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「Victoria 3」開発日記#77――軍事に関する改善

Vic3 開発日記

「Victoria 3」開発日記#77が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は軍事に関する改善について。1.2リリース前の開発日記です。

前回:開発日記#76――パフォーマンス


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開発日記

開発日記#77は、軍事に関する改善について。

戦闘状況(Battle Condition)の変更

  • 戦闘中に戦闘状況が何度もリロールされる確率があるようになった。一旦リロールされると再リロールまで10日の待機期間がある。10日経過するとティックごとに戦闘状況が変化する確率が2%ずつ上昇し、これは戦闘終了まで繰り返される。

指揮スクリプトの変更

  • プレイしやすさに関する特に大きな変更点は指揮スクリプトという戦争がどのように進行するかを決める一連のスクリプトされた値の変更だ。この変更の目的は戦闘を指揮する将軍の選択、その戦闘に割り当てられる部隊数、戦闘が行われるプロヴィンスの選択についてできる限りランダム性を排除することだ。
  • 将軍を選択するときはゲームジャムの開発日記で述べたように、より多くの要素を考慮する。防御や攻撃に特化した特性を持つ将軍は選ばれる確率が上昇した。これは防御戦略の専門家特性を持つ将軍が攻撃側の戦闘を指揮し、経験豊富な攻撃の計画者特性を持つ将軍がなにもしないままでいるという可能性を減らすことでもある。将軍の指揮下にある部隊も考慮され、ある将軍がより近代的な部隊を持っていれば、その将軍とそうした部隊は戦闘に選ばれる確率が高まる。
  • 戦闘の規模はこれまで主にステートのインフラによって決まり、その後で両軍の平均的な攻撃値と防御値を比較し、劣勢の側の数的優位性をブーストして補う可能性があり、これがより多くの部隊を戦闘に投入する主な決定要因だった。私たちはこのスクリプトを見直し、より多くの部隊を用意することがより効果的に感じられるようにした。
  • プロヴィンスが選択された後、スクリプトは以下のチェックを行い、戦闘の規模を決める。
    • 前線の大隊の総数からスタートする。
    • 前線の長さに比例するランダムな数の大隊を減算する。
    • 戦闘を行うプロヴィンスと戦闘正面幅によって決まる戦力上限をかける。
    • 大隊数の多い側に、相対的な数的優位性に比例したランダムな値で大隊を増加させる。
  • 最後の大きな変更点はプロヴィンスの選択だ。このために次節で述べる追加のチェックと戦略目標(Strategic Objectives)を実装した。私たちはもっとも近い戦略目標かもっとも近い戦争目標までの距離を測定するより信頼性の高い方法を追加し、そうしたものに近いプロヴィンスにより高い点数をつけるようにした。戦場を選択するときにはもっとも点数の高いプロヴィンスをいくつか選び、その中のひとつで戦闘を行う。このプロヴィンスのグループは前線に有効な戦略目標が設定されているかによって選択される。戦略目標が設定されていない場合はもっとも近い戦争目標がデフォルトになる。

戦略目標

  • 戦略目標はプレイヤーが前線の進行方向をもっと制御するための手段だ。攻撃する将軍に対して戦域ごとにひとつのステートを指定でき、戦争が終結するか、そのステートが別の国家によって征服されるまで削除されない。これにより、そのステートの支配が失われてもそのステートを目標とする状態を保ち、その後の戦闘で自動的にそのステートを再び目標にできる。前節で述べたように、戦略目標を選択しないことで特定の方向に進出できなくなるわけではなく、将軍はもっとも近い戦争目標に向かう。

戦争疲弊度の変更

  • この変更の一部は開発日記#75でも述べられているが、戦争疲弊度はこれまで私たちが思ったようには機能していなかった。私たちは死傷者が戦争そのものに与える影響を大きくしたいと考えた。このために私たちは死傷者による戦争疲弊度への影響を引き上げ、わずかな領土の占領による疲弊度の量を引き下げた。戦争疲弊度の量は占領された領土に応じて変動するが、占領された領土数に応じた固定の割合ではなく、占領地が増えるのに応じて割合が増大する。

その他のプレイしやすさに関するもの

  • 製法を変更した際の軍事施設の装備調整補正は75%→80%に引き上げられたが、副次的製法グループに関する副次的な補正も追加された。これはユニットの攻撃力と防御力を20%低下させるだけのものだ。主副の製法を同時に変更した場合、これは組み合わさって100%となる。砲兵隊・偵察隊・特殊部隊を変更しても、これまでのように主要な補正がリセットされることはない。

  • もうひとつの変更は継続中の戦闘があるときに得られる情報を増やしたことだ。戦闘タブには戦闘開始時の兵士数の隣に戦闘の規模がどのように決定されたかを確認できるアイコンが追加された。

  • さらに、戦闘中に士気阻喪状態(Demoralized)となって戦闘に参加できなくなった兵士数を確認できるようにした。
  • 最後に、現在戦闘中の大隊に兵舎が新たな兵士を雇用して補充することはなくなった。新兵は戦闘から離脱した後に大隊に加わる。こうしたことによって両軍で兵力がどんどん増えて戦闘が永遠に続き、前線が動かなくなるということが頻繁に起こっていた。

来週は1.2パッチノートについて。

2023年3月3日追記公式Discordにおいて1.2オープンベータは終了(依然として1.2ベータ版で遊ぶことは可能)し、予定どおり3月13日にリリースされるとアナウンスされていたようです。コメントに書いていただいている方がいらっしゃいました。ありがとうございます。

次回:開発日記#78――1.2チェンジログ

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コメント

  1. そろそろ1.2の本番リリースも近いかな

  2. 内容見てると清が強くなってイギリスがアヘン戦争で余計に勝てなくなりそうに見える

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