「Victoria 3」新DLC「Sphere of Influence」発売は5月6日!

「Victoria 3」開発日記#56――文化と宗教

Vic3 開発日記

「Victoria 3」開発日記#56が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は文化と宗教について。本体発売前の開発日記です。

前回:開発日記#55――実績


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開発日記

開発日記#56は、文化と宗教について。

文化にカーソルを合わせるとプレイヤーの役に立つさまざまなデータが表示される。これは日本Popの文化のツールチップの例。

  • 初期の開発日記でご存知のように、Popには彼らを定義しグループ化するさまざまな要素がある。住んでいる場所、職業、働いている建造物などだ。このほかに、文化と宗教によっても分かれている。

世界にはそれを知り、学ぶべき多くの文化や伝統がある。(質疑応答より文化マップモードの補足)このマップはそのステートを文化の故郷(Homeland)と考える人々の間で支配的な文化を表示している。ステートは同時に複数の文化の故郷とみなされることがあり、このマップはゲームの進行とともに変化する。少数派の文化はツールチップで表示される。

  • 「Victoria 3」における文化と宗教は密接に関連しており、ゲームを機能させる中心的な概念となっている。根本的には、文化と宗教は両者がどれほど密接に関係しているかを定義する一連の特性を持つことで機能している。こうした特性は文化や宗教が受け入れられるかどうかや、さまざまな法律に基づいて差別されるかどうかを決める。
  • 例えばカトリックとプロテスタントはどちらもキリスト教(Christian)の特性を持ち、これはつまり良心の自由法(Freedom of Conscience law、宗教間に共通の特性を必要とする)では互いを受け入れるが、国家宗教法(State Religion law)では国教となった宗教のPopのみが受け入れられる。完全政教分離法(Total Separation law)では特性にかかわらずすべての宗教を受け入れる。

プレイヤーの理想のプレイはイヌイット文化が自らの運命を決る独立グリーンランドで繁栄を遂げることかもしれない。

  • 文化は少し異なる。ひとつはある文化が一般にどの言語を話すか、例えばポルトガル語圏やスペイン語圏といった特性を持つ。また、遺産(heritage)という特殊な特性もあり、これはある文化が地理的にどこに由来するものかを非常に大まかに記述する。
  • 民族至上主義(National Supremacy)や人種隔離(Racial Segregation)のような一部の法律では、文化が受け入れられるためには主要文化と遺産を共有することを特に要求する。また、文化的排斥(Cultural Exclusion)では文化を受け入れるために1つ以上の特性を共有する必要がある。多文化主義(Multiculturalism)は特性にかかわらずすべての文化を受け入れる。

ネパール文化は茶が優れた温かい飲み物であり、人々がコーヒーと呼ぶ苦い豆のジュースではないことを知っている。

  • 文化や宗教と密接に関係している概念が禁忌(taboos)と執着(obsessions)だ。両者はPopが特定の商品を購入して消費する量にそれぞれマイナス・プラスの効果をもたらす。そのため、禁忌と執着はどちらも消費財にのみ適用される。
  • 執着は文化と結びついている。例えばフランス文化はワインに、ネパール文化は茶に執着を持つ。
  • 一方、禁忌は宗教と結びついている。しかし重要なこととして、禁忌は文化的なものでもある。どの文化も結びつく宗教があり、その宗教から禁忌を「継承」する。つまりカトリックのトルコ文化Popは依然としてワインや酒に対する禁忌を持つ。

Comancheの著名な指導者であるPuhihwitsikwasuは文化で定義された印象的な服や被り物を持つ。

  • 執着と禁忌のもうひとつの相違点は、禁忌がゲーム中で変化しないのに対して、執着はいつしか消えるものであるということであり、アヘン危機のような重要なことが起こった際に出現したり取り除かれたりする。特定の商品が市場に豊富にある場合、その市場のPopは低確率でそれに執着するようになる。

誰かが非史実の総合改変Mod「Blorg invasion from Outer Space」を作ってくれることを期待している。

  • 文化や宗教はこれまでの開発日記でわかるように、分離独立・移住・統一から差別・政治力・改宗/同化に至るまで、なんらかの形でゲームシステムのほとんどに関連している。また、文化はキャラクターの外見のような視覚的変化とも結びついている。
  • さらに、文化や宗教が非常に簡単に改造可能であることに興味がある方もいるかもしれない。上の画像はローカライゼーションファイルなどを省略した簡単なBlorg文化Modだ。ご覧のとおり、改造自体は非常に単純で、ローカライゼーションファイルや文化の特性の定義、Blorg文化を持つPopの作成などはごまかしているが、全体としては非常にわかりやすい。

次回:開発日記#57――これまでの歩み

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コメント

  1. >誰かが非史実の総合改変Mod「Blorg invasion from Outer Space」を作ってくれることを期待している。

    StellrisでVictoriaMODとかあったし、
    誰かがVictoria3でStellaris風MODを作ってくれるかもしれない()

  2. ここだけみて判断するのもなんだけど日本文化に肉食のタブーないのね
    明治維新で外れるとかあれば

    • なんだかんだ言って薬扱いで食ってたりしたっていう現実面を捉えてかもしれない
      (パラドがそこまで考慮してるわけないだろ!)

    • 日本文化じゃなくて仏教の禁忌扱いなのかもね

    • 大乗仏教も浄土真宗と日蓮宗は肉食べてたしなぁ。そっちベースなのかな?
      仏教も上座部では厳密には肉食も別に禁止してないし。
      三種の浄肉ってやつ

    • 市場価格の都合で禁忌じゃなくても結局あんまり消費されないとかありそう。

    • 西欧化したあと、肉食え肉! って政府がやったのもあるけど、牛鍋屋とかも流行ったみたいだし
      パラドから見たら、ただ単に肉が供給されてなかっただけじゃね? という感じなのかも

    • 既に色々言われてるけど九州では江戸時代に豚肉が食べられてたと言うし
      タブーに設定するほどのものじゃない気はする

  3. 獣肉への忌避は仏教の影響であって、日本人はいつの時代でもそれなりに食べてるからなぁ
    特に鳥類の肉は珍しい物でもなかったみたいだし

  4. 日本が肉食しなかったってのが外国から見ればそんなに有名な話でもないし、ゲーム期間の半分以上は肉食解禁以降の時期なわけで、ゲームとしては敢えてタブーに設定するほどでもないと思う

  5. そもそも四足の獣が禁止なだけで鶏肉は普通に食べてたしウサギも鳥だしな…
    そこまで細かいタブーは無理なんだろ
    ムスリムが豚肉がダメってだけで肉食タブーになってるなら日本もそう設定しないといけないけどどうなんだろうな

  6. 大正義 山クジラ屋

  7. 近年の研究だと江戸の肉食タブーのイメージって生類憐みの令のせいであって
    実際他の国の宗教的タブーに比べればかなりゆるゆるだったそうだしな、それこそ農村部じゃ全くなかったそうで
    というか本気でタブーなら明治維新の西欧化ってだけで国家&日本神道の頂点でもある天皇陛下がすぐ肉食できるわけないだろう、反発がえらいことになる

  8. 禁忌と忌避で段階とかないのかな

  9. 日本の肉食タブーだけれども、どちらかというと滋養強壮用の薬扱いで普段から食べるようなものではなかったって話も聞くし、彦根藩の赤べこの味噌漬けの献上や薩摩の豚肉食文化なんかの話もあるし、西日本は意外に緩かったそうで
    まあ大豆でタンパク質を補えていたから畜産やってまでタンパク質を得る必要がない地域が多かったのもありそう

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