「Stellaris」の新DLC「The Machine Age」発売は5月7日!

「Stellaris」開発日記#237――統合力の見直し パート1

Stellaris 開発日記

「Stellaris」の開発日記#237が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は統合力の見直しについて。3.3リリース前の開発日記です。

前回:開発日記#236――よいお年を、いままで魚をありがとう


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開発日記

開発日記#237は、統合力の見直しについて。

  • 今回は開発日記#215#234でも少し触れた)で述べた統合力(Unity)の見直し、これまでの進捗状況、今後の計画についてさらなる情報をご紹介するところから始めよう。ここに掲載されている数値や画面キャプチャーはすべて開発中のものであり、変更される可能性があることに注意してほしい。

認識されている問題とデザインの目標

  • 現在のStellarisでは統合力は無視できるほど弱い資源であり、管理許容量(Admin Capacity)があるために帝国膨張度(Empire Sprawl)の機能にあまり意味がなく、技術ラッシュが圧倒的に強力な戦略となっている。統合力は偶発的な手段で非常に簡単に獲得でき、恩恵も小さいため、帝国は統合力獲得基盤を開発する必要がほとんどなく、精神主義の志向は魅力的でない。
  • 影響力(Influence)は今のところ国内外の多くのことに使用され、貴重な資源となっているが、制約されすぎていると感じられることもある。
  • 統合力の見直しについての私たちの基礎的な目標をまとめると、以下のとおりだ。
    • 統合力は意味のある資源であるべきで、社会の改善のために団結しようとする帝国の意欲と、マイナスの変化に対する帝国の回復力を表現するものだ。
      • 統合力は現在よりも価値あるものになるべきで、統合力獲得に注力する帝国はプレイが面白くあるべきだ。
        • 精神主義帝国は利用できる充分な得意分野を持つべきで、自分たちのなにか得意とすることを感じられるようにするべきだ。
        • 専用の職以外からの偶発的な統合力の源泉の数は減らすべきだ。
        • 統合力を重視しない(しかし完全に無視しない)帝国は依然としてゲーム終盤までにアセンションパーク(Ascension Perks)を獲得できるべきだ。
      • 可能であれば、没入感のある意思決定に統合力をもたらすことで報いる。
      • 国内のことについては一般的に統合力を利用すべきだ。
        • 統合力の使用方法を増やす。
        • 布告(edicts)の機能の仕方を(再び)リバランスする。
    • ゴムバンド式の仕組みを再導入することで技術ラッシュの強すぎる影響を低下させる。
    • 小さく強力な国家プレイをより実現可能なものにし、小さく強力な国家と広大な国家のプレイの間のバランスをとって独自性をもたらし、集合意識・機械帝国・巨大企業・通常帝国の間の違いを強調する(これは必ずしも小さく強力で統合力に特化した帝国が広大な研究重視の帝国と同等になるという意味ではないが、得意とするものを持ち、一般的に今よりも優位性を持つようになるべきだ)。
    • ゲーム終盤においては、研究重視の帝国の繰り返し可能な技術と同じように、統合力重視の帝国は楽しみな恩恵を得られるべきだ。
  • 今回のイテレーションでは上記の項目の一部に特に注力したが、今後のCustodianチームのリリースでシステム改良を続けていく。

では、私たちはなにをしているか?

  • 管理許容量を増加させるすべての手段が削除された。さまざまな源泉から生じる帝国膨張量を低減させる手段があり、これは異なる帝国種別間のプレイを差別化するために使用されるが、帝国は帝国膨張量のペナルティを完全に軽減できなくなる。ペナルティと帝国膨張量発生量は大幅に変更された。

    • 例えば、帝国首都の開発構想は惑星上のPopによって生じる帝国膨張量も減らすようになった。
  • 官僚(Bureaucrats)・司祭(Priests)・管理職(Managers)・シナプスドローン(Synapse Drones)・コーディネーター(Coordinators)は、さまざまな帝国種別にとって統合力の主要な源泉となる。文化人(Culture Workers)は削除された。

こうした記念碑は惑星固有になり、精神主義帝国が建設できる。

  • 起源の記念碑(Autochthon Memorials。および同様の建造物)は惑星の統合力産出を増大させ、帝国が取得したアセンションパークの数に基づいてそれ自体が統合力を産出するようになった。記念碑であるため、こうした建造物は労働者を必要としなくなった。

例えば一部の官僚機構に関する技術は、現在では布告基金を補正する。

帝国カルト(The Imperial Cult)は毎月末に余った布告基金を神たる皇帝のイコンに浪費する。払い戻しはない!

  • 布告上限(Edicts Cap)システムは削除された。布告を有効にすると帝国膨張量に補正される毎月の統合力維持費が発生する。各帝国には布告維持費を補助する布告基金(Edicts Fund)があり、毎月支払わなければならないものを減らす。これまで布告上限を増やしていたものは、現在では一般に布告基金を増加させるが、一部の国是(civics)・技術・アセンションパークは他のテーマに沿った変更が行われている。
  • これまで影響力を消費していたいくつかのシステムは、現在では統合力を消費する。
    • これまで影響力を支払っていた惑星ディシジョン。価格も調整された。
    • Popの移住。植民地の放棄は依然として影響力を支払う。
    • 国内派閥の操作。派閥は影響力の代わりに統合力を産出するようになった。
  • 派閥が影響力を産出しなくなったため、少量の影響力が艦隊によって産出されるようになり、これは戦力投射(Power Projection)に基づく。戦力投射は艦隊規模と帝国膨張量を比較したものだ。

そして一部の帝国はすべてのルールを破る。

  • リーダーは雇用のためにエナジークレジットではなく統合力を必要とし、少量の統合力を維持費とする。これによって伝統とリーダーの間で選択することになるため、ゲーム開始時に探索のために複数の科学者を雇用する場合や、リーダー特性を「繰り返し引く」ときの相対的なコストが増加することを、私たちは理解している。
  • ほとんどの巨大構造物(Megastructures)は影響力ではなく統合力を使用するようになった。ただし移動に関するもの(ゲートウェイ(Gateways)など)や居住空間をもたらすもの(軌道上居住地(Habitats)やリングワールド(Ring Worlds)など)は例外だ。
  • 統治機構(Authority)ボーナスは(当然のことながら)再度いくつか変更が行われている。というのは、そのうちのいくつかはもはや存在しないシステムに関するものであったり、現在では異なる運用がなされているためだ。

いつ実施されるのか?

  • こうしたことは多くのゲームシステムにさまざまな点で関連する非常に大きな変化であるため、私たちはこうした変更について、プレイテストとフィードバックのためにSteam上で期限を区切ったオープンベータを始めることにした。これによって、3.3.xのパッチサイクルにおいてこの変更を正式版にする前に、私たちは数値の調整やゲームインタラクションの修正を行う機会を得る。また、今後のCustodianチームのリリースで改良を続けていく。
  • オープンベータがどのように行われるかについて具体的なことは来週の開発日記で述べる。

そのほか予定していることは?

  • 上で述べたように、私たちは統合力にマイナスの効果に対する帝国の回復力も反映したいと思っている。統合力の高い帝国はマイナスの効果による赤字に強くなったり、侵略者を撃退するためにPopが立ち上がったりするかもしれないが、こうしたアイディアはまだ初期開発段階にあり、このオープンベータには含まれない。こうしたことは開発日記#234で述べた展開する情勢(Situations)に関連するものになる可能性が高い。デザインが固まり次第、今後詳しくご紹介する予定だ。
  • 来週はオープンベータの詳細と、小さく強力な、あるいは統合力重視の帝国に対して、ゲーム中盤~終盤に大きな恩恵をもたらす新たなシステムである「惑星アセンション段階(Planetary Ascension Tiers)」、さらに私たちのコンテンツデザイナーの一人による小さなことについて。

質疑応答

Q:派閥に他の変化はないの?

A:帝国の制度や派閥などについては、今後のリリースでより深く掘り下げていきたいと思っている。派閥の変更範囲は今のところ最小限だ。

Q:この記事の変更は3.3でリリースじゃなくて3.3.xのどこかでリリースということ?

A:3.3.xのパッチで公開するのが理想的だと思う。1週間のプレイヤーテストとフィードバックによって社内でできるよりはるかに多くのデータを集められるし、非常に多くのシステムに関連しているので、正式版にする前にもう少しイテレーションできるようにしたい。

Q:戦力投射は艦隊戦力を最大化して帝国膨張量を最小化すればいいの?

A:戦力投射から得るボーナスの最大化のため、プレイヤーは艦隊戦力を帝国膨張量より大きく保とうとするだろう。


次回:開発日記#238――アセンション・ベータその他

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コメント

  1. 軍事、内政、外交ともはや別物になるメスが入って今回またガラッと内政が変わりそうな予感。
    ここまでオーバーホール的改修が繰り返されるのは……

  2. 統合力はCIVの文化力というよりVIC3の官僚キャパシティみたいな感じの扱いになりそうかな? また大分プレイ感が変わりそうだ。
    しかしまた既存のStellaris解説動画や記事が陳腐化してしまうな……いつもの事だけど。

  3. 文化人消えるのか・・・
    ウェンクウォートとかどうなるんだろう
    いつも精神主義ばかりプレイしてたから精神でも使いやすい補正に変わるといいな

  4. 小さくて強力な厚みのある国にこだわり過ぎてどんどんダメになっていく感じがする
    行きつく先がインペロみたいな改善不可能状態になりそうだ

  5. 研究一強の改善はうれしい

  6. 管理許容量がほぼ死んでいたし統合力や精神志向諸々も物的な諸々に比べ魅力薄かったからな
    悪くないテコ入れだわ

  7. 年のはじめからいきなりの大改革じゃん

  8. 精神主義が魅力のない主義って事しっかり認知してくれてるのは良いな。

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