国の戦争中に軍事的支援を提供することを目的としている。Pronoiaは軍事ボーナスを獲得し、外交関係スロットを消費しないが、補正「Number of Pronoiars」で制限される。
- 「Number of Pronoiars」の源泉には以下のものがある。
- Force Limit100ごとに+1
- 「Reform the Pronoia System」で+2
- ビザンツ帝国のミッションで+2~4
- Offensive・Aristocracy・Espionage・Quantity・Administrativeのアイディアグループから最大+6
- この従属国をどのように作り出し、併合し、彼らがどんなボーナスをもたらすかは上の画像のとおりだ。「Retract Right to Inheritance」を終えると、Pronoiaは君主の死去で併合される。
- ミッションに戻って、「the Theme System」をお見せする。
- ご覧のように、ビザンツ帝国のミッションツリーにもペルシャと同じペルシャと同じプレビューシステムを用意している。常備軍か傭兵・封建制か、どちらかを選べる。
- まず常備軍から。この場合はPronoiaに対する管理を厳しくでき、その質を選択できる。Varangian Guardに関するミッションもあり、Varangian Guardを復活させることもできる。最後にLand Fire Damage+10%・Land Maintenance Modifier-10%をもたらすミッションがある。
- 傭兵とPronoiarのミッションは数を重視しつつ、傭兵にもボーナスを与える。最後のミッションではMercenary Manpower+50%・Mercenary Discipline+5%がもたらされる。
来週はグルジア1・アルメニア・黒羊朝・白羊朝について。
次回:開発日記2023年10月3日――黒羊朝・白羊朝・グルジア・アルメニア
コメント
面白そう
しかしここまで手を加えても国名は後世のドイツ人が言い出したあだ名のままなのね
EU4の国名は英語による一般的な外名で統一されてる。日本だってNipponじゃなくJapanで登場してるし。
いい加減チャガタイに手を加えてくれないか