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「Stellaris」開発日記#202――Nemesisの艦船セットとアートディレクション

Stellaris 開発日記

「Stellaris」の開発日記#202が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は艦船のアートについて。2.8「バトラー」リリース後の開発日記です。

前回:開発日記#201――銀河帝国


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開発日記

開発日記#202は、艦船のアートについて。

  • 今回は「Nemesis」で追加される新たな艦船スタイルの開発について、ゲームディレクターのDaniel Moregårdとの最初のミーティングからビジュアル開発(vis-dev)、コンセプトアート制作、最後にアニメーションとVFXを含む3D制作までの各ステップを説明する。

最初のアートディレクション

  • 今回はプレイヤーのファンタジーに対応するため、私たちのミッションステートメントがこのプロセスを通して私たちの指針となった。私たちはゲームディレクターと、帝国らしいテーマのディレクションをすることに落ち着いた。これは私たちにとって、創造的なプロセスを始めるために複数の単語の関連付けを行うのに充分なことだった。

  • 上に行くほど私たちのディレクションに影響があるはずだ。私たちはビジュアル開発の途中で方向性を変えてもこの言葉を守り続けた。
  • こうした最初の連想はコンセプトチームに最初に提出した説明の中にあった。このテーマは解釈が必要で、イメージをサポートする最初のアートの方向性を定義することも重要だった。「何であるか」と「何でないか」の線引きも同じく重要だ。
  • こうしたことを念頭に置いて、私たちは私たちが探求するに値すると思う最初の美術をまとめ、これによってコンセプトチームはそのビジョンに基点を持つ。帝国らしい美術について、私たちはまず明るく装飾的な方向性を探ってもらいたいと考えていた。私たちは常にチームが方向性に自分たちのタッチを加えることができるようにしているが、他の道を模索することも奨励している。

ビジュアル開発

(上段)Alessandro Bragaliniによるコンセプトアート(下段)Ecbel Oueslatiによるコンセプトアート

Mattias Larssonによるコンセプトアート

(上段)Simon Gunnarsson(私だ!)によるコンセプトアート(下段)Ylva Ljungqvistによるコンセプトアート

  • ビジュアル開発は数人で行ったが、私たちの説明に対して各自が独自の解釈を持ってきてくれた。このプロセスは非常に難しく、デザインの扉を閉めてアートディレクションを実際に進めていくのは困難な作業だ。手元にあるすべての実行可能な選択肢の中で、私たちは相当に慎重に私たちが出した言葉と比較しなければならない。
  • 例えば帝国的で支配的な感覚を伝えているのか、このデザインと相性のいいものはどのようなもので、そうでないものはなんなのか。こうした問いはビジュアル開発を進める上で非常に重要だ。

Simon Gunnarssonによるコンセプトアート最終版

  • ビジュアル開発の途中に懸念事項があった。Stellarisのライトワークの手法では白がかなり濁って見えることがある。白が光から色をつけられすぎておかしな見た目になることがあるのだ。
  • そこで、私たちはアートディレクションを暗い美術にして繰り返した。プレイヤーがどの帝国色を選んでも、艦船はあらゆる状況で魅力的に見えるようにした。
  • 新たな美術は依然としてプロセスの最初からの関連する言葉に忠実でなければならなかった。そこで、銀色のディテールがある暗い色合いでより残忍なスタイルに注力した。

スタイルガイド

  • ビジュアル開発が終わるとスタイルガイドが作成される。これは詳細を抽出してビジョンと美術を伝える素材だ。アニメーターからVFXまでのチーム全体で使用されるものなので、かなり説明的である必要がある。
  • 例として、上の画像は3Dアーティストが作成する際のガイドとして使用する素材の詳細だ。

制作

初期のスケッチ

コンセプトアーティストが3Dを使って簡単に艦船を作り、デザインをよりわかりやすくする

素材のパターンを敷き詰め、大まかなデザインから始めて2次、3次レベルの素材の詳細を追加していく

アセットシートを確定し、3Dアーティストが使うための素材とそのIDを完成させる

ゲーム中のアセットの最終版

  • 実際のコンセプトアート制作は私たちの仕事量の大部分を占める。3Dアーティストが使うための実際の設計図を作成する部分だ。しかし、これは最終的な結果にたどり着くまでに直線的だが反復的なプロセスになる。最初にいくつかのアイディアをスケッチすることから始め、気に入ったデザインが完成するまでゆっくりと特定の側面に取り組んでいく。その後これに磨きをかけ、素材を追加し、最終的なアセットシートを作る。

終わりだが完成ではない!

  • これはあらゆる艦船の美術に関する私たちのプロセスだが、この艦船が本当に完成するまでにはさらにいくらかの手順がある。アニメーション、VFX、音響がついて初めて完成だ!

質疑応答

Q1:この艦船セットは誰が使えるの? 銀河防衛軍とか帝国艦隊(imperial armada)向け? 通常帝国でも使える?

A1:銀河防衛軍とか帝国艦隊がこのセットを使用するが、帝国作成画面で君主制(Imperial)を選んだ場合でも利用できる。


次回:開発日記#203――NemesisのVFX

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コメント

  1. こういうラフスケッチはわくわくする

  2. ゲーム内容じゃなくて、アートの説明しだしたらもう発売日は間近な気がしてくるね

  3. 見た目のバリエーションはいくらでも増やして欲しいな。
    いつか最大銀河で最大国家数にしても同じモデルセットの国を他にみかけないみたいな状態になるのが夢なんだ…

  4. コンパチと言うかマイナーチェンジ版みたいな奴で良いから、船は種類増やしてほしいよな
    色違い艦隊が撃ち合う構図はしょっちゅうあるから

  5. わかる、DLCでいいから出して欲しい

  6. Mattias Larssonの白いやつDLCでほしいんだが?
    というか艦船やステーションのグラフィックはいくつあってもいい

  7. 艦グラ追加MODも大量に入れてるが、多少重くなるからな…
    公式で用意してくれるに越したものはない

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