「Hearts of Iron IV」開発日記2021年5月26日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はPDXCONで発表された内容について。1.11「バルバロッサ」リリース前の開発日記です。
開発日記
開発日記2021年5月26日は、PDXCONで発表された内容について。
No Step Back
- 「No Step Back」は1.11「バルバロッサ」アップデートと同時リリースされる予定で、その使命はソ連、東部戦線、陸戦と兵站の見直しに注力することだ。
- これはゲームの多くの重要な要素、特にAIを変更する大事業で、このためにソ連の見直しを待たせていた。私たちはAIの安定性を高め、新たなパルチザンシステムを導入(注:LaRでの見直しを指しているとのこと)し、補給を見直す時間をとるなど、多くのことをやる必要があった。つまりこれはこの目標に向けた長い計画の集大成であり、それが実現したことは喜ばしい。今後の開発日記でさらなる機能を紹介していく予定だ。
補給システム
- 私たちは現在開発中の補給システムの最新のビジュアルも紹介していた。これについてはまだ深堀りするものがある。私たちは現在、その一部であるモータリゼーションをどのように機能させるかについて作業しているが、大まかには以前に発表したとおり、補給物資を届けるために鉄道と輸送船を使って補給結節点を結び、モータリゼーションによってそのプロセスを改善することに注力している。
- マップモードは以前の開発日記でお見せしたものよりずっと遊びやすくなっている(画像の赤い補給不足の部分については気にしすぎないでほしい。これはバグレポートから取ったもので、テストのために意図的に非常に悪い状態にしている。しかし、状態をよく表していると感じている)。
鉄道と列車
まだ正式なモデルがゲームにないため、列車のグラフィックはプレースホルダーだが、いい感じではないだろうか?
- また、鉄道や列車の画像もご紹介すると同時に、新たなユニットタイプとして列車砲があることもお見せした。列車砲は海軍の砲撃支援のように機能し、強固な防衛拠点(都市や鉄道結節点)の突破を助ける。詳しくは列車に関する開発日記で述べる。
ソ連
- ソ連の国家方針ツリーについてはまだあまりお見せしたくない。このツリーを取り上げる開発日記(複数形)があり、規模的にもプレイヤーの選択肢の面でも特に野心的なものだ。ソ連はドイツに次いで第二次世界大戦のゲームで特に重要な国家であり、ドイツと比べてさらに複雑だ。
統計
- まずは年間の統計データをご紹介しよう。
- アクティブプレーヤーの数は増加傾向にある。この1年のピーク時にはなんと89.9万人/月のプレイヤーがいた。
- 大国と中小国の選択は徐々に均等になるように収束している。
- 総合改変Modについては以下のとおり。
- Road to 56:10%
- Kaiserreich:6%
- Millenium Dawn:3%
- The New Order:2.9%
- Old World Blues:2.2%
- The Great War:2.2%
- Cold War: Iron Curtain:1.2%
今後のロードマップと見解
- 「No Step Back」以降のHoIの将来についても述べた。というのは、私たちはゲームの拡張をすぐにやめる予定はないためだ。
- 今後イタリアの見直しをする予定だ。
- ゲームが古くなるほど、大規模な有料のシステム変更は難しくなるが、HoIはその段階に差し掛かっている。現在の私たちの考えは(まったく変わる可能性もあるが)カントリーパックのような小規模なDLC、パッチ、アップデートに長期的に注力することだ。というのは、これによって私たちはゲームにとって最良と思われること、さらなるフレーバーを追加することに注力できるためだ。
- カントリーパックとは「Battle for the Bosporus」や「Death or Dishonor」のようなもので、テーマや特定の地域に着目したいと思っている。今のところスカンディナヴィア、中東、南米(大きすぎるので2つになるかもしれない)が候補だが、アイディアはもっとある。
- ゲームには講和会議のような大きな問題がいくつかあり、今後の計画の一部として取り組む予定だ。カントリーパックに注力することでそれがやりやすくなる。
- 新規プレイヤーに向けたオリエンテーションにも取り組みたいと思っている。HoI4は非常に複雑なゲームであり、チュートリアルではどういうものかわからない。しかし他の改善案もある。
- はっきりさせておきたいのは、以上のことを約束するものではないということだ。というのは、計画は変更されるものであり、こうしたことがいつできるか正確に言うことはできないからだ。私(注:ゲームディレクターのpodcat氏)の目標は私たちがどのように物事を考えているのか常にお伝えすることだ。
Imperatorチームから異動となったArheo氏の挨拶と、HoI4開発を担当するStudio Goldの技術ディレクターによるプログラマーの募集も掲載されています。
質疑応答
Q1:航空戦の見直しの予定はないの?
A1:ロードマップの詳細に関するアップデートは拡張が発売されるまで待っている。それに航空戦の見直しが入っていたか覚えていないが、内部では何度か改善すべき点として議論されている。
Q2:「DLCでのシステム追加」について述べられていて「パッチでのシステム追加」については述べられていないことは指摘する価値がある。つまりDLCは主にカントリーパックにし、システムの変更はすべてパッチで行うということなんだと思う。楽観的かもしれないが。
A2:あなたは私の書いたことを正しく理解している。長期的には、私たちはさらなる大型の有料機能から離れたいと思っている。というのは、私たちが成長するにつれてどんどん脆弱になるからだ。
Q3:既存のバグ修正はしないの?
A3:5周年のあたりでバグ修正パッチを出すのでお楽しみに。
コメント
翻訳お疲れ様です
ロードマップを読む感じ、次回以降のDLCではもう大型DLCは出ないかもしれないですね
あるいは出てもせいぜい1個か
ステラリスのアプデ頻度と比べてもhoi4の大型アップデートが相当しんどいというのが伝わってきます
stellarisだって大型アプデは年一ペースなんでhoi4が極端に遅い訳じゃないでしょ
EU4もアプデやDLCが多かったときも地域アプデやimmersion packがメインで20ドルのexpansionの頻度が特別高い訳ではなかった
東アジア地域もNFのアップデートしてほしいです。
有料DLCは誰もが全部買うわけじゃないから
バグが増えてかないようにシステム変更は無料でいくってことかな?
そうみたいでうれしい。
バルト三国レベルの小国もありだし、スイスはセットになりそう。
あとは北アフリカの戦いにあわせてNFを持つポテンシャルがあるイランとその隣国のイラクとかかな。
返信先間違えました汗
イタリアの見直しはどこと一緒になるかな
ヨーロッパだと残りはオーストリアとベルギー以外微妙だし、MtGみたいに遠い国に調整入るのかな?
隣国エチオピアのことを忘れてないか?
システム変更が伴うdlcがあると開発テストが絶望的な作業になりそう。eu4とかよくあんな量のdlc管理できるな
フレーバーパックみたいなものをdlcにするほうが開発する方も買う側も健全ですよね
出来なかったからリヴァイアサンがまずいことになったのでは?
そういうのがあるから古いDLCは無料にして本体に組み込んでいくほうがいいんだろうな
古いDLC販売で得られる利益以上に、DLCごとの分岐管理のコストのほうがでかすぎる
DLCは全部買う勢だったから気づいてなかったけど、テストするときは幾つもあるDLCの組み合わせを全部でやらないといけないのか。
テストの工数死ぬほどかかりそう。いや、かかってるから変えようとしているのか。
>テストするときは幾つもあるDLCの組み合わせを全部でやらないといけないのか
それな。
俺みたいにMtGだけ入れないとかいうユーザーもいるし、だからと言ってまさか「バニラ状態か全部入り以外は不具合保証できません」て言うわけにもいかんだろう。
そう考えるととんでもない手間暇だと思うよ。
この間のユーゴみたいな既存DLCのリワークはどのくらいのペースで取り組むつもりなんだろうか
ソビエトNFアップデートしてくれたらそれだけでやる気でる
ソ連が弱過ぎてどこの陣営でやっても面白さにかけてたからどうにかなるといいな