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「Hearts of Iron IV」開発日記2022年6月29日――エチオピア#1

HoI4 開発日記

「Hearts of Iron IV」開発日記2022年6月29日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はエチオピアについて。「By Blood Alone」+1.12リリース前の開発日記です。

前回:開発日記2022年6月22日――スイス#1


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開発日記

開発日記2022年6月29日分は、エチオピアについて。

エチオピア非正規歩兵の開発中の画像

  • 今回の開発日記はほとんどのアートが納品される前に書かれているため、多くのプレースホルダーグラフィックスが登場する。

テーマ

  • エチオピアのデザインテーマは2つあり、1つ目は生き残りに関するものだ。エチオピアはイタリアから侵略を受けている状態で始まる。兵器も兵力も不足している。そこで、最初は生き残る手段を見つけることに主な重点を置き、そこにはいくつかの選択肢がある。
  • 2つ目は近代化に関するものだ。エチオピアはまったく工業化されておらず、陸軍も封建的な部分が多い。工業国に対抗するには国家や軍を改良する必要がある。

国家の設定

  • プレイヤーはまずハイレ・セラシエに新たな特徴があることに気づくだろう。

すべてが完全にプラスのものというわけではない。

  • 国家は国民精神を持った状態で始まる。

マップ

オガデン砂漠は砂漠に分類されるようになった。

  • 以前はエチオピアというひとつのステートだったものが、多くの新たなステートに分割された。より面白いゲームプレイとより現実的な戦闘・補給線を可能にするため、非常に大きなプロヴィンスの一部が分割された。同時に勝利点を追加し、プレイヤーに争うべき具体的なものをもたらした。こうしたことをやるときに適切な水準を見つけることは、常にゲームプレイ、他のものとの整合性、理想とするものとの間でバランスをとる必要があり、犠牲はあったが最終的に上のような形になった。

戦争開始

  • エチオピアはイタリアと戦争状態でゲームを開始するが、簡略化のためこれまでどおりすべてのユニットは自国内にいる状態で始まる。

  • イタリア・エチオピア両国は国際連盟に加盟していたため、ハイレ・セラシエは国際社会がイタリアを止めることを期待していた。私たちは本格的な国際連盟の機能を作ることを断念し、代わりにエチオピアの国家方針ツリーと、イタリア・エチオピア両国に影響する小規模なシステムに関連付けた。
  • イタリアはエチオピア侵略を植民地の国境紛争のようなものと装ったが、エチオピアが持ちこたえ、イタリアがより戦争に努力を傾けるほど国際連盟が見て見ぬふりをすることは難しくなる。こうしたことをシミュレートするため、戦争の両陣営に影響を与える「戦争エスカレーション(War Escalation)」を用意した。
  • 段階が高まるほどエチオピアでより多くの国家方針がアンロックされ、継戦能力に影響するイベントが両国に発生する。詳しくは後述する。

産業の近代化

  • エチオピアの産業ツリーの全体像だ。

  • 1936年にエチオピアは軍需工場2、民需工場2を持った状態で始まる。国家方針ツリーでいくつかの工場を獲得できるが、国家方針の多くはボーナスに関するものやペナルティの除去に関するものだ。エチオピアのすべてのステートは上のような補正を持った状態でスタートし、上の画像に示した首都ステートを除いたステートでは-30%となっている。国家方針「Develop the Capital Region」や一番右にある国家方針のまとまりで、最終的にこの補正を取り除くディシジョンがアンロックされる。

  • エチオピアは他国のように多くの設計社や企業をがある状態で始まるわけではなく、国家方針「Invite Foreign Industrialists」によって他国の企業を誘致する選択肢が用意されている。エチオピアの地元の設計社や企業は「Invite Foreign Industrialists」以外の手段でアンロックする。

陸軍

  • エチオピア陸軍はBBAで少し見直されてバニラより規模が大きくなり、正規軍であるMehal Sefariとエチオピアの領主たちによって徴募され維持されている非正規軍の2種類からなる。非正規軍は編成が早く特定の地形にボーナスがあるが、一般的に正規軍より弱いし、数にも限りがある。

  • エチオピアは他国と異なるユニット編成システムがあり、これは固有の徴兵法で表現されている。平時には徴兵可能人口が少ない一方で戦時には自動的に増加するが、生産にペナルティなどがある。エチオピアでプレイしている際には、この非正規軍システムを拡大するか、他国のような正規軍システムに移行するかを選択する。
  • このルートの国家方針は陸軍を特化させることができ、空軍や海軍を持とうとする際にも役立つ。

  • 軍事ルートの全体像はこのとおり。

Balance of Power

  • エチオピアはスイスやイタリアと同様にBalance of Powerが有効な状態で始まる。エチオピアのBoPはMekwanint(中央政府が任命する公務員)とMesafint(エチオピアの世襲貴族)の権力に着目している。どちらか一方に寄せるとさまざまなメリットやペナルティがあり、一方が絶対的な権力を得ると破滅的な結果になる可能性がある。エチオピアのBoPの詳細については次の開発日記で述べる。

第二次イタリア=エチオピア戦争ルート

  • エチオピアは戦争の進め方をカスタマイズする助けになるような国家方針(ほとんどが35日のもの)が多くある。こうした国家方針は戦争が終わるとすべてブロックされる。

進むべきか、留まるべきか?

  • ハイレ・セラシエのエチオピアでプレイしているときに行わなければならない最初の決断は、彼がアフリカに留まってイタリア軍を撃退する(のちに彼の個人崇拝につながる)か、国際連盟で演説する(戦争のエスカレーションでアンロックされる国家方針を利用する)かだ。

  • 史実のようにハイレ・セラシエがエチオピアを離れると、上の画像の国家方針が利用可能になる。このセクションは戦争が十分に拡大した場合に役立つ国家方針を利用できるようにすることと、皇帝が不在にしている間に降伏した場合に亡命して戦いを継続できるようにすることの2つの目的を兼ねている。
  • 「Addressing the League of Nations」から始まるルートは最終的に「International Mediation」に至り、これは国際連盟がイタリアに白紙講和を受け入れるよう圧力をかけるものだ。

  • 「International Brigades」は非常に便利で、楽しく、フレーバーに富んだもので、国際連盟構成国に義勇軍を募るイベントが発生し、ランダムに4~8の中小国がそれぞれ1個師団を送ってくる。

亡命と帰還

  • 国家方針「Boarding the Train」を選んだ後にエチオピアが降伏した場合、ハイレ・セラシエは亡命受入国で戦いを継続できる。しかし国際連盟決議により、亡命ルートの最後にある「Reclaiming Ethiopia」を完了するまで受入国に戦争参加を求めることはできない。
  • 亡命ルートの国家方針はプレイがプレイヤーにとって多少なりとも興味深いものになるようにさまざまなディシジョンをアンロックする。「The Patriots」「Anti-Italian Propaganda」などの国家方針ではイタリアに占領された地域でレジスタンスの成長を促したり、迎合度上昇量を低下させたりするエチオピア固有の継続方針をアンロックする。イタリアが亡命したプレイヤーを取り除く唯一の方法はプレイヤーのステートで充分な迎合度を獲得し、その所有権を与えるディシジョンを行い、最終的にAfrica Orientale Italianaを作ることだ。

  • Abuna(Ethiopian Orthodox Tewahedo Churchの指導者)を雇用するとQerellos IVから亡命中に非常に役立ついくつかのボーナスが与えられる。

  • 亡命受入国によって国家方針も異なるが、実行には一定以上の正統性が必要だ。亡命先にするには受入国の許可がいるため、関係が悪いと困難になる。
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戦うために留まること

  • 外部からの援助を拒否した場合は勝つのが困難になる。上の画像はエチオピアに留まることを選択した場合の講和前の国家方針だ。このルートでイタリアと講和する場合、「Fait Accompli」を完了した際にプレイヤーが占領していればイタリアから領土を獲得できる。このルートでは西側からの支援が得られないだけでなく、講和するためには最低限エチオピアのすべての中核ステートを確保する必要がある。しかし元帥としてのハイレ・セラシエとエチオピアの部隊・将軍たちに素晴らしいボーナスをもたらす。

  • これがハイレ・セラシエルートのイタリアとの戦争に関する部分だ。

戦争が終わったら次は?

  • イタリア=エチオピア戦争が終結した後は「The King of Kings」と「Rebuilding the Country」の2つルートを選択する。後者はイタリアとの戦争のどのルートからも利用できるが、「The King of Kings」ルートは外国の援助なしに戦争に勝利し、ハイレ・セラシエをエチオピアの真の支配者とした場合のみ利用できる。ここでは彼の指導者としての特性をアップグレードし、Empire of Axumを復興するディシジョンを獲得し、多くのコアと戦争目標を得る。
  • その後はいくつかのゲーム終盤の選択肢を選ぶことができる。例えばラスタファリ運動を利用してイギリスにジャマイカの宗主権を要求し、アメリカ大陸に影響力を拡大したり、ソロモン王朝の遺産を受け入れてソロモン王の土地を占領者から取り戻し、最終的にはそこに遷都するというようなことだ。

  • 亡命せずにイタリア軍を打倒し、皇帝を中心とした教団を作らない場合は、アフリカに着目した2つの選択肢から選ぶ。

その他

軍人

スウェーデン人とアメリカ人

  • エチオピアの新たな顧問はかなりの数がいる。これですべてではなく、非史実ルートで利用可能になる顧問は紹介されていない。

質疑応答

Q:エチオピアでイタリアに勝つのはどれくらい難しいの?

A:現在のバランスではドイツ内戦やCarlistのよくない開始時より難しい。おそらくギリシャでトルコと戦うのと同程度か、もしかしたらもう少し難しいくらいだろう。


次のエチオピアに関する開発日記は2週間後であるとのこと。

次回:開発日記2022年7月6日――イタリア#2

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コメント

  1. The Lion and the Sunってことは日本に亡命ルートか

    • エチオピア饅頭が振る舞われそう

    • 一応エチオピア帝室に日本人が嫁いだりしたことあったんだっけか、割と2次エチオピアイタリア戦争の直前くらいに

  2. 素の日本だと亡命政府システムは使えなかったような気がしたがどうなるかな

  3. イタリアに屈服ルートあってもいいんじゃないかと思ったけど服従ルートはつまらないから無いか

  4. マイナー国家のステーツ割が細かくなっていってるけど、アジア方面の雑なステーツ割ももうちょい手を入れてくれんかなあ

  5. アフリカ解放ルートはやりがいありそうで楽しみ

  6. ローゼン伯爵出るのか……この時代ならパパの方が大暴れしてるような

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