「Crusader Kings III」開発日記#119が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は巡歴と旅について。1.8リリース後の開発日記です。
前回:新DLC「Tours & Tournaments」のビジョン(開発日記#118)
開発日記
開発日記#119は、巡歴と旅について。
- 画像はすべて開発中のものであり、リリース前に変更される可能性がある。
旅(Travel)
- ゲーム内のすべてのキャラクターは真正な位置を持つようになり、旅システムを導入したことですべてのキャラクターは現在の場所で開催されない活動に向かって旅をする(AIも含む)。Grand Tournamentを企画したり、封臣の宴会に招待されるときはいつも、そこまでどのように向かうかを決められるようになった。危険な道を選ぶか、安全な道を選ぶか、旅がスムーズに進むようにCaravan Masterに誰を選ぶか。
基礎:速度・安全性・危険度
- すべての旅行計画には速度と安全性の2つの数値がある。速度は割合で表され、100%が標準値(軍隊の移動速度とほぼ同じ)だ。これはプロヴィンスからプロヴィンスへ移動する速さに影響する。安全性は1-100の値を取り、危険度を打ち消す。
- マップを旅していると、さまざまな状況に遭遇し得る。荒野に住む隠者に会うこともあるかもしれない。
- あるいはプレイヤーの母語を話せる異文化の人に会うかもしれない。
- 遍歴騎士と出会って自分の随行団に加わるよう説得できるかもしれない。
- すべてのプロヴィンスには地形、伯爵領のcontrol、領主などさまざまな要素によって危険度がある。例えば山間部を旅すれば危険な崖にぶつかるかもしれないし、海を航海すれば独特の危険がある。また、プロヴィンスの危険度に影響する動的な要素もあり、例えばHoldingsは危険度を低下させるが、軍隊の活動(攻城戦・戦闘・略奪)は危険度を大幅に高める。危険に遭遇する可能性は常にあるが、安全への投資を怠らず十分な準備をした旅行者は危険な出来事に遭遇する頻度が大きく低下する。
- 旅に出るには、新たな旅行プランナー使う。これについて見ていこう。
Caravan Master
- 旅システムに合わせて、新たな宮廷の役職としてCaravan Masterが導入される。これは旅に関するさまざまな実務を担当し、熟練したキャラクターを雇うことで移動速度と安全性が向上し、同時に軍隊の移動速度、補給上限、Court Grandeurに恒常的なボーナスをもたらす。
旅のオプション
- 旅に出るときはいつも2つの旅のオプションを選ぶ機会があり、これによって旅にさまざまなボーナスがつく。
- ほとんどのオプションは費用がかかる。また、領地内にある建造物やキャラクターの特性によってアンロックされるものもある。例えば厩舎やラクダ小屋をレベル4以上まで建てている場合、旅の速度を大幅に高める「Superior Mounts」がアンロックされる。厩舎は既に所有しているため、費用もかからない。
- 「Train Knights」は領地内にMilitary Academiesを建てることでアンロックされる。これはもっともスキルの低い騎士3名が随行団に加わり、安全性が高まり、旅の間に騎士たちがスキルを上げる可能性もある。
- 旅のオプションは(特に短距離の旅では)選ばなければならないものではないが、巡礼の旅など長期の旅に出る際には非常に便利だ。また、これは随行団にどのキャラクターを加えるかにも影響を与える手段でもある。侍医や護衛のような、宮廷の役職につけるだけで必ず随行するキャラクターもいる。それ以外の場合は主に旅先の活動に関連したキャラクターが随行する。例えばトーナメントには騎士が加わる。
カスタムルートエディター
- 旅を計画するときには常に最短経路が提示されるが、宿敵の領地を通過したくなかったり、ローマの素晴らしさを見たいということもあるだろう。そこで私たちはカスタムルートエディターを用意した。経由地点を追加することで経路をカスタマイズできる。
その他
- この拡張ではキャラクターを活動に向かわせ、帰還させる旅システムを作ることに注力した。しかし今後に向けてシステムを柔軟なものに保つため、無料の機能とした。旅システムは「Meet Peers」「Grand Blot」「Grand Rite」のような小規模な活動にも統合されており、私たちはより多くのゲームシステムにこれを統合すべく作業している。
- 一部の策略は標的が旅の途中でも完了可能だ。どちらかが旅に出ていても懐柔したり、言語を学ぶことはできる。しかし誘惑することはできず、このような策略は双方のキャラクターが旅から戻るまで凍結される。
- みなさんは交易路のようなものがほしいだろうし、私たちもそうだ。今回の拡張では登場しないが、将来的には考えている。
巡歴(Tours)
- 巡歴とは旅システムを使って領地内を回ることで、直属の封臣との距離を縮め、封臣の領地に接する機会をもたらし、手に負えない臣下を管理するのに役立つ強力な報酬を得られる。
- 主に封臣を訪ね、「Tour the Grounds」「Attend a Dinner」「Attend a Cultural Festival」の3つから1つを選ぶ。それぞれ異なる報酬が、訪れた領地とプレイヤー自身にある。
Tour the Grounds
- 「Touring the Grounds」では封臣の首都の日常生活を見て回り、全体として封臣の領地内のControlを高めることにつながる。
- 狩猟の技術を使って自分の威信や名声を高めることもできる。
Hosted Dinner
- 晩餐会は宴会と近いが、より親密なものだ。封臣と時間を共有し、友情を育み、フックを得る一方で、封臣の宮廷に干渉する機会も得る。封臣の廷臣に都でのよりよい生活を提案したり、封臣の後継者の後見人となったり、秘密を探したりできる。
Cultural Festival
- Cultural Festivalは、プレイヤーがKhazariaのような多様な領地を持っていたり、ノルマン人の侵略者のような見知らぬ土地の領主なら、文化受容のための強力なボーナスを得る絶好の機会だ。
- 自分自身の文化の伯爵領を訪れた場合でも、Cultural Festivalsは強力な報酬をもたらす。首都以外の地域の風習に敬意を示すことで民衆の評価を大きく高め、手に負えない臣下を従わせることができる。
巡歴プランナー
- 巡歴は領地内のいくつかの地点に立ち寄り、それぞれの場所で上記の活動のひとつが行われる。上の画像はビザンツ皇帝の巡歴を立案しているところだ。
旅する宮廷
- 貴族を訪問するだけが巡歴の目的ではない。プレイヤーは宮廷とともに旅をする。旅の途中に最下層の臣下と会う機会もあるが、彼らをどう扱うかはプレイヤー次第だ。巡歴の旅イベントは平民に自分の主君の存在を思い出させる機会でもある。
- このために、私たちはいくつかのIntentsを用意した。巡歴のIntentsとは道中で平民となにをしたいかを決めるもので、慈悲を示したり、権威を誇示したり、酒を飲んで娼館を訪れたりできる。
- Altruismは慈善事業やthe Royal Touchに触発されたもので、領地で敬虔さと寛大さをアピールし、pietyや民衆の評価を獲得し、適切な特性(compassionateやzealousなど)があればストレスが低下する。
- Justiceは王の存在を平民に知らしめる機会であり、地方の訴訟を裁いたり、農民の指導者と会ったり、盗賊を一掃するために配下を送ったりできる。Justiceでは適切な特性があればストレスが低下し、地下牢を満たし、経路上のcontrolを高める可能性がある。
- Lecheryは道中で新しい愛人を探したり、地方の娼館でストレスを低下させ、新たな恋人を得る機会がある。
- Relaxはデフォルトのもので、道中で酒場を訪れ、のんびり過ごし、ストレスを大きく低下させる。
巡歴の種類
- 巡歴には「Majesty」「Taxation」「Intimidation」の3種類があり、これは訪問したときに封臣に要求するものを決める。
- Majesty Tourは封臣の評価と威信のために行うものだ。
- Taxation Tourは封臣が利用している抜け穴や見落としを探して追及し、正当に自分のものを得る。
- Intimidation Toursは封臣を恐れさせるためのものだ。封臣を不安にさせるあらゆる手段をとる機会がある。直接対決は強力なツールで、プレイヤーに敵対的な派閥から封臣が離脱する動機になることさえある。
- 選択した種類の巡歴に対応する行動をとるごとに、この巡歴成功バーが増加する。巡歴終了時に得られる報酬は目標達成の度合いによって変化し、うまくやれば領地を強化し安定させる強力なツールとなる。
- 巡歴は時間と資金双方で大きな投資となるが、強力で長続きする報酬を得る。
来週は封臣・建造物・常備軍など、小規模だが幅広いシステム変更について。
コメント
これはいいな凄く面白そう
ロールプレイ的にもゲームシステム的にも選択肢が広がりそうだ
早くやりたい
巨大帝国になると全土回るだけで10年以上とかかかることになりそうや
ハドリアヌスみたいに国内巡回だけで生涯終わる王とか、始皇帝のように巡礼中死亡とか
暗殺しやすそうだな
領地無しでゲーム開始する浪人プレイmodとか作れそう
太閤立志伝みたいになってて面白そう