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「Hearts of Iron IV」開発日記2021年5月19日――バルト三国2/2

HoI4 開発日記

「Hearts of Iron IV」開発日記2021年5月19日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はバルト三国について。1.11「バルバロッサ」リリース前の開発日記です。

前回:開発日記2021年5月12日――バルト三国1/2とポーランド3/2


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開発日記

開発日記2021年5月19日は、バルト三国について。

  • 今日はまず先週お見せできなかったバルト三国のステートから。

エストニア

  • エストニアで始めると、2つの初期の国家方針がある。「Rally the Nation」と「the Era of Silence」だ。史実の沈黙の時代(the Era of Silence)はコンスタンティン・パッツ(Konstantin Päts)がファシストのVaps運動を恐れてエストニアのすべての選挙を停止した時期のことだ。

  • このルートを進めるとVapsは次第に活発になり、プレイヤーは国家方針とディシジョンで内戦に陥るのを防がなければならない。Vapsに対処した後、パッツは避けられない戦争に備えることになる。

  • 銀行家であり経済学者でもあるパッツはエストニア経済と国内の安定性に強力なボーナスを付与する。

  • 彼の独裁政権はファシストと共産主義者への恐怖に支えられていたため、エストニアのプレイヤーが自国に民主主義を取り戻そうとするなら両者がもたらす脅威をなくさなければならない。

  • しかし、この独裁政権は共産主義やファシズムだけでなく民主的支持をも取り除くことで維持できる。

  • 「Rally the Nation」ではプレイヤーはVapsを操作してイギリスのファシストの行進に似たディシジョンを行い、運動に対する国民の支持を集めて政府を転覆させることになる。これは最終的にタリンへの行進と内戦による政権奪取につながる。

  • その後は軍を強化し、戦争に備える時間との勝負になる。退役軍人の運動であるVapsは軍に強力なボーナスが付き、無償のユニットも利用できる。

  • さらにVapsはフィンランドの極右退役軍人と密接な関係があり、エストニアを支配下に置いた後はフィンランド国内で行進を組織し、フィンランド人が自国で同じことをするのを公式に支援する用意がある。

  • その後、エストニアは自分のアイデンティティがどこにあるかという岐路に立たされる。スカンディナヴィアのアイデンティティを受け入れて北欧諸国を征服するか、フィン・ウゴルのアイデンティティを受け入れてロシアとの戦争に備えるかだ。

  • 北欧諸国を征服して国家方針「Estonia is Scandinavia」を完了すると、Waking the Tigerのディシジョン「Nordic League」を利用できるようになる。

  • ウゴルのアイデンティティを受け入れると新たな帝国「Empire of Finno-Ugra」を建国できる。

ラトビア

  • ラトビアの政治に関する国家方針はカールリス・ウルマニスによるラトビア憲法停止から始まる。

  • 国家方針ツリーは軍政府と文民政府に分かれ、プレイヤーの選択によってまとまったりまとまらなかったりする。

  • 史実ではウルマニスはラトビア軍元帥を首相に任命し、農民党のKviesisと交代させた。そうすることを選ぶとプレイヤーは軍事産業を大幅に強化できる。

:ネット上で調べられる限りでは、この頃軍人出身の有力政治家だったJānis Balodisが首相になったという情報は出てきませんでした(34年に副首相(deputy prime minister)にはなっているようです)。

また、文章をそのまま解釈するとKviesisから元帥に首相を交代させたように取れますが、Kviesisはラトビア大統領であって首相ではなかったようです(Kviesisに代わってウルマニス自身が大統領になっているようですが、開発日記原文からもそのようには読めないと思います)。

なお、同様の指摘はスレッドでも行われていますが、パラド社スタッフからの返答はないようです。

ゲームに落とし込むために歴史的事実を丸めた表現なのかもしれませんが、こんなところで丸めてもゲームにはなんの意味もないでしょうし、いったいどういうことなのか謎です。

  • 多くの人がラトビアではウルマニスとBalodis元帥の二頭政治になると思っていたが、実際にはそうではなかった。しかしプレイヤーはこれを現実のものとし、ウルマニスの統治を続けるのではなく、Balodisをラトビアの独裁者にできる。

  • Balodisを首相に任命するかわりに、ウルマニスはKviesisを再び首相としてかつての議員たちに開かれた態度をとり、民間経済にボーナスをもたらすことを選ぶかもしれない。

  • 元帥ルートと同じく、ウルマニスは最終的に公選制を復活させてFricis Mendersに権力を与えるか、農民党を統合して独裁政権を強化するかを選ぶ。

  • ラトビアの軍事については、ファシストの雷十字運動を弾圧するか、あるいは彼らと協力するかを選ぶ。

  • 彼らを弾圧することでAizsargiのような準軍事組織や政府に協力する組織を強化でき、最終的には女性をWomen’s Aizsargiに参加させることができるようになる。

  • エストニアとは異なり、ラトビアは政府を明け渡すことなくファシストのPērkonkrustsと協力できる。しかし、Pērkonkrustsがあまりに急激に、あまりに強力になりすぎると、ラトビアは内戦に突入するため、注意深く協力していく必要があり、微妙なバランス取りをすることになる。

  • Pērkonkrustsを充分長く抑止できれば国家方針「Anti-German Propaganda」を完了でき、彼らのボーナスを利用しながら彼らをなだめることができる。

  • しかし、Pērkonkrustsがウルマニス政権にとって代わり、平和的に国を乗っ取ることで、バルト三国征服に役立つ強力な国家方針をアンロックできる。

  • Gustavs Celmiņšはキリスト教を弱体な外国の宗教とみなし、代わりにネオペイガニズムDievturībaをラトビアの国教とすると述べた。プレイヤーが反ドイツに向かう場合、国民精神「Dievturība」がアップグレードされ、非常に強力なボーナスを得る。

  • 親ドイツに向かうと、ラトビアはオストラント国家弁務官区(RK-Ostland)のような役割を受け入れ、バルト三国やベラルーシを占領して宗主国ドイツに仕えることになる。

リトアニア

  • リトアニアの国家方針ツリーはラトビアと同様にほとんどのものが相互に関係している。

  • ラトビアと同様に、スメトナ(Smetona)も史実でそうしたように軍人の首相を任命するか、あるいは聖職者から政治家になったVladas Mironasを任命するか選択できる。

リトアニア政府のウェブサイトでは第15代内閣から第17代内閣(1929-38年)までJuozas Tūbelisが首相を務めた後、第18代内閣では文中で史実ではないほうの候補として名前が挙がっているVladas Mironasが首相に就任しているのが確認できます。「史実でそうしたように軍人の首相を任命」というのはVladas Mironasの後の首相であるJonas Černiusを指しているようです。

  • どちらを選んでもリトアニアは大統領の権限を強化して政党政治の上位に置くというスメトナの野望を実現しなければならない。これはつまり政党の人気が国家の安定度に影響を与えなくなるということであり、かわりに一定の安定度を獲得する。

  • 右側には外交に関するものがある。古くからの敵であるポーランドに相互的な独立保証を求めようとするかもしれないし、ソ連との相互援助協定に署名してモロトフ=リッベントロップ協定終了時にヴィリニュスがリトアニアに返還されるようにできるかもしれない。

  • また、国内の共産主義者やファシストを弾圧してドイツやソ連といった真の敵に対して集中することもできる。

  • 左側にはアウグスティナス・ヴォルデマラス(Augustinas Voldemaras)に対処する国家方針がある。ヴォルデマラスは以前はスメトナの下で首相を務めたが、1936年に彼は投獄されていた。リトアニアは彼を追放して通常の政治に関する国家方針を利用できるようにするか、彼を釈放して国家をゆっくりとファシズムに変えていくか選択することになる。

  • ファシストルートではかつての大リトアニアの国境を回復するために戦争を行える。ドイツと敵対することで「下リトアニア(Lower Lithuania)」別名ケーニヒスベルクに対する請求権を得られる。

  • ファシストのリトアニアがポーランドを占領するか同盟を結べれば、大きく支配的なリトアニアと小さく従順なポーランドが国境を接するというかつての状況に戻ることができる。

  • リトアニアが首相を任命する必要はまったくない。スメトナには4つ目の選択肢、正当に選出されたリトアニア国王の息子ミンダウガス3世の招聘がある。

  • リトアニアが王を選ぶとプレイヤーはポーランドと同じだが逆の立場の請求権に関するミニゲームにアクセスできるようになり、リトアニアが上位のポーランド=リトアニア共和国を建国できる。
  • ポーランドとリトアニア両国が君主制を選択した場合、両国は相手を拒絶して戦争をすることもあれば、ポーランド=リトアニア連合(a Commonwealth)という陣営にまとまって友好国になることもある。

共通点

  • 各国固有のルートにも共通点がある。バルト三国はいずれもバルト協商(Baltic Entente)という陣営を設立でき、民主主義になるとこの同盟を経済連合に変えることもできる。国家が互いに接近する国家方針を完了すると、民主的なバルト諸国はひとつの国家にまとまることができるかもしれない。

  • ポーランドと同様に、バルト三国にも小さな亡命政府ルートがあり、マップ外の工場や毎週の人的資源を利用できる。

  • また史実でそうだったように、ソ連かドイツのどちらかに駐留権を与え、最終的に彼らの占領を受け入れるのを選ぶこともできる。バルト三国がソ連の占領を受け入れると、共通の共産主義ルートに移る。
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質疑応答

Q1:ツリー全体の画像はないの?

A1:以下のとおり。

Q2:将軍に新しいポートレートはある?

A2:このとおり。


次回:開発日記2021年5月26日――PDXCONの要約とチームのアップデート

コメント

  1. 翻訳お疲れ様です
    発売日はまだ先でしょうが、いよいよ始まるPDXCONでDLCの正式発表&追加情報があると信じています

  2. バルト3国が下手な大国クラスにでかくなれるとはロマン溢れるアプデになりそうですね.オーハンくらいの難度で作れるのであればライトなロマン重視プレイヤーにも人気が出そうですが最近のブルガリアとか見ると難度は高めなのかな.
    特にリトアニア主導ポーランド従属の関係は遊んでみたい√

  3. 今後追加されるだろう北欧もバルト式の一部共通NFになる可能性も?

    • フィンランドは特殊(厳密には民族が違うし)だろうけどデンマーク・ノルウェー・スウェーデンは一部共通ありうるかもね

  4. ポリ連合やら北欧帝国やら、中世の強力だったあの頃に返り咲くみたいなロマンを追い求めるのはいいけど、ちょっと現実離れ過ぎるというか、国民国家の時代にそれはどうなの?っていう内容が多い気がする。
    全く個人の意見だから気にしないで欲しいけど、小国プレイを面白いものにするのにもっと別のアプローチがあってもいいんじゃないかな?とは思った

    • 北欧帝国はナショナリズムの勃興に伴い汎スカンディナヴィア主義運動が19世紀に活発化したって背景があるからそこまで変ではないよ

    • > I like the fact that we are getting more actual-historical-political-factions-and-concepts based alternate history rather than a whole bunch of random “restore some medieval nation” nonsense.
      > Yeah I usually try to go for stuff that actually existed in the period, but make it fun to actually play. For the Baltics here I tried to weave the alt-history into the historical branch, with the exception of Estonia since the Vaps were the very reason the dictatorship was established to begin with.

      Forumの質疑応答より。これを見る限り今回の内容は「単なる中世国家の再建ではなく現実の歴史をベースにしたif」と認識されているようです。

  5. エスティ北欧にはいれるよ!

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