「Europa Universalis IV」開発日記2022年7月26日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はモニュメントとゲームバランスの変更について。1.34リリース前の開発日記です。
開発日記
開発日記2022年7月26日分は、モニュメントとゲームバランスの変更について。
- 今回ご紹介するモニュメントは「Leviathan」の所有者にご利用いただけるものだ。また、1.34でのゲームバランスの変更についてもご紹介する。
新たなモニュメント
- 全体として1.32アップデート後のモニュメントの密度には満足しているため、愛情が欠けていた特定の地域(スカンディナヴィアは次のDLCとうまく噛み合う)と、埋めたいと思っていたあちこちの隙間に取り組もうと思った。今回のモニュメントは少ないため、補正を創造的なものにした。
- The Falun Copper MineはDalaskogenプロヴィンスの補正として既にゲームにあるが、近代ヨーロッパの主要な銅生産地であったため、これをモニュメントにすることにした(「Leviathan」を持っていないプレイヤーではプロヴィンスの補正はそのままだ)。
- Tier 1
- そのプロヴィンスの商品生産+3
- そのエリアの建設コスト/建設期間-5%
- Tier 2
- そのプロヴィンスの商品生産+6
- そのエリアの建設コスト/建設期間-10%
- 砲兵コスト-10%
- Tier 3
- そのプロヴィンスの商品生産+9
- エリアの建設コスト/建設期間-20%
- 砲兵コスト-20%
- Tier 1
- クロンボー城(Kronborg Castle)は15世紀初頭にエリク7世によって海峡通行税を課すために建設されたが、後に壮麗な王宮に変わった。
- Tier 1
- そのプロヴィンスのdefensiveness+15%
- 貿易の保護から得る海軍伝統+25%
- 建設時にMercantilism+1
- Tier 2
- そのプロヴィンスのdefensiveness+25%
- そのプロヴィンスの沖合での海軍戦闘ボーナス+1
- 貿易の保護から得る海軍伝統+50%
- アップグレード時にMercantilism+3
- Tier 3
- そのプロヴィンスのdefensiveness+33%
- そのプロヴィンスの沖合での海軍戦闘ボーナス+2
- 貿易の保護から得る海軍伝統+100%
- アップグレード時にMercantilism+6
- Tier 1
- ヴィスビュー市(The city of Visby)はバルト海貿易路の主要港のひとつで、城壁は多くの敵から街を守り、独立Gotlandの中心となった。
- Tier 1
- そのプロヴィンスの艦船建造速度-25%
- そのプロヴィンスへの敵の上陸速度+50%
- 私掠効率+20%
- Tier 2
- そのプロヴィンスの艦船建造速度-33%
- そのプロヴィンスへの敵の上陸速度+100%
- 私掠効率+33%
- 国内のtrade power+15%
- Tier 3
- そのプロヴィンスの艦船建造速度-50%
- そのプロヴィンスへの敵の上陸速度+200%
- 私掠効率+50%
- 国内のtrade power+25%
- Tier 1
- トラカイ島城(Trakai Island Castle)は15世紀初頭にヴィータウタス大公によって建設され、はじめは軍事に使われ、のちに王宮に変わった。
- Tier 1
- そのプロヴィンスの人的資源補正+10%
- 威信+0.25/年
- splendor+0.5/月
- 改革進捗度増加量+5%
- Tier 2
- そのプロヴィンスの人的資源補正+15%
- 威信+0.5/年
- splendor+1/月
- 改革進捗度増加量+10%
- 利用可能な顧問+1
- Tier 3
- そのプロヴィンスの人的資源補正+25%
- 威信+1/年
- splendor+2/月
- 改革進捗度増加量+20%
- 利用可能な顧問+2
- Tier 1
- サルヴァドール・デ・バイア(Salvador da Bahía)はポルトガル人がブラジルに建設した特に古い都市で、2世紀以上この植民地の首都となった。
- Tier 1
- そのプロヴィンスのtrade power+10
- 国家のtrade power+10%
- 入植者増加量+10
- Tier 2
- そのプロヴィンスのtrade power+15
- 国家のtrade power+10%
- 入植者増加量+10
- 商品生産量+0.25
- Tier 3
- そのプロヴィンスのtrade power+25
- 国家のtrade power+10%
- 入植者増加量+10
- 商品生産量+0.5
- Tier 1
- ンバンザ・コンゴ(M’banza-Kongo)はコンゴ王国の主Manikongoの居所であり、15世紀から16世紀にかけて王の権力が増すのに合わせて、この地域でもっとも重要な都市となった。
- 文化がKongoグループであり、かつ所有者に受容されている必要がある。
- Tier 1
- true faithのプロヴィンスにおけるInstitution伝播+20%
- 改革進捗度増加量+10%
- Tier 2
- true faithのプロヴィンスにおけるInstitution伝播+33%
- 改革進捗度増加量+15%
- 正統性+0.5/年
- Tier 3
- true faithのプロヴィンスにおけるInstitution伝播+50%
- 改革進捗度増加量+20%
- 正統性+1/年
- 忠誠度・影響力にかかわらず階級の特権を剥奪できる
- Tier 1
- ハラール・ジャゴル(Harar Jugol)はイスラーム教徒の主な巡礼地のひとつで、多くのモスクや神殿、学者や聖職者の伝統がある。
- プロヴィンスがイスラームグループの国教か混合宗教を持っている必要がある。
- Tier 1
- Institution増加量+0.25
- 宣教師からの開発度あたり威信+0.1
- Tier 2
- Institution増加量+0.25
- 宣教師からの開発度あたり威信+0.2
- 安定度コスト補正-10%
- Tier 3
- Institution増加量+0.5
- 宣教師からの開発度あたり威信+0.3
- 安定度コスト補正-25%
- アップグレード時にPiety-50未満かつMysticism+50超のときLegalismを受容できるディシジョンを追加
- Tier 1
- 都江堰(Dujiangyan)は同名の都市を中心に発展した古代の灌漑システムに関連するもので、四川地方を中国で特に豊かな地域にした。
- Tier 1
- そのプロヴィンスの統治コスト-20%
- そのプロヴィンスのDevelopment efficiency-5%
- Tier 2
- そのエリアのプロヴィンスの統治コスト-20%
- そのプロヴィンスのDevelopment efficiency-10%
- そのプロヴィンスの建設可能な建造物数+1
- そのリージョンの荒廃度-0.05/月
- Tier 3
- そのエリアのプロヴィンスの統治コスト-40%
- そのエリアのDevelopment efficiency-10%
- そのエリアの建設可能な建造物数+1
- 荒廃度-0.05/月
- Tier 1
アイディアグループと政策のバランス変更
- 過去の開発日記で新たな国家アイディアについて述べたが、それに合わせて既存のアイディアグループの一部を見直すことにした。この変更の背景にある全体的なデザインはさまざまなグループにもう少し多様性をもたらすことにあったため、このアップデートはそうしたものの中から異なる可能性を選ぶことがより現実的になるかもしれない。具体的な変更点の理由は以下のとおり。
- 国家の人的資源と陸軍上限をもたらすアイディアは弱体化された。これは戦闘システムの変更と組み合わせるためだ。人的資源と陸軍上限の源泉は既に数多く利用できるようになっており、一部のアイディア(例えばQuantity)が他より特に好まれていると私たちは感じた。
- EconomicアイディアとEconomic・Qualityの政策の開発コスト低減も弱体化させた。これは既に他の場所でかなりの量の開発コスト低減を導入していると私たちが感じており、ここで大幅に削減するのが正しいと考え、こうした源泉からプレイヤーが得られる総量を効果的にバランス変更するためだ。
- 私たちはEspionage・Trade・Navalのような不人気なアイディアグループを強化し、他のグループと比べてより使えるものにしたかった。
- 以下では行った変更点を詳しくご紹介する。
- Innovative Ideas
- Optimismはさらに維持費なしでリーダー+1をもたらす。
- Formalized Officer CorpsはExpanded Policiesに置き換えられ、無料の政策+1をもたらす。
- Economic Ideas
- 開発コスト-20%→-10%。
- Espionage Ideas
- State PropagandaはさらにCovert Actionの関係への影響を-50%する。
- VettingはさらにCorruption-0.1/年をもたらす。
- Audit ChecksはBlackmailingに置き換えられ、属国化の受入理由+15、毎月のFavorsの補正+33%をもたらす。
- アイディアのボーナスは反乱軍支援効率が50%→100%になり、Covert Actionの関係への影響が-50%される。
- Trade Ideas
- Shrewd Commerce PracticeはさらにPromote Mercantilismのコストを-25%する。
- Free Tradeはさらに商人のTrade Power+2をもたらす。
- Overseas Merchantsはさらに貿易会社への投資コストを-25%する。
- アイディアのボーナスはさらにBurghers/Vaisyasの忠誠度+10%をもたらす。
- Exploration Ideas
- Free Coloniesは入植確率を+10%する。
- Global EmpireはTreasure Fleetの収入を+25%する。
- Aristocratic Ideas
- Noble Knightsは騎兵コストを-10%→-20%し、騎兵のCombat Abilityを+10%→+15%する。
- Serfdomは人的資源補正を+33%→+20%する。
- Noble Connectionsは傭兵の人的資源を+20%→+25%する。
- Divine Ideas
- Martyrsは人的資源補正+25%→True Faithのプロヴィンスにおける人的資源+15%する。
- Horde Ideas
- アイディアのボーナスはさらにTribes Loyalty Equilibriumを+10%する。
- Indigenous Ideas
- Indigenous IdeasからのControlled Burnsは人的資源補正+20%→+15%する。
- Offensive Ideas
- Grand Armyは特殊ユニット上限を+15%し、陸軍上限補正を+20%→+15%する。
- Quality Ideas
- Quality Educationはさらに海軍伝統+0.5をもたらす。
- Quantity Ideas
- Levée en Masseは人的資源補正+50%→33%をもたらす。
- アイディアのボーナスは陸軍上限補正を+50%→+33%する。
- Naval Ideas
- Naval Gloryはさらに攻城戦への影響+1をもたらす。
- Oak Forests for Shipsはさらに艦船のDurabilityを+10%する。
- アイディアのボーナスは艦船のDurability+10%→Naval Barrageコスト-100%をもたらす。
- 政策Economic – Quantity
- 開発コスト-10%→陸軍維持費補正-5%をもたらす。
- 政策Innovative – Quality
- 歩兵のCombat Abilityを+10%→+15%する。
- 政策Aristocratic – Espionage
- 騎兵のCombat Abilityを+10%→+15%し、Noble Estate Loyalty Equilibriumを+10%する。
- Innovative Ideas
Crownlandと政府改革進捗度
- High Crownlandからの税収補正を政府改革進捗度増加量に置き換えたことはご存知かもしれないが、ここでもお伝えしておく。私たちはこれにさらに手を入れて、50%超のCrownland Levelごとに政府改革進捗度増加量(補正値であって一定の値ではない)がこれまでの10%→20%ずつ増加するようにした。つまりCrownlandが100%になると政府改革進捗度増加量も+100%となる。
- また、次の改革進捗度コストが50→40となり、改革進捗度の増加がより安定し、拡張された政府改革のTierに進みやすくなった。
Government Capacity
- 上記の変更に加え、政府改革進捗度増加量をより戦略的にするため、Administrative EfficiencyがGovernment Capacityを超える場合はペナルティをもたらすようにした。これはCentralize Stateの機能や、建造物・モニュメント・改革などでGovernment Capacityをさらに増やすことで対抗できる。これは成長速度を抑制するが、私たちはこれがゲームにさらに深みをもたらすと考えている。というのは、これによってプレイヤーはさまざまな機能からGovernment Capacityをどのように獲得するかという選択肢を獲得し、さらにCentralize Stateを使うかさらなる改革進捗度を得るかのいずれにも使用でき、「貴重な政府改革進捗度をどうやって使うか」という選択ももたらすためだ。
- そこで私たちは上限を超える2%のGovernment CapacityごとにAdministrative Efficiencyが-1%されるようにした。これにより論理的に変動し、その国家の拡張速度に動的で自然な効果をもたらすことができる。
- Government Capacityの調整のために、CourthousesとTown Hallsは大学のように開かれた建設スロットを必要としなくなり、より興味深い建造物となった。さらにState Houseも開かれた建設スロットを必要としなくなり、現地の統治コスト25%低下させ、かつ一定値として-25するようになった。こうした統治補正は紙・宝石・ガラスを産出するプロヴィンスでは倍になる。
その他の変更
- これ以外の変更点で興味深いかもしれない点は以下のとおり。
- プロヴィンスのインフラを拡張すると現地の開発コストが-5%→-25%されるようになった。開発効率はプロヴィンスの開発コストをゼロにしてしまう可能性があるためしようしないことにした。
- Rampartsは防御側に戦闘ロールボーナスを+1する。
- Paganの宗教反乱は国内の大多数がこの宗教である場合、その宗教をプレイヤーに強制できるようになった。Nahuatl・Mayan・Icanはゲーム内の「primitive」ステータスのため例外だ。
- 「Mare Nostrum」を持っている場合、外国におけるSpy Networkはその国家の攻撃的拡張の影響を-10%→-30%するようになった。
- Support RebelsはSpy Networkを60%→30%消費するようになった。
- Scorched Earthは敵の移動速度を5年間-50%するほか、現地の荒廃度を+0.25/月するようになった。
- DevotionはPapal Influence、威信、税収補正に加えて、Church Power+25%、Harmonization Speed+25%、Piety Accelerator+0.001/月、Authority+0.5/年、Patriarchal Authority+0.1%/年、Doom-0.5/年、Karma-0.05/年、Clergy/Brahmins Loyalty Equilibrium+0.05%をもたらす。この変更は神権制を他の宗教にも適合させるために追加したものだ。
- Crimeaはイベント「Fate of the Crimean Khanate」でオスマン帝国の保護を求めた場合、オスマン帝国のMarchではなく進貢国となるようになった。
- 今回の開発日記はバランス変更についてコミュニティと関わることを目的としている。こうした変更についてのフィードバックをいただきたい。
来週はアートについて。
2022年8月3日追記:開発日記2022年8月2日分はアートに関するものとなっていますが、当サイトでは記事にしてご紹介しませんので、内容が気になる方は直接フォーラムの投稿をご覧ください。
コメント
裁判所と市庁舎に建設スロットが必要なくなったのはありがたい!