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有人火星探査を目指す宇宙開発機関シミュレーション「Mars Horizon」

その他

宇宙開発機関のトップとして宇宙開発を進めていくシミュレーションゲーム「Mars Horizon」のご紹介。欧州宇宙機関・イギリス宇宙局監修の本格派です。日本語でもプレイ可能。


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どんなゲーム?

  • ジャンル:宇宙開発シミュレーション
  • リリース日:2020年11月18日
  • 開発元Auroch Digital
  • Steamで購入可能(2,050円。2020年11月25日までセールで10%オフの1,845円)
  • 記事執筆時点での最新バージョン:1.0.1.2
  • 日本語でのプレイ:可能

日米欧中露のいずれかの宇宙開発機関のトップとなり、最終的には有人火星探査を目指して宇宙開発を進めていくシミュレーションゲームです。

2017年にご紹介した「Kerbal Space Program」のキャリアモードに近いですが、本作にはKerbal Space Programのように工学的な要素はなく、かわりに他機関との開発競争や世間からの人気などといった要素が盛り込まれています。

全体的には、宇宙機関の意思決定や打ち上げたペイロードの限られた資源のやりくりをしていくタイプのゲームです。本物の宇宙機関監修ということもあってか、かなりそれっぽい内容でありつつもしっかりと面白いゲームで、ゲームクリアまで一気にプレイしてしまいました(とはいえ、何度も繰り返し遊ぶタイプのゲームではないようにも感じました)。

ゲームの流れ

最初に日米欧中露のうちのどの宇宙開発機関でプレイするかを選択します。欧州はESA、アメリカはNASAと宇宙機関の名称がついていますが、日中露は国名そのままです(「宇宙機関をカスタマイズ」で変更可能)。

ゲームは1957年から始まりますが、最初からESA(75年設立)やNASA(58年設立)があるように、歴史的正確性はあまり気にしていないようです。実際、ゲームでは史実より30年以上前に外惑星に行ったりロケットを作れたりということが多くあります。

こちらがメイン画面。最初は地球だけですが、宇宙開発が進むと月や他の惑星が表示されるようになります。

細かなゲームのルールはチュートリアルで詳しく取り上げてくれる親切設計なので、よくわからずつまづいてしまうところはないと思います。

ゲームは基本的にはミッションを進めていくことで展開していきます。ミッションによって獲得するサイエンス(研究点)を貯めて研究を進め、同じくミッションで獲得するサポート(人気)を貯めて毎月もらえる予算を増やしていき、そうして利用可能になった新たなペイロード(衛星や観測機など)やビークル(ロケットやスペースシャトル)を増えた予算で建設してより困難なミッションに臨む……というのが大まかなゲームの流れです。

ミッションの流れ

そのミッションはというと、上の画像上部にあるようにペイロードの設定・製造、ビークルの設計・製造、打ち上げ計画の策定、打ち上げ、フェーズの進行という順序で進行します。

ペイロードは製造に長くても1年かかりませんが、ビークルは大型になると1年半ほど、ミッションフェーズは外惑星に行くようなミッションでは完了まで長ければ10年以上かかることもあります。ミッションは同時に進められる数が限られているので、実施するミッションをどのように選ぶかも重要なポイントです。

ビークル

ビークルの設計は上で挙げた「Kerbal Space Program」よりはずっと単純化され、基本的にはペイロードの重量から利用可能な上段とブースターの2つの組み合わせを考えるだけです。ゲームが進むとさまざまな影響をもたらすアップグレードコントラクターも選択できるようになり、ゲーム後半はこの4種類の組み合わせを考えることになります。

なお、コントラクターも実際の会社が出てくるわけではないようです。

打ち上げ準備

打ち上げ準備では、下から打ち上げ日の設定、打ち上げ日までの訓練、有人ミッションなら参加する宇宙飛行士を選択します。

打ち上げ日はこのように都合のいい月を選択します。

基本的には最善の打ち上げ日(緑の月)を選択することになりますが、他国の機関と同じミッションで競争になる場合や次の最善の月がずっと先というような場合には次善の打ち上げ日(オレンジの月。打ち上げに失敗する可能性が高まります)を選択せざるを得ないこともあります。また、打ち上げ日までの訓練によるボーナスを重視するなら、充分にボーナスが貯まるまで待つという選択もあるでしょう。

宇宙飛行士は年齢、退職日、給与のほかに一人当たりひとつ能力を持っており、参加するミッションに影響します。

打ち上げ

打ち上げ日には天候によって打ち上げの成功確率が若干変動し、あまりにも条件が悪い場合は打ち上げを延期することもできます。

打ち上げシーンは、ビークルの信頼性が低いゲーム序盤には特に手に汗握る場面です。

ミッションフェーズの進行

打ち上げに成功すると、次はミッションフェーズの進行に移ります。実際のゲームの多くの時間はこのフェーズの進行を行っていくことになります。

フェーズは画面左側のコマンドを使って一定ターン以内に通信(赤の無線LANのようなアイコン)・データ(水色の円柱のアイコン)・ナビゲーション(紫のコンパスのアイコン)などのポイントを一定量蓄積することが目標です。手持ちの資源をいかに効率的に使うかというパズルゲームのような内容となっていますが、ペイロードの信頼性によってコマンドの成功確率が上下するため、打ち上げ前の準備も重要です。

なお、こうしたフェーズは自動解決してしまうことも可能になっています。その場合はペイロードの信頼性や同種のミッションを成功させたことがあるかなどによって、打ち上げ時のように大成功・成功・失敗が確率で決まります。

気になる点

ゲームとしては夢中になってプレイできるいいゲームですが、日本語ローカライズの完成度があまり高くない部分が気になりました。

前節の画像を再掲しますが、画像右側の「熱」というツールチップ中段のオレンジ色の説明文では、スクリプトが丸見えになってしまっています。こうしたスクリプトがうまく読み込まれずにそのまま表示されてしまっている部分は他にもあり、さすがに修正してもらいたいところです。

また、「熱」の収まるべき範囲が正確には「~より大きい/小さい」となっているべきところ、「以上/以下」となっていることもありました。こちらはミスすると即ミッション失敗につながる重要な部分なので、もうちょっと気を使ってほしかったなと思います。

もちろん日本語化してもらえるだけありがたいと言えばそうですが、最初に書いたようにゲームとしては夢中になれる内容なので、非常にもったいなく感じました。

ミッションフェーズの「熱」の制約条件それ自体についても、ターン終了時に範囲内にあればいいのかターン中に外れるのもダメなのか、ターン終了後の自動増減も考慮しなければならないのかなど、正確な条件の把握がしにくいことがありました(もしかすると私が説明を読み飛ばしていた可能性もありますが)。


問題はいくつかあれど、久しぶりに「気がつくと○時」という状態になれるゲームでした。個人的にはもう少し1ゲームのプレイ時間が長いほうが好みなので、もし今後も開発が続くなら有人火星探査以降の要素が入ってきたり、あるいは使えるビークルがもっと増えたりするのを期待しています。

コメント

  1. これ結構面白いですよね
    ただ、ミッションフェーズは多少の変化があるとはいえ毎回似たりよったりのことをやらされるのが微妙に感じてきます
    あと、金星のミッションなのに一部の表記が火星になっていたりするのは日本語ローカライズの問題なのかな?

    • 「金星軌道」になるべきミッションが「火星軌道」になっているのは、ローカライズファイルを見ると中国語ではちゃんと金星になっているので、日本語ローカライズの問題のようですね。
      もうちょっと頑張ってもらいたいところです。

  2. 来年、こんなゲームが発売されるそうです。
    しかも、最初から日本語でプレイできるとのこと。
    https://store.steampowered.com/app/1176470/Terra_Invicta/

    • ありがとうございます。見たところではGeopolitical Simulatorシリーズっぽい感じのようですね。

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